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目覚めると朝日の当たるこの日は大晦日であり〜午後になると青空に巨大な白い雲の浮く南の空と・・暗雲が帯のように巻く北の空との対称的な空模様を見せる天候となった！！
そんな２極に分割された天候から生み出された強風の吹く中を・・今年最後の買物に祖師谷のウルトラマン商店街を目指してウォーキングで向った。
一番目に寄ったスーパーは夕方の買物タイムに少々早かったからすんなり買物が出来た・・次の和菓子屋に寄ると正月用のつきたての餅と黒豆入り＆あおのり入りが旨そうに並んであった・・曲がり角にある八百屋では、山芋、キノコ、ピーマン〜等を買って持参したリックに詰めた・・。
◆昨日は午前中は店を、午後からは２階のアトリエの大掃除をした影響で少々身体に痛みが残ったが〜この風の中のウォーキングで身体が熱くなり汗をかくと・・痛みは何処かへ消え去っていた・・◆ー世田谷区ウルトラマン商店街ー
この日は前日に作成した年賀状を持って自宅から３〜４分の距離にある成城郵便局まで、バス通りを越えてPost inに首にマフラーをグルリ巻きながら足早にやって来た・・。
成城局の前および周辺には車や自転車＆バイクで乗り付けて、私と同じように年賀状を出しに来た人達などが集まっており、２００９’歳末の慌ただしい雰囲気が充満していた。
◆ Macで年賀状を作成する時になって〜来年がトラ年である事を知ったが・・今年がウシ年だった事さえもすっかり忘れていたのだから・・◆ー世田谷区成城８丁目ー
飼い猫の「空」が、お店「teto'te」２階のアトリエで暮らしているが〜冬になってからは日を追うごとに朝寝坊となり、起きるのが苦手なのか、お疲れで眼が開かないのか、とにかく遅くなっている。
この朝も窓から日差しが当たり始めた９時半頃になって、やっと寝床からウィーツと背伸びをすると思いっきり目覚めの大あくびをしたが、その直後に私を確認すると・・アンタダレ’の顔をするのだった。
◆「空」は家に来てから八年となった今も男嫌いの性格は不変のままであり〜昨日もストーブ横のソファーに座る私の膝の上に乗って来たが、しばらくして脚を組みかえると恐い顔で睨まれた・・◆
ー調布市、クラフト・サロン「テ・ト・テ」成城、２階アトリエー
この日は商店街の八百屋に買物に来た〜野菜の各種にそれぞれの生産地が明記してあるから、その土地の風土を感じられる気がして１ヶ月に一二度は川を越えてここまで買物にやって来る。
夜光の教会を見る事がもう一つの目的であったから・・スパゲッティー屋前を過ぎて、手作り豆腐店を過ぎ、酒場の次の横丁をのぞき曲って入った奥に、夜空をバックにしてライトを浴びた教会があった。
教会の尖塔の高いテッペンでは黄金色の十字架が、冬の夜空に鋭くキィーンと反響するが如くに輝いていた。
◆帰路はウルトラマン商店街からビニール袋を手にして裏道を歩いた〜八百屋で買ったニラ、水菜、エリンギ、ホンシメジと大きな紫サツマ芋の三本が重かった・・◆
ー世田谷区ウルトラマン商店街ー
この日のウォーキングはちょっと遅かったが、翳り始めた街角の通りを幾本か越えると成城の一番端っこに位置する雑木林に向った・・。
前回に来た時は子供達がキャツチボールをしていた原っぱの奥には〜丘の斜面へとつづく雑木林あって、そこには落葉した枯れ葉がわんさと深く積もっていた。
幾億幾千万と落葉が降り積もった木々の間をNIKEのスニーカーで踏み入ってゆくと、カサカサと響く音もして気持ちが良くなり歯止めが出来ない状態となってきたから・・一旦は林を囲う柵の外へ抜け出る事にした。
◆雑木林から抜け出ると先刻まで犬を連れた人達の姿は消えていた〜何かの気配に振り向くと、いきなり日没が背後に来ていた・・◆ー世田谷区成城-９丁目ー
外の寒さから逃れるように背負ったリックと共に館内に入ると、来館者の人数は意外と多かった。受付けで「ありがとう・・」と返本してから借りる本を捜しながら奥へと本棚を巡ってゆく〜いつものようにあらゆる階層の老若男女が来ているが、若いファミリーがベビーカーを押して図書館に来ている姿が・・何ともホノボノと爽やかでいいものだった。
