[Rappo' Land blog]

問屋街駅裏の酒場

お酒を飲むのが好きな人は、一日の仕事を終えると日暮れ時の街に出て〜
最寄り駅の近くあたりにある、お気に入りの店で一杯やるのが日々の楽しみなのだろう。

そういう人達を目当てにした飲食店が、浅草橋駅の周囲には乱立している。

少しモダンな居酒屋の風貌をしたこの店は、店名＆電話番号が白抜きされた〜
大きな青いテントが目印のようで、テントの内側には日本酒の一升瓶が飾られている。
そして表の大通りから曲がって入って来る車から、店を護るように路上にはビールケースが積み置かれて・・結界を築いている。

厨房では手を休めずに、若い男が黙々と仕込み作業をこなしてゆく姿が見えている。
店内では電球の明かりが、壁にズラリ貼られたメニュー札を黄色く照らし出している。

店の横に廻るとそこには身体を横にしなければ出入りが出来ない勝手口の細いドアがあり、それと厨房から調理中の匂いを吐き出す換気口が見える。
壁の高い所に空調の室外機が取り付けてあり，下の方には店内へ取り込むガスの配管が走っている。角の路上には発電機らしいBoxの２台が、外灯の根元に置かれてある。

ーあと数時間もすれば、やがてこの街は夜を迎える〜
そして街に休息を求めに訪れる人達が、駅裏の横丁の居酒屋を見つけて・・
テントを潜ると、黄色い明かりの店内でツマミを選びコップ酒を酌み交わすのかー

【場所】浅草橋駅の近く〜

問屋街横丁の神社

この界隈は問屋街の性格がそうさせるのか、人は皆何かを求めるように先を急いで道から道へと過ぎてゆく〜。
表通りにあるビルから出て来ると、横丁へと曲がって又ビルの中へと消えてゆく。

他人の行動をあれこれ言う前に、自分がこの浅草橋の問屋街を行き来する姿をもし監視カメラで追って見たとしたら・・。
まったく同じようなパターンで、道から道へゆく自分を見せられて〜笑ってしまうと思う！！

「銀杏岡八幡神社」・・浅草橋の駅前からそんなに離れずにゆける、江戸通りの角にマクドナルドの店がある。
そのマクド店角から横丁に入った道の突き当たりに、この大きな石の鳥居が見える。その名が示すように銀杏の大木が数本あって、境内に落ち着いた格式を与えている。この周辺には中小の人形問屋が何店かあり、五月人形の大きな幟が横丁に流れて吹く風にひるがえっている。

この神社前から目線を少し先に平行移動させるとゲームセンターが視界に入る。表の江戸通りに建つビルは装った商店や会社が集まっているが、一本裏側には別の側面を見せている。

色ガラスのはまったゲーム店前の道端にはバタバタ＆チャリンコが数台停まっている。この集合ビルの上に目を向けると、壁面に数十個のダブルファンの室外機が取り付いて異様な姿で埋まっている。

ー昨年の盛夏に問屋街を訪れたとき、冷や汗がわき胸苦しさを覚えて、鳥居内の銀杏の影に入って息をととのえた事があった・・
その時はこの神社の名を知らなかった・・スイマセンー

【場所】浅草橋問屋街で〜

浅草橋ガード下風景

　　　

？？誰か作家が使った言葉かも知れないが・・・
◆街歩きはアドリヴ感覚で、楽しさ優先に角を曲がる〜
私も同じ思いでメインストリートから脇道へと、街の情報をキャツチしてライヴで巡る。

駅前や表通りでは、朝から夜までも人足が絶える事無く賑わっていても〜
裏へと入って離れた場所のガード下沿いの路上では、人の流れがグンと減少する。

総武線ガード下の飲食店では、夕方の開店には未だ々時間があるようで・・・
店の掃除と下準備の作業らしく、戸口からは内部の狭いカウンターが覗ける。

頭上を列車がゴォーと走行してゆくとガード下では瞬時にして通過風が巻き起こった。
そのあおりで飲み屋の２階に吊った二枚のシャツが揺れると片方の袖が浮き上がって・・
横に挙手したまま何事も無くその位置で止まっている。

ー秋葉原方面へと延びてつながるガード下この写真を見る には〜
様々な生活雑貨を売る店や、蕎麦屋・レストラン・大衆酒場などの看板が見える・・
そんな何気ない問屋街の日常風景に目が向くのだが・・ー

