この街に初めて訪れた10数年前には、すでにこの洋食レストランは存在していた。
駅前に犇めく数々の店舗が隣り合いせめぎあう喧噪からは遠く離れて、幾筋かの道を渡り来た住宅街の中に、このアットホームな面影を滲ませた、洋食レストランはある。
今夜は少し遅い時間になったが、未だ道端にオレンジ色の明かりの環を灯している。
通りに面した正面の入口を埋めるように飾って置かれた品々が、隠れ家的な癒しの雰囲気をたっぷりと店前に放出している。
値段をはっきりと記したメニューボードがある、木製の円型時計も置かれている〜
小テーブルには本日の料理サンプル(ケチャップがかかるオムライス)が乗った皿がある、それらを幾つかのランプの明かりが優しく浮上させている、何か童話の世界の導入部に立っているような気がしてくる・・・。
ー入口のテントから夜空を見上げると2階の壁にはびっしりアイビーが覆っている・・
そんな建物の全貌が、ここ成城にあって、まるで隠れ家のようだとの・・
形容がしたくなる要因になっている・・・ー
【場所】世田谷区成城、駅北口から〜
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