[Rappo' Land blog]

春よこい！

川向こうの祖師谷までウォーキングで行こうと思ったが〜
結局は自転車で一っ走りと、からっ風の中を出かけて行った。

通り過ぎる家々の庭では梅の花が今を盛りに咲いている。

川沿いの道から橋を渡ると，祖師谷の高台の斜面に２年前に建ったばかりで・・
まだまだNewさが匂うマンションの脇道にと入り込んで、冷たい風を除けて近道する。

K図書館は三角形の建物で、とんがった南端には小ガーデンが造られてあり少女像が置かれている。膝に置いた手に顔を伏せてまどろむ姿は、春を待って瞳を閉じている。
雨は夜中に降っただけで連日強風が吹き続く最近の天気で、白く乾燥した地面から〜
花を咲かした水仙も、風に震えて何か哀れな様子を見せている。

三角形の底辺にあたる北側の駐輪場は、ハンドルがぶつかる満杯状態になっている。
出入りの雑亊を監視する小屋の係員は引きあげて見当たらず、目に痛い西日が射し始めた。
いつもK図書館を便利に使わせてもらっているが、音楽CDが古く１０年以前のCDしか〜
置かれてないのが物足りなく・・残念に思っている。

ー今回はMac Fanに他の雑誌３册、村上春樹１册、音楽CD２枚を借りたー

【場所】世田谷区祖師谷三丁目〜

関山ー寿司弁当

駅前に来たのだから和＆洋食、中華、イタリアン・・と駅周辺にあるお店で食べれば良いのに〜。

今夜はお持ち帰りの寿司弁当「関山」に寄って、茶巾寿司、押し寿司、カニ寿司を注文。
支払いを先に終えてから、出来上がるのをただ手持ち無沙汰に待っ事になる・・
板前さんも女店員さんも同時に背中を見せて作業に取りかかっている。

向いの商業ビル１階のShopで、早春のセール看板が出ているのが何か気になったので〜
通りを渡ってゆき、店内には入らずにガラス窓越しに観察する・・・。
冬物を処分する棚やワゴンもあるが、春色のコートや，スカーフ、バッグ類などが・・
季節の先き取りを競うように並べられている。

もうそろそろ出来た頃かなと弁当屋へ振り向くと、金属の固まりのバイクが・・
熱を帯びていつの間にかそこに置かれていた。

店に戻り女店員さんから「お待ちどうさま〜」と渡された折り詰め弁当からは〜
ほのかに温かい酢めしの匂いが鼻先にからまるように漂う。

ー最近の事に家で風呂からあがった夜中の時間になると〜
バリバリと奥の道からバイク音がなって、家の角を曲がって抜け出てゆく・・
庭に面して雨戸を閉じていても、これが毎度の事にウルサイ！！のだー

【場所】世田谷区成城〜

Kiriy'sパン

　　　　

毎朝の食卓にパンは欠かせない〜パン好きを自認して数十年を生きて来た我が身を・・
流れる血液の大半はパンで作られているから・・。

フランス語でコパンは仲間と云う意味で〜そのコパンの語源は一つのパンを分けあい、
食べる事の出来る心の通じる人間関係から来ている。

２年前の９月に駅ビルが完成すると幾つかの新ベーカリーShopが出店した事もあって〜
ここ数年は成城学園前駅の周辺ではパン屋戦争の状況下にある。
買い物して食べる側からすれば、色々な品種（食味、サイズ、値段）が選べて・・
良いけれども商売をする立場を考えると，大変なのではないだろうか〜。

Kiriy's店内の窯で焼かれるバゲットは、固さも柔らかさもある美味しさでOK！！

ー目の前をバイクが通ってブレた写真になったが，右の植え込みから曲がると・・
カフェテラスがあり、軽食メニューの用意がされている。
細いヒールのブーツを履いた母と少女が店内でパンを選ぶ姿が楽しそうで・・ー

【場所】世田谷区成城六丁目〜

駅上書店

２月も中旬を過ぎた事もあり、暖かさが日一日と寒暖計の目盛りを上昇させている。

新宿からの携帯メールが届いて、成城駅上の三省堂書店で待ち合わせる。

日暮れがスタートしたばかりの成城の街筋を自転車で走ってゆくと〜
表の通りから裏の細道へと道を渡って過ぎるごとに、日暮れの影も深まりを見せて・・
切る風の冷たさも増したりと、春には未だ間がある事を実感させられた。

