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春浅い雑木林にカサコソ踏み入ると〜
大量の松ボックリやドングリが地面に落ちていた、
そこから仰ぎ見る落葉樹の細い枝先が重なり合う彼方に・・
この春に生まれたばかりの様な、ウブで薄く青い空があった！！
川辺の道から上がって来たこの辺りは、周辺に高級住宅が建ち並ぶ地区なのだが〜
２年前までは何故か放ったらかしにされ、荒れた草地の林で暗く鬱蒼とした一帯だった。
現在では大々的に手入れがされた結果、不要な木々や薮草なども取り払われて・・
緑地公園に生まれ変わっており、鉄柵をぐるり巡らせた園内には樹間の小径も造られている。
ー園内の小径を辿り右へと１００mばかり行くと、傾斜角度の急な坂に出る〜
そこからは坂下に成城学園ラグビー部の練習場が望めて・・
高く張られた金網を越して響いてくる、元気な学生達の声が聞こえる・・ー
ここは’〜成城７丁目緑地公園
ホワイトデーと云う（洋菓子組合の陰謀？）日は〜
バレンタインデーのお返しをする日なのか、
頂いたチョコレートは食べてしまったから・・
そうだ’「ニシキヤ洋菓子店」に行こうと思い立った！！
ジャケットの上着にマフラーを首に巻いただけで家を出ると、成城学園グランド横の川沿いの道を自転車で走って、さらに稲荷山橋を越えて祖師ケ谷の丘を駆け上がる。
先ずはK図書館に立ち寄って、返本と借りる本を手早く選びチェンジして館を出ると〜
ウルトラマン商店街へと一気に向った・・。
甘い香りが漂う「ニシキヤ」の店内に入って、先客の二組が会計を終える間に・・
ガラスケース内のケーキをあれこれ眼で追っていると、桜の花がのったロールケーキに視線が停止した。
箱詰めされた桜ロールの１本は手ごろな値段であり、たっぷりのバニラ風味クリームを軽くしっとりしたカステラ生地が優しくソフトに包んで、桜の花を添えてある。
ホワイトデーに相応しいと選んで会計を終えると「ニシキヤ」を出た。
ー行き帰りに走った、川沿いの道に並ぶ桜は未だ咲いてはいない〜
大きく世田谷と書かれた箱を開けると、薄く塩漬けされた桜が匂った・・
これが本当の、季節の先き取り’と言うのか、ゴチソウ様・・ー
ここは’〜世田谷区祖師ケ谷-３
窓のある屋根裏部屋を確保したこの三階家屋は〜
成城〜祖師ケ谷の住宅地域を走る循環バスの道沿いにあり・・
玄関を共有する二世帯住宅かアパートかと思われる！！
この家の表情を作っている水色の三角窓は、南に向いた玄関口から上がった階段の角度に合わせて切られているのが分かる。そんな明かり取りを目的に造られた採光用のガラス窓が、他の家とは違ってこの家をユニークで印象的な建物に見せていると云える。
三階の屋根面の角度が地上からの垂直な壁面と少々ブレを見せるのは・・計算なのか〜
合掌した屋根のトップに小窓を連ねてあるから、屋根裏〜いや三階の部屋は楽しい空間なんだろうと勝手に想像するが・・それは間違いの無い事だと確信する。
ー傾斜した変形の角度をもつ、屋根裏の小部屋が昔から好きだった〜
自宅にも屋根裏はあるのだが、そこは立つ事の出来ない高さなので・・残念なのだー
ここは’〜世田谷区成城-９あたり
明日のパンを買う為に駅前へと再びやって来た〜
我が家では一年中の朝食にパンを食べる毎日だから・・
どこの商店街を訪れても、必ずパン屋を覗く事にしている、
食パンや菓子パンが並んだ店内の棚から、何とも幸福な香りがする！！
[HOKUO]は私鉄沿線の駅前に数あるパン屋さんだから、他の街の店でも寄って買物している、この祖師谷店はフロア奥にCafe'が併設されてあり、軽食が出来るようになっている。
かってこの街には記憶に残る「チャリ社」をはじめとする三軒のパン屋があった。
