川へと降りてゆく左側に石垣が積まれた農園の跡らしき場所がある〜
この雑木林に囲まれた坂の上に来る度に、こんな所に葡萄園でもあったらさぞや素敵だろうと、自分勝手な妄想に耽る事もしばしば!!
坂の途中で石垣が切れた所がこの廃園&農園の入口で、円い柱が左右に打ち込まれてあり、古く錆びた鉄柵が立てかけられてあり、細いロープ縄で縛ってある。
木洩れ日が影をつくる入口から園内を覗くと、草地の中央が踏まれて地面に曖昧な道が出来ており、その先には物置き小屋が幾つか置かれているのが見える。
実をつけた栗の木があったり、テープが張られて畑もある様子がちょっぴり伺える。
入口の石段も崩れそうに歪んでガタガタするが、人の影はチラリとも見当たらない。
この坂の下には地続きで観世音堂もあったりするせいか、不思議な雰囲気が漂っていて、時たま車が通るだけの坂道は他に音もせずに、夏の午後の静寂を感じる。
この坂道の反対側には傾斜する坂の勾配にあわせて、住宅が隙間も無く建てられている。
ー猛暑の七月も今日がドン詰まり、練馬に住む旧友のNが今日中に引っ越しをする〜
私が佇むこの辺りは、高級住宅地と呼ばれている成城のドン詰まり・・九丁目ー
【場所】世田谷区成城九丁目
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