駅前は駐輪禁止で何処にも停められず、手前の郵便局横に置いてから〜
駅北口に設置されてあるエレベーターで駅ビル[CORTY]２階へと上がった。
戸が開くとそこはもう三省堂のスペースで、書店内を一巡しても待ち人は見当たらず〜
どうやら先に着いたようで・・雑誌を１・２冊めくって立ち読みする。

この２階フロアーからはバスロータリーのある駅西口へと向う書店横の通路があり、
ガラス壁に沿って、座り読みが出来る座席が何脚か並べられてある。

ーMac Fanを少し立ち読みしたところで、駅からエスカレーターで上がって来たカミさんと合流した。　
この時間帯は他にも母と娘、女友達同志、男女のカップルが待ち合せをしていた。
その人達から３階のラウンジで食事する店を選ぶ等、あれこれの会話が聴こえてくるー

【場所】小田急線、成城駅２Fフロア〜

棲み家

この棲み家が人で賑わう商店街からほんのすぐ真裏に、秘っそりとあるのが信じられない！！

軒の低い平屋で、玄関口も頭がぶつかる高さの可愛い昔の寸法をしている。

裏道はあるものの家が密集していて緑も少ないこの辺りで、この古家は屋根の上迄も〜
幹の太い常緑樹が、まるで家を加護するかのように繁っている。

何か時代に取り残された悲しみのエレジーが漂う光景に見えても・・
青いカバーの自転車が木陰に置かれて、ちゃんと生活感が見えている。

永年この家に住み親しんで、自分にとって居心地の良い空間に包まれた生活は〜
夢のように過ぎたでしょう。１０年前ぐらいはこの周辺にも未だ何軒かあった・・
このタイプの家は、或る時ゆくと中層のアパート＆マンション等に建て替わっていた。

横から撮った写真では南側の荒れた庭木の右上に「オオゼキ」の赤い看板が見えている。
２・３年前に撤退した「長崎屋」後に居抜きで入った人気のあるスーパーで〜
裏の駐車場にはこの家の角を曲がってゆく・・（恐怖）。

ーウルトラマン商店街は祖師谷大蔵駅を中心として南北に広がっている〜
こちらの北側はびっしり商店が軒を連ねていて朝〜夜でも人が絶えずに・・
約１kmは続く中程からは、少しまばらになるものの塚戸十字路まで延びてゆくー

【場所】ウルトラマン商店街、裏道・・

本棚・・

昨年は図書館で借りた本を、ついつい遅れて返本する事が何度かあった。
１〜２日の遅れでも公共施設を利用するのであれば・・・
共有する為のルールを守らねばと自分に命じている。

そこで改めて配布されている図書館カレンダーを見ると〜
　貸出し期間は２週間（１４日）　開館時間（火〜日曜、９.00〜１９.00）
　休館日（月曜日、年末年始・・）　世田谷区立図書館となっている。

本棚に寄りかかって立ち読みするのが、私の図書館を利用する時のポーズで〜
館内の机でゆっくりと読書する事はしないで、手早く借りる本をチェツクしてゆく。

読書の効用には、新しい事を知るのは勿論として、曖昧な記憶の焦点を調整したり・・
忘れていた事物を呼び戻して再確認も出来たりする。
不安でもあるこの同時代を生きる人達との連帯感を、その本から抱いたりもする。

ー本棚がひとつ使える事になった、ガラスや陶器を並べていた木製の家具で〜
今迄に買ったりした本や雑誌が、引き出しや部屋の隅に乱雑に積んである・・
それらの本達を収納する作業が、面倒でもありまた楽しみでもある・・ー

【場所】世田谷区祖師谷三丁目

冬道

成城大学の正門前ストリートに来ると、冬の陽差しが直立するイチョウ並木の裸木を照らしている。

２月の寒風が、骨だけになった銀杏の枝先をヒューヒユと震わせて抜けてゆく・・。

太い木の根元に寄って、ガサガサと荒れて強ばった銀杏の表皮に触れると，意外な事にひんやりと清々しい湿った感触を掌に受けた。

季節ごとに様変わりする並木も一年前の晩秋は〜
この写真を見る 紅葉がとても美事だった。

今年ももうすぐにやってくる春には、芽吹いたばかりの若葉を身に付けた初々しい並木道が誕生する。

ー成城大の校門あたりには、受験シーズンの到来でもあり〜
父兄同伴でキョロ々と落ち着きの無い様子の若者の姿がある。
青い防寒コートを着た学園の職員が門近くに立って、訪れた父兄を誘導している・・
その白い手袋が目の奥に残った・・ー