「チャリ社」は駅の南口から歩いて５分位の所に古からあった地元のパン屋さんで、
メロンパン，甘食、ドーナッツ・・等の味が好きで何度も通った。
時々は小父さんと職人が使い込んだ白いエプロン姿で店に出て来る事もあった。
｢ファリーヌ」は同じ南口から２〜３分の角地にあったガラス窓の大きな明るい店で、
清潔感のある店は、若い人に人気のパン屋さんだったが四五年で終った。
｢サンメリー」は北口から１〜２分の商店が密集した場所でもあり、永年にわたり繁盛していたが或る日突然のように閉店したのだった。
ー２０００年過ぎからの駅の大改築と、周辺の変動や時代の流れがあったりで〜
お互いの店が影響し合った結果なんだろうと思うが、今もパンの味は忘れていないー
ここは’〜祖師谷大蔵駅のすぐ前です
いつものようにウルトラマン商店街に来ると〜
顔出しする店の幾つかは大体が決まっている・・
商店街の中程にある「KALDI Coffee Farm」では、
この日「閉店売り尽くしSALE」をしていた！！
２年前に駅前の近くにNew KALDIが倍以上の規模で出店したのを知って、同じウルトラマン商店街にダブル？？と思っていた。
以前からのこの店は写真でも分かるように、間口の狭いCoffee豆＆輸入食料品の店構えで、永年にわたりこの街で営業していたから、来る度に寄って買物していたのでチョツピリ残念な気がする。
【閉店、売り尽くし、SALE】のポスターが何枚も貼られた店頭には、箱詰めの品物が山積みされてあるから自転車を置く余裕も無く、右隣りには他所の玄関前の石柱があったりで、この店に来てもスペースの無い事が難点だったのだ。
ー商売とすれば【閉店SALE】は大きな商機でありチャンスでもある〜
この日は買い物客の集まる夕方前のこの時間でも、次々と人が訪れていたー
ここは’〜祖師谷大蔵ウルトラマン商店街
駅前に来て、踏み切りの無い駅なんて〜などと、
今さらぶつぶつ独り言でも呟いていたら・・
頭の可笑しいオヤジがいるよと・・遠巻きにされそうだ！！
小田急線の南から北へと楽々と行ける安全便利なガード下の通りが出来たのだから〜
以前のように狭く混雑する踏み切りの手前で足踏みしながら待たされる事もなくなり、見通しも良くスッキリした等の良い事ばかりで、今では何の問題も無いのだ。
現在では駅前の道幅も広くなって、BOOK Off、スーパー「OX」，ドトールコーヒー、和民、大戸屋、ハンバーガーShop・・などが進出しており、何処の街でも見られる・・駅前における定番のセットがそこに並んでいる。
それでも来る度にガード下からガード沿いにと、周辺に店舗が新しく出現しているが〜
この日も駅横へと曲がる所に、青いトラックが停まって道路工事の真っ最中だった。
ー踏み切りマニアの自分でも危ないと思った場面が過去に何度かあった〜
電車が近づきカーンカーンと警告音が鳴る中で自転車で急ぎ渡ろうとして・・
レール上で車輪が横スベリとなりコケタ恥ずかしい事が・・でも踏み切りが好きー
ここは’〜小田急線、祖師ケ谷大蔵駅前
ミモザの花が街に春を呼んだのか〜
橋の上から眺める川辺のアチコチに春色の・・
菜の花の黄色とダイコンの花の紫が点在していた！！
観世音堂前から渡る大石橋の下には、白鷺が一羽この写真を見る 水中に黄色の足で立ち、上流に向って嘴を差し入れる姿が見られた・・。
祖師ケ谷へと右にゆるくカーブする丘の道をのぼると、それぞれ個性のある住宅が〜
庭付きで行儀良く建っている場所で、迷わずに予定通りに出られた。
ミモザの花を捜しに来たのではないが、やはりミモザの花を庭に咲かせた住宅がそこにはあった。この辺りは昨年の夏過ぎ頃にたまたま通りかかったら、庭木に鮮やかな色をした鳥達がいた場所であり、その鳥はインコで約１００数羽の大群だったのだ。