下のフロアから２階へと上がる階段脇の所のコーナーは、旅行の本や地図関連の書籍が棚に並んでいる場所なのだが〜この日はじっくりと立ち読む人達がいた。今年の仕事が終わった年末から正月の連休に何処かへと旅行にゆく計画なのでしょうか・・。
◆東北地方の青森や山形ではドカッと記録的な雪が降った年末だから館内では冬のコートスタイルが目立った〜来年まで１０冊の貸出しOKとの事だったが、今回もいつもと同じ５冊を借りた・・◆
ー世田谷区祖師谷三丁目ー
大正〜昭和初期の浅草で軽演劇＆ミュージカルの大スターだったエノケン、古川ロッパ、田谷力三・・さん達が唄った歌詞の中に「ジンタ」が使われていたのではないだろうか。
冷静な目線で「ジンタ」を眺めると自転車の横にリヤカーを設置したサイドカーであり、ラッパ管付きの蓄音機やその他の拡声器などが積んである人力の宣伝車と云う事で・・流行歌を乗せて「ジンタ」は街を走ったのだ。
子供の頃に住んでいた根津の街で畳屋さんがこんな格好の横付けリヤカーを使っていたのを覚えている。一人で数枚のタタミを積んで運ぶ姿を見ていたが・・あれは使用目的の違う似た乗り物だったのか。
◆浅草に縁のあった作家である、高見順、川端康成、サトウハチロー・・の作品の中に「ジンタの響き・・ジンタの音・・」のフレーズがあったと記憶している◆ー台東区浅草雷門の界隈ー
石造りの角の建物は外装を派手な紫とピンクにペイントされたスーパーの店舗であって賑わう店前が見えるが〜何とスーパー「OZ」ではないか・・世田谷の祖師谷店を利用しているが浅草にもあるとは知らなかった。
この角の建物は確か数年前迄は銀行か金融関連の建物だった筈と〜改めて見てみると紫色に塗られた石柱部や正面入口の石段とか堅牢な窓の造作は食品スーパーでは滅多に見られない構造となっている・・。
◆考えるに、食品スーパーとして営業するには石造りの堅牢なイメージを払拭しなければと、紫＆ピンクの建物に変身させたのでしょう〜師走の通りを黄色のタクシーが走り抜けてゆく・・◆ー台東区浅草の雷門通りー
勿論はじめて出会った見知らぬ人達だから何の挨拶を交わす事も無く、走るバスの揺れに身を任せて窓外を流れる未知の墨東の街並を軽い興奮とスリリングな気持ちで見つめながら行く・・。
バスが左折をし右折をして進むごとに、街角の交差点を渡るごとに客同志の身体が触れ合うと、お互いの表情が柔和となって連帯感のようなアットホームな何かが出来てくるのだった。
途中のバス停から乗り込んでくる人達は、その街の景色と似た表情を浮かべている〜毎日のように乗り馴れた車内で自分の居場所を見つけると、遊園地の子供のように楽し気だ・・。
◆バスが都営浅草線の本所吾妻橋駅あたりを走り過ぎたと思った所で、窓際の乗客達が見えた’見えた’の合唱の声をあげると〜街の建物とは規格外の巨大なスカイツリーらしき物体の影がノソリと彼方にあった◆
ー墨東の街を走るバスの中・・ー
東京都内の何処ででも見受けられる場面である〜ご近所さん同士の住人が今日の一日が暮れてゆく街角でつかの間の立ち話をしている・・。
隅田川の水の匂いが風にのって漂って来るこの地区は中小企業の建物が並ぶ道筋であり、この街角から奥へと直行すると突き当たりの高所では、西日を浴びて輪郭を輝かせた巨大な金塊がゴロリ横たわっている。
ビール会社や役所の高層ビルが落とす影の中に包囲されるこの周辺には、昭和の初期か戦後直後に出来たと思われる木造家屋が静かな佇まいで存在しているのです。
◆夕陽がビルに当たるその反射で明るさの中にあるトルコブルーにペイントされたこの家は〜かなり疲労が見えるが家の造作や窓辺の細い木の飾りに遠い過日の昔を感じる・・◆ー墨田区吾妻橋２丁目のあたりー
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