【場所】世田谷区成城大前の道〜

地味な成城橋・・

何かとても平凡で見映えのしない道路の風景〜
でもここは橋の上で、この下には仙川の冬の冷たい流れが枯れ葉を乗せて来ている。

写真の右側には新宿へと向ってゆく小田急線の高架があって，その濃い影がくっきりと道路橋に這い伸びている。
左側には成城橋を表示する石柱があって、歩道の白い手摺からは川面が覗ける。
軽く膨らみを感じるこの道路橋の先に建つ川向こうのマンションの住所は、祖師谷三丁目になる。

この橋上から眺める上流には、広大なグランドを有する成城学園の小・中・高校があり、そしてモダンな校舎の大学もここに集結している。

意外な事にこの界隈を行き来する人でも、橋だとは気付かず（家のカミさんも〜）
小田急線と平行する、ただの緩い坂の道と思っているようだ。

ー思い出したが・・十数年前の頃は成城大の馬術部が橋の近くにあって〜
男女の部員達が馬の世話をする姿を、何度も見かけた記憶が残っているー

【場所】成城と祖師谷の間にある橋・・

ニシキヤ洋菓子店

今日は毎年必ずやって来るカミさんの誕生日とかで〜
昼過ぎに家を出て成城の街を自転車で一気に走り抜けると、祖師谷大蔵駅に向ってペダルを一生懸命にこぎ続けた。

「ニシキヤ」ケーキ＆Cafe'店はウルトラマン商店街の中にあって、駅の近くでもあるので人の流れも多い。

空は晴れていても空気は冷たく、ドア前に置かれた鉄のテーブル上のシクラメンが暖かく迎えてくれた。

店内に入ってすぐのガラスケースの中を見ると、チョコレート色・クリーム色・イチゴ色・オレンジ色・・とカラフルにデコレートされた種々のケーキの数々が、本当に美味しい表情を客に見せて並んでいた。

店の奥の約半分がCafe'のコーナーになっていて、３人連れの女性客が何やら会話して楽しそうに寛いでいた。

少し遅いCafe'タイムになったが買って来たケーキをプレゼントして早速開けて、崩れてないかを確認する。
カミさんは先ず金箔が乗ったオペラを皿に取った、私はシンプルで中身の濃いガトーショコラを横取りし食べる。

ガラス容器入りで北海道産の素材を使って作られたメープルプリンは明日の楽しみに・・。

ーバレンタインデーの昨日は年々と空騒ぎ状態で、皆さんご苦労さんでした・・
私は同じ敷地内に住む姪から、リボンで飾った手作りチョコの美味しいのを頂いた。
カミさんからのは高級な箱入りで、未だ手を着けていない・・ー

【場所】世田谷区ウルトラマン商店街

猫の空（クー）

今年は雪が一月末に降り積もって、二月に入っても何度か降ったりと・・冬だからと言っても寒さにはめっぽう弱い猫にはキビシ〜日が続いている。

外の風は冷たく吹いても、日の当たる窓辺は、カーテンに囲まれた天然暖房となって〜猫の空（クー）にはアトリエの出窓が絶好のサンルームなのだ！！

時には気晴らしのためか、横のグリーン鉢の葉を千切ったり噛んだりする。この季節で不足気味な緑黄色野菜の栄養を補給でもしているのか・・。

最近の飼い猫達は、知人宅の猫も、猫用のエサ缶詰＆Cat'フードしか食べようとせず、人間との食の共有が出来ない、竹輪も焼き魚も刺身さえも食べない。

2000年まで共に生活していた猫のCoCoは魚介類は勿論で、メロン・さつま芋・トウキビ・南京豆・海苔やヨーグルトや麺類までも好きだった。

ー今迄に飼っていた数十匹の猫達でも、飼い主との食の共有は出来ていた〜
2000年を越した辺りから何かペットの世界に異変でも起きたのか・・・
思考でも生活でも自分の領分で孤立する，人間と何か共通点があるような気が・・ー

【場所】自宅アトリエ・・