同じバス通り沿いの近所だから、この前を通る機会あるごとに、ついこのトタン家屋に眼が向いてしまう。
住居か、作業場か,物置きか・・とのカテゴリーの全部が当て嵌まるだろうから、尊敬を込めてトタン屋敷と呼んでいる!!
写真で見るままの屋根と壁面の全てにわたってトタン張り造りの2階屋であり、昭和〜平成と永い年月の風味付けがタップリ染み込んだ古美の仕上がりは、良い意味でもモロさと風格の両方を漂わせている貴重な物件と言える。
トタン家の横と、間を隔てた側には、表通りから裏の道までの奥行きのある工場棟が建っていて、作業している物音が外にまで時々は届いてくる事がある。
業務用の調味料などをこの工場で作っていると、先代の経営者と知り合いだった義父から聴いたのが、今迄でただ一つの情報だった。
荷物を積み降ろしするトラックが数台やって来ては、この場に停まる間もなく再び車体を揺らして慌ただしく何処かへ出発してゆく〜その際に使う台車の幾つかが置かれてあるし、赤サビ階段の下に竹箒もある。
ー熟成期間を必要とする、その食品を仕込む時季だと思うが、この辺りを通ると〜
玉ねぎ系の臭いがしたり、甘ったるい果実系の臭いが漂い流れる夜があるのだ・・ー
ここは’〜調布市入間町
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