【場所】浅草橋総武線ガード下

浅草橋駅前・・

ここ浅草橋駅前に来ると・・問屋の街と云われる賑わいと活気をダイレクトに感じる。

足元の地下鉄、都営浅草線からあがってくる人と、JR総武線からの階段を下りて来る人達が、宝くじ売り場の立ち並ぶ駅前スペースに集まって来て渦を巻いている。

人形やバッグ、衣服や靴などを始めとして家庭用品などの生活一般に関わる商品仕入に、日本各地からの商売人達が多くこの街に集まって来ている。
そんな人達とは別に、学校の行き帰りに乗り換える為の中継場所としても・・
この駅前にやって来る学生達の若い姿を男女ともに多く見受ける。

この駅は階段を上がった改札口を含む駅舎と、電車の到着するホームが離れていて〜
外からの写真で判断できるように、商店の並ぶ駅横すぐの道上に渡した連絡橋を通ってホームへとゆくのですが、新宿へ向うには最後尾の車輌になるのでご注意。

ー最近は一般客でも入って買物が出来るデパートのような【シモジマ】等の店では・・
文房具売り場を下校時間後の女学生達がグループで来て占領している事もある。
特に年末やX'masの季節には主婦グループが姿を見せていたりするー

【場所】台東区浅草橋

下町のマリーンShop

   

寺の集まる地区から裏通りをカッパ橋商店街の方向に歩いて来ると〜
ここら辺りでは異質とも思えるサーフィン関連のShopがあって驚かされた。

「ABCマリーン」の看板が掲げられ星条旗が翻っている。
通りに面した入口のガラスばりの店内には大小のカラフルなDesignのサーフボードが〜
数多く立てかけられ展示してあるが・・ここで制作したボードなのか！！
波とヤシの葉の派手な図柄でハワイを連想させるイラストが描かれたのが外から見える。

この辺りは店舗やオフィース等で使用する、スチール棚やガラスケース＆展示用カウンターなどを制作加工したり及び設計する会社が集まっている場所だと思っていた。
どうやらこの「ABCマリーン」の天井の高さや外観を見ると、店舗用品を制作していた会社の作業所をベースにして、このShopを誕生させたのではないかと考えられる。

ーこの界隈では珍しいマリーンShopの色彩は寺と家内工業の沈んだ家並の町に・・
華やぎと、或る種の活力源となっているのではと思う感じが、なぜか強くしたー

【場所】台東区松が谷１〜カッパ橋に近いあたり

同潤会アパート・上野

青山の同潤会アパートが建て替えられて、今は表参道ヒルズと名称も変えて、東京ばかりか国内外の観光客の人気を集めているそうです・・。
Tokyoメトロ銀座線の稲荷町駅から徒歩１分もかからない場所には〜
この同潤会アパートが古色蒼然とした老体の姿を晒している。

この集合住宅が同潤会アパートだとはその当時は知らなかった〜
その昔に根津の町からこの界隈（清島町）に引っ越して来た時には、このアパート１階の角には床屋があって私の凸凹頭を散髪に通っていた。今は店の代が変わっているようで、写真で見るようにシャツターが閉じられて床屋の面影は全然残されてはない。

アパート前の道は清洲橋通りなのです。日本橋方面から馬喰町を過ぎると神田川の流れを渡って浅草橋・鳥越の町あたりから竹町交差点、そして稲荷町へと来てその先は入谷の町から三ノ輪にぬけると、足立区千住で日光街道へとつながってゆく。
季節を問わずに連休になると寺町界隈に来る人が多くなり、町の角に花売り娘？が出る。

ー笑点で活躍の林家木久蔵が床屋の角からすぐの三軒長屋で修業時代を送っていた〜
落語家で名人と言われた林家正蔵師匠が、長年ここで暮らしていたからなのです。
弟子の木久蔵さんが当時の正蔵師匠を語る話しは絶妙と言えるもので・・
愛情がたっぷり込められた所作＆口振りは面白く、至芸と呼ぶにふさわしいー

【場所】地下鉄稲荷町駅から近い・・

池の妙音寺さん

この界隈は江戸時代より数10もの寺の集る寺町を形成しており〜
現住所は東上野〜松が谷にかかる一帯なのです。
でも人から何処へ行って来たの〜と訪ねられたりすると・・
浅草へ行って来たと答えている。
それぐらいこの地域は浅草色が濃厚な場所でもあり〜
ここへと入って来る表の大通りが、浅草通りなのですから・・。

都電が走っていた昔の頃に数年この界隈に住んでいたが〜
今は正月と春と秋に・・池の妙音寺さんに訪れている。

春めいて池の水温もぬるみ泳ぐには気持ちが良いのか〜
大きな緋鯉が群れをなして泳ぐ姿が見られるー赤・白・錦と・・・。
石橋の下から植え込みの影が落ちて映る水辺へと、背びれで水面を切って自由自在の流線を描いている。