最近はニュースでも取りあげられているが、ペットで飼われていた小動物や鳥類が無責任な飼い主に捨てられ、野生化して群れをつくり問題視されているそうだ。
ー自宅の近くにもミモザのある家が２軒あったが、今年は咲かない〜
何故なら、１軒は駐車場、もう１軒は玄関横に美事に植わっていたのに・・
どちらも成長し過ぎたのが原因で、昨年に撤去されてしまったから・・ー
ここは’〜世田谷区祖師ケ谷４あたり
春の三月だと云うのに〜
昼過ぎにわずかばかりの薄日が差しただけで・・
一日中風も吹かず、のっぺりと無表情な曇り空が、
街の上空を覆っていた！！
川に向って家を出て２本のバス通りを横切ってゆき〜TSUTAYA＆デニーズ裏の駐車場を過ぎると、成城でも駅から一番離れたそこは静かな住宅地域となる。
いよいよ川へと近づいた雑木林の手前で、この写真に見るミモザの花が咲く〜
民間アパートの二階屋が視界に入って来たのだった。
ミモザの花名はフランス映画やシャンソンで知っていたが、実際に手に触れたは昭和の終り頃に花束を求めて買いに入った、銀座ソニービルの裏通りにある花屋でだった。
ーマルク・シャガールの絵にも描かれているミモザは、曇り空の下でも明るく目立つ〜
成長の早い花木で、その華やかで暖かな色彩が春を招くと云われている・・ー
ここは’〜世田谷区成城９丁目
下北沢駅舎の窓の高見から外を眺めると〜
駅北側に隣接するマーケットの屋根の景色が一望できるし、
平成の現時点から前の、昭和と言う永い年月の残像がそこに見られる！！
兎に角この街に足繁く来ていた１０年前頃のマーケットには、まだ魚屋や八百屋などのの食料品店が駅前通りに並んでおり、裸電球の黄色い灯りが道を照らし・・そこで買物する近隣の人達の姿があったのだ・・。
未だ幾つかの店が営業する市場の中を歩くのも良いけれど、ここの窓から見える写真の様に打ち重なるトタン屋根と、補強して変色した無数のベニヤ板の古色美とも呼べる記憶のミルフィーユは捨てがたく、確かめておきたいポイントだと思う。
元々その場しのぎに増殖したバラック造りでも、そこに見る積み重ねた人達の営みは貴重だ。写真の下方には駅とマーケットの間に、刻々と進行する工事用の鉄骨が組まれた現状が見えている。
ー今は薬局のチェーン店が以前の魚屋の場で営業しているし〜
マーケットの内部ではシャツターの閉じたままの店も多くなっている、
かろうじて電気屋、雑貨小物店などと飲み屋の数店がOPENしている・・ー
ここは’〜下北沢駅舎の窓から・・
この木造二階家は崩壊の迫力に満ちている〜
街の華やかな商店が並ぶ通りからちょいと入った所、
奇跡的に窓ガラスに破損が無いのを見ると・・
人が住んでいるようでもあるし無い様でもある、
とにかく強い風が吹く日は注意が必要とされる！！
見あげるとこちらに向いた板壁の全体が直ぐにでもガバッと剥がれ落ちる恐怖を覚える。
板が剥がれて落下中のもあり、ボスボスと抜け失せた箇所も見えている〜
窓上の小屋根はとっくに落下した形跡が残るばかりで、抜けた板壁の間からは、
土と竹の編んだ部分が露出して崩れているから・・風が吹くと危ない。
つい先日の事、横田基地のある福生市に住む友人が訪ねて来た〜
その昔アメリカ軍人が住んだハウスで、両親が去って彼の独居生活が続いていたが、
去年の或る日に、五日市街道に面したモルタル壁が大きく崩落した話しを聴いた。
ーなにしろ戦後の進駐軍用に建てたハウスだから、古く老体建物なのだ〜それでも管理するハウス協会が修理をしてくれたそうだ・・今では骨董品なのだからー
ここは’・・世田谷区経堂駅の北
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