[Rappo' Land blog]

「並木の交差点」成城−6

成城駅の北口から来て〜桜並木へとつながる道と・・成城大学前の銀杏並木が交差するのがこの場所・・。
梅雨の晴れ間？（Tokyoは未だ入ってない）の今日は気温が上がり少し汗ばむ。
午後3時を過ぎて自転車で駅前へ向かう・・途中の家々の庭で色づき始めた紫陽花が顔を覗かせていた。
クラフト「手と手」 の店長と駅cafe'「Gio」で待ち合わせていた。
カプチーノをトレイに乗せて奥へ行くと既に先に来ていた。
乗降客の往来が望める素通しガラス壁に向かい、10台のPCが青白く発光して並んでいる、前屈みの姿勢で２人の男女が利用中だ・・。
駅の近辺で買い物をしてバスで帰る店長と別れて、スーパー横の細道へ曲がる。
下校する生徒の華やかな明るい固まりと、汗臭く黒い固まりとにぶつかり乍ら「BookOff」に寄って本捜し〜30分の時間つぶし・・店内が狭く腰下の棚を見れずに不満が残った。
ー駅の近辺から再び並木の交差点に戻ると、銀杏並木は思いのほか暗く・・みっしり繁った枝葉の暗がりに早くも夜の表情が隠れていて、街路灯がボワッと鈍くオレンジに灯り始めた・・横断歩道の信号が青に変わって人が・・渡るー

「雨の公園」そしがや三丁目

　

昨日はTVニュースで南九州地方が梅雨入りしたと聴いた。
最近のニュースは子供が高層マンションから落下事故？投げ落とし等の犯罪事件が重なって・・不安な世相を浮き彫りにしている。

運動不足を解消のため・・小雨のなか店「テトテ」成城 を出発する。
車の走る道を避けて通って、坂道を下りると（この坂は雑木の繁った草地の丘だった・・ここ一年の間に建築雑誌からコピー＆ペーストしたような瀟酒な建物が今では10軒ほど建ち並んでいる）仙川に架かる橋に出る。　
川沿いの道を下流へと歩くと2・30人の運動部員が黙々と雨中ランニングするS学園グランドが金網越しにかすんで見える・・。
ここで対岸に渡つて〜しばらく進み〜祖師谷三丁目公園に入ると、川音がフッと消えた。

小雨が煙る中に・・鉄棒に挑戦する男の子とそれを見守る母親の姿があった。

向こうに建ち塞がる高層マンションを見上げて・・濡れたベンチに浅く腰掛け、見るとも無く視線を向けると他人の目を意識したのか、体を大きく振って力を込めた声が、湿って肌寒い公園の中に一段と大きく響いた！

「菊池ご夫妻＆カナちゃん」

　

当店「teto'te」のお客の菊池さんご夫妻は、愛犬のカナちゃんを連れて来てくれる、いつも愛嬌たっぷりな仕種が堪らなく可愛い・・じゃれて遊ぶ内に言語を必要としない高度な感覚脳で、ストレートに喜びの時間を与えてくれる。
4月の初め頃に〜ご夫妻で韓国旅行に出掛けられた。
帰られてから・・わざわざお土産を届けに来てくれたご主人から〜
奥さんが体調を悪くされたと伺った・・如何でしょうか。
5月も中旬を過ぎて、ご主人が御夫婦の記念日にと・・以前から決めていた
指輪を受け取りに来られて、序でにご自分用にSilverRingを注文されて行った。
出来ております・・どうぞ皆さんでいらして下さい・・。
今日も天候不順で夕方から龍が出現しそうな黒雲に覆われて、雷と豪雨が成城〜調布の一帯を襲って行った・・気候の荒れ模様が人間に加えられる影響はとても大きいのです・・ご自愛下さい。

〜右の写真は私の以前からのカトリック・メダルのcollectionの一部です、
一番右のマリア像は今回の旅のお土産に頂いたメダルです・・革紐でいつも首に着けています〜

「パンのペリカン」台、寿−4

　