　　妙音寺さんを去る前に横のお堂でお賽銭をあげた・・・
　　太い紐を引くと頭上で大きな銅の鈴がガランと鳴った。

ーこの先の四角に交番があって、路地でバイクの２人乗り遊びをして捕まった事がある、
都電が走っていたその当時からの松葉湯が今もあって、寺から煙突の先が見えているー

【場所】台東区東上野〜松が谷のあたり

KALDIー祖師谷店

ウルトラマン商店街にあるカルディーは、京王線＆小田急沿線にある同系列のKALDIのなかでも、間口が狭く小造りな店舗なのです・・そしてこの店には十数年の以前から祖師谷に来る度に買い物に訪れている。

現在では駅が高架に生まれ変わって南口北口への通行が、フリーの環境になっているが・・まだ踏み切りがあった数年前の当時は待たされた多くの人達が、信号機が上がると同時に我れ先にと競いあって渡っていた・・。今ふりかえると、そこには忘却した或る種の懐かしさを含んだエネルギーが存在していたようだ。

今回は冷麺を捜したが見付からずに、オレンジマーマレードの瓶詰め等を選んで〜
入口近くのコーヒー豆の売り場にゆくと、先客が数人いて少々待たされる。
その間にモカ・ブラジル・マンデリン・と品種をあれこれと目で追ったが結局は・・
ブレンドを２００g指定して挽いてもらうと・・簡単な買い物を終えた。

ーカルディーの店頭で試飲の紙コップコーヒーを、女店員さんから出されるが・・
受け取って飲んだ事が無い・・コーヒー好きでも飲みたいタイミングでは無いからー

【場所】世田谷区祖師谷大蔵〜

ウルトラマン商店街3

ウルトラマン商店街を北へと向った場所の一帯に広大なスペースを占める・・
祖師谷住宅団地から近くの個人商店の春をスナップ！！

◆角の煙草＆菓子店では、横丁の奥から自転車を押して出て来た小母さんが〜
昔のタバコ屋の看板娘と、立ち話の対戦に火がついてどうにも止まらない・・。

◆以前に何度か季節の花を求めに寄った、フラワーShopでは一足早い春を迎えている。
ビル内の１階の店舗なので、店前からあふれた花鉢が横へと折れて〜
更に奥のエレベーターホールの辺りにまで並んでいる。
自転車で来た女性客がバラとチューリップの間で少し迷っているようだ。

◆この角地の八百屋＆食料品店は、店員さんの元気な声が客を惹き付けるのか〜
いつの時間帯にも客が居て、買い物する姿が見られる。
店前から横の道に曲がった裏手に保育園があるので、子連れの主婦達が一緒になってカゴを手にする夕暮れ時は特に混雑する・・繁盛店。

ー雑多な店々、色んな人間が集る商店街を一巡するだけでウレシクなる自分が居る〜
　家での雑亊やパソコンに漬かった頭を解放してパァーツと気分転換するには・・
　ベストスポットと思っているー

【場所】祖師谷大蔵駅を北へ〜

ウルトラマン商店街2

いつも何気なく訪れるこの街で・・二年前いや一年前でもこの店の存在を知らなかった。

◆そこは比較的に駅からは近距離にある酒屋の角を曲がった車の入れる幅の道と〜
この界隈を知る人が近道に使う、不動産屋と小さな本屋の間から入る細い路地が〜
奥で合体してつながる屋根のある所で、何軒かの小店が集合している場所なのだ。

そこにこの中国料理を食べさせる店は２・３軒の小店をつぶして出来たのでしょう。
日暮れ真近いこの時間・・ガラス窓を大きくとった横広がリの店を照らし出すのは・・
上から吊るされた十数個のランプで、その光りが異空間を思わせて輝き始めた。

■人の流れが行き交うメインの通りに、まるで茶室を思わせる和の雰囲気の店があった。
店の入口足元に陶器で筒状の照明が秘っそりと置かれて、和のモードを演出している。
外壁面が黄土色の塗り壁からは落ち着きを感じるし、さらに竹で編まれた小窓もある。
人通りの多い事を考慮した緑の植え込みが店を護るように壁際をカバーしている。

何処の駅前商店街でも狭い道幅の通りを、車輌が人を押しのけて入ってくる〜
子連れ主婦の自転車が問題視されているが、何とか危険防止の策を考えてほしい・・。

ー月の何度かこの商店街へ買い物に来ても、駅前にある１・２のCafe'店で寛いでいる〜
塗り壁の店ではランチメニューもあるようなので、次回にぜひ訪れたいと思うー

【場所】祖師谷大蔵駅前通り〜