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秋の一日が暮れ始めた裏道を〜足の向くままに曲がって折れて又曲ったり折れたりを繰り返して迷い出たら・・キャツトストリートの通りだった！！
街路樹が影を落として蛇行する道を進んでゆくと、両側に店を構えるブティック関連の窓々が申し合わせたかのように、一際鮮明に光彩を放ち始めたのを感じた。
この時間に意外とキャットstを歩いている人達の姿が少ないのは〜今日の日中に訪れていた人達は夫々が家へと帰っていった頃なのかも知れない。
ちょうど時刻が昼の時間帯から夜のシーンに微妙にスイッチが切り替わるのと同様に、人も緩やかな流れでチェンジする幕間を迎えている・・そんな日暮れ時なのではないだろうか。
◆キャツトstの中心に立って東西を見渡すと、明暗の差が大きく眼に映る〜でも足元は薄暗く確実に暮れてゆくヒタヒタとヒタヒタと・・◆ー渋谷区神宮前三丁目あたりー
天井が低く傾斜がゆるくかかる地下通路を、今しがた一緒にメトロ銀座線から降りた人達と先を競う様にしてしばし進むと、道は突き当たって左への階段を上がる事になる・・！！
この左から上がる階段は幅が狭いうえに急な石段であり、頭が接触する程の窮屈で低い天井だから〜昔から時間帯によっては人詰まりが発生する事となるのです。
トコロテンの如くに地下の空気と共に地上に押し出された所は〜JR神田駅構内のキップ売り場の近くであり、慌ただしく乗り換える人達が右往左往している・・。
◆JR駅西口から外へ抜け出てホッ’とすると同時に、頭上を東京駅から走って来た中央線の西日を浴びた車輌がゴォーツとガードを揺さぶって過ぎ去ると・・周辺は確実に夕暮れ色に染められていた・・◆ー千代田区神田〜ー
浅草通りとカッパ橋通りとが交差する街角にある菊屋橋交番で信号待ちをしていると〜皆が皆同じように目線を向い側のニイミビル屋上に向ける。そこには道具街の顔となっている巨大なコックさんの像があるからだ！！
今年も夏や秋の初め頃にこの近くに来ているのに、カッパ橋道具街を素通りして違う道筋を使ったのは、いつも混んでいる状態が見えるからだった・・。
道具街は元来が「素人さんお断わり」の札が出ていたのが今はすっかり無くなって、一般客が各地から集まりショッピングする往来が日常化したと云う事なのだろう。TV番組で料理好きなタレントが、この街で買った調理道具を自慢気に話す事があるから・・。
この日も交番横の陶器店で何か捜そうと寄ったら、予想以上の混み方で止めた〜この店は各地の窯元から届いた見切り品や余剰品の中に面白い器が発見出来るし、茶碗や皿＆マグカップを単品で選べるから便利で今まで何度か来ているのだった。
◆今回で気が付いたのは、鍋の専門店／陶器店／洋食器店ではギャラリー的な店構えが多くなっている事。マップ情報としては・・カッパ橋通りを南へ向うと三筋町から蔵前に出るが、北へ向うと入谷の街を通って三ノ輪に至るのです◆
ー台東区松が谷１丁目〜西浅草１丁目ー
外に置かれた行灯にお好み焼き染太郎の文字があり、下町情緒を辺りに漂わせている。この店は浅草お好み焼きの元祖的な存在であり、昔から芸人さんや踊り子さん達に愛されて来た歴史が店内に見られる・・そんな過去を知る人も多く今も人気店だ。
染め抜きの紺のれんを押しあけて、ちょうど２人の女性が店から出て来たが「◯×△×□×××・・」と韓国語と思える言葉でオイシカッタ・・等と会話をしながら国際通りに向いブーツの音を響かせて歩いていった。
◆秋の日が暮れて夜ともなれば、なお一層と隠れ家的な雰囲気も加わるから〜味と憩いを求める人達やカップルの客が、鉄板の熱気とソースの匂いに集まるだろう・・◆
ー台東区西浅草２丁目、菊水通りー
浅草国際通りの田原町交番を曲った直ぐの所に、
漫才協会事務所（１階）日本喜劇人協会（２階）
なる看板の揚がった建物を発見した。
雷門１丁目交差点のこの一角にはかって〜
仁丹塔が街の灯台のように家々の上空にグンと、
聳えていたのです！！
＊ ＊ ＊
写真で見ると仁丹塔だった場所には、今は総合ビルが出来ており・・１階はコンビニのam/pmが営業している。上階を見るとパンダが描かれた、浅草花やしきの巨大な絵看板が占領している。
そして屋上には、アサヒビールの大きな広告看板がデンと乗っている。
今から２０年ぐらい前に姿を消した仁丹塔は、この地を訪れる人達のランドマーク的な塔の建物だった〜解体される寸前に来ると下の階あたりを不動産屋が使っていた。
右巻きにと石段を三階まで上がって降りて来ると、路上で一人の巡査が塔を見上げていたのを昨日の事の様に覚えている。
◆田原町交番の裏手から撮った一枚には、前回ブログに書いた公衆トイレが写っていた〜総合ビルの真裏には看板を支える骨組みの乱雑で危なっかしい光景も映っているのだった・・◆
ー台東区西浅草１丁目〜雷門１交差点ー
田原町駅周辺の浅草通りエリアを歩くのは、最近なかった。仏壇仏具店が軒を連ねる通りには珍しい、うるし製品を売る商店があってお盆や汁碗・・等々が店頭に並ぶのを見ていると、通りがかった外国女性が来て一緒に立ち止まった！！
駅から歩いて直ぐ近くにある食品スーパー赤札堂では何度か買物していたが〜浅草通りを挟んだこちら側から見るとかなり大きなビルだった。売り場の上階には屋内駐車場があって・・更にビルの屋上にはゴルフ練習場があり、ネットが張り巡らせてあって何かしらの迫力を感じた・・。
この界隈では大きな敷地を有する東本願寺の脇道をゆくと隣接して幼稚園があったが、剥落した建物の壁面が味のあるマチュエールをしていて、これまでの永い時間経過を物語っているようだった。
その昔に仁丹塔が建っていたアーケイド街をゆくと〜古くからの商店が並ぶ間にポカリと抜けた空き地があり雑草が茂っていた。何となく横のビルの壁に眼をやると、消えた家の形状がそこに克明に記録されてあった・・。
◆今は姿の無い仁丹塔の足元には昔から今も変わらずに田原町交番がある〜その交番角を曲った所に公衆トイレがあって、今日は身体が冷えて利用させてもらいました・・どうも・・◆
ー台東区西浅草１丁目、田原町駅ぐるりー
大河のように広い田原町の国際通りを渡ってゆく先は〜店の入口に赤いテントが目印のPelicanベーカリーなのです！！
店前に誰も居なかったが・・棚のパンを選んでいる少しの間にあやや’四五人の客が現れた、何処から来た人達なのかパンの味を知って集まって来るんだね・・。
先週はMサイズの角食パンと、バターロールのLサイズ５個入りを買って帰り、毎朝美味しくいただいたから〜今週は角食パンのL型（１斤半のボリューム）を購入してリックの紐を結んだ。
先週も今週もペリカンのパンを買うのだけが目的に来た訳ではなく〜これから寿町の裏路地をゆくのは、父の代からの付き合いのあるYメッキ屋さんに仕事を依頼した用件があるからなのです。
◆この界隈に来ると他にも寄りたくなる場所が数々あるからやばいがどうなる事か〜幸い今日の秋の陽は未だ未だ暮れそうにないから・・・◆ー台東区寿町四の国際通りー
東京生まれの下町育ちとしては子供の頃から慣れ親しんだ地下鉄であり、自慢でもあった銀座線に乗ってこの日は田原町駅で下車をした。
駅の改札から上がる階段の途中で焼そばソースの匂いが鼻腔に侵入してくるのは、角の仏壇屋の並びにある焼そば屋から流れてくるのであって、昔から田原町駅の名物の匂いなのだ・・。
ここで浅草観光の助言を云うと、浅草を訪れるなら一つ手前のこの駅から六区なり雷門なり浅草寺にゆく事をお進めする、それは終点で地上に出ると雷門近くの混雑にやられて前後不覚となるからで、ここからならば道筋を確かめつつ楽しみながらゆけます。
◆地上に抜け出ると、明るく幅広い国際通りと浅草通りがバッテンする大きな交差点があり〜横断しながら目線を隅田川方向にむけると・・彼方に駒形橋の青いアーチがチラリと見えた・・◆
ー台東区寿町四丁目交差点ー
原宿団地の横門から車が１台ギリギリに通れる裏道に入って来ると〜その辺りには昭和の時代が色濃く漂っており、昔の街の様子がそのままリアルに存在していた！！
このあたりは表のキラー通りから入った裏の住宅地域なのですが・・表参道の通りから見ても裏の奥にあたるし、原宿キャットストリートの道筋から見ても、位置的に裏と呼べるそんな場所の一帯なのです。
複雑に幾つかの小道がぶつかり合う角地に、木造モルタルの二階建ての古いアパートがあり、スプレーのイタズラ書きが哀しく痛々しいが・・左へと下る坂の途中には明るいクリーム色のスタイリッシュなマンション等が見えている。
塀に季節の花鉢を並べた家は、律儀な日々の暮らし方が伺えるが、永い年月の経過も炙り出しの様にそこには映っている。隣の家はその昔に自分達の好みで植えた樹木が、伸び放題に暴れて手が付けられない状態となっているのか・・家も住人も老人となった事を思わせる光景だ・・。
◆秋の日暮れは早急だから裏の細道を曲るごとに暗く影の量が増大して〜この道が一体どこへ向うのか不明となり、迷路マニアの愉悦がゾクリと湧いて来るのだった・・◆
ー渋谷区神宮前三丁目の迷路地帯でー
東京近郊の各地で問題となっている、集合住宅の建て替えがこの団地でも起きている。1960年前後の高度成長期に住宅公団が造った分譲型の団地で、いわゆる文化的で進歩的な生活を具現化した人気の団地なのだった。
最新のモードが楽しめる環境の街並として訪れる人達に人気も高く〜都心にある高級な住宅街でもある神宮前にあって、いささか時代遅れとなった原宿団地は不思議空間を醸し出す一角となっている・・。
◆噂では現在の５階から１９階のマンションになる計画（詳細は不明・・）らしく〜それとこの団地の住人は職業もそれぞれ個性的な方々が多いと・・話しに聴いている・・◆
ー渋谷区神宮前三丁目ー
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