東京メトロ銀座線〜田原町駅を出て徒歩2分と近い、営業時間（8：00〜18：00）日曜と祝日が休み。　　田原町の交叉点を渡って国際通りを少し蔵前方向へ歩くと、テントの赤地に白抜きのペリカンの文字が目に入る、店前に客の姿が見えて思わず前のめりになり急ぎ足で向かった。
先週来た時に危うく買いそびれる所だった・・私が一足早く最後の食パンを掴み、同時に入った女性客はロールパン2袋を手に「食パンは？」と店員に尋ねて「売り切れました！」の答えが何とも空しく響いた〜。
予約での買い方をした事は無いが、左の壁面に注文を受けた用紙が貼られてある。
この店を知って約10年になるが「とにかく美味しいの一言」なんです。
パン屋の多くが菓子パンを派手に飾った演出で客を呼んでいるが「ペリカン」はパン生地の味一筋の姿勢をくずさず、店内右に作り付けた木の棚に焼き上がったパンが順次に格納されてある。
■喫茶店で出されるトーストの味が自宅でも食べられる・・の言い方が的を射てると思う、しっとりしたモチモチ感が次の日も持続している・・値段は普通なのだ。
何か観光ガイドにでも載ったのか・・今年は客が急激に増えたようだ〜

ー今回は角食パン＆ロールパン（5個入り）を購入してリックに入れて安心する・・そして父の代から付き合いのある「横井メッキ」へ先週依頼したコインを受け取りに、国際通りを渡り向かったー

「人形町〜甘酒横丁」

ここ日本橋人形町は「東京下町の元祖」ーすなわち江戸城が出来た其の昔、真っ先に誕生した城下町・・いわゆる下町の始祖なのです。
その当時は人形芝居が盛んで・・小屋も数件有り人形師達も住んでいた事から、この地名が付いたと云われています。
私にとって人形町は未だ新しい町で・・東京の下町育ちを自認する我が脳内地図にはスッポリ抜けて空白の場所だったのです、もちろん水天宮も人形町も名前だけは当然の事に知ってはいたが、全く縁がなかった。
それが10年程前のTV番組で嵐山光三郎（作家）が、この町の老舗の味をルポして歩くのを見て・・堪らなくなって訪れたのが最初の事でした。
「デジャブの街」がここに存在していた・・何の戸惑いも抱かずここに帰って来たと感じた。大きなビルが建って車の往来も激しい表通りから脇道へと入ると、古い家並、店々、路地があり、立ち話をする住人の背中を見て角を曲がると、迷わずに目指すひっそりと佇む一軒家に吸い込まれる・・・。
ー賑わう「甘酒横丁」に入ると老舗が軒を並べている、明治座か水天宮の行き帰りに訪れる人が多いと聞く、柳家の鯛焼きに客が並んでいる〜店頭での鉄型を回転させるパーフォーマンス、経木での包装も良いが、焼きの具合か・・パリパリ感と香ばしさに欠けると思ったー

「ガードと川のある街」浅草橋

■浅草橋駅ホーム下〜　
駅を出てすぐ横道に入ると巨大に張り出した駅のホームが大きく影を作っている。問屋街の名に恥じない証拠が、駅近くに密集する大中小の商店が証明している。　そして全国から仕入れに来る人達の食欲を満たすべく・・各種の飲食店が蜂の巣状に形成されている。

　　　　　　　　　　

■神田川

上流は美倉橋の辺りから釣り船や遊覧船のかなりの数が河岸に繋がれ舫っている。
夜の出を待つ船の上では数人の若い衆が仕込みの材料を運び入れの最中。
雲間から薄日が射し、川面に煌めいて、揺れる光の波が、橋の下方へと流れ行く。

■総武線ガード

秋葉原からくる電車がここ浅草橋に、そして江戸通りを跨ぎ隅田川を越えて次の錦糸町に着く、それから千葉へと一気に疾走して行く。　頑丈に見える鉄筋構造も年数を経て居て、かなりアンティークの様子。　　ガード沿いに川へ向かい東へ進むと、飲食店や住居らしいが窓の傾いた錆び付いた風景が展開される〜。

ー駅前に固まって並んでいる宝くじ売り場で、年末ジャンボを買った妻の夢は消え去ったが、当選の札が何枚か派手に貼られている〜本当だか？？チッチキチィー

「猫眠る店先」蔵前で

　

朝から薄曇りで〜午後からは小雨が〜そんな毎日が続く五月も中旬・・蔵前に来た。
蔵前一丁目交叉点では・・数本の大通りが集って来ている。
浅草からの国際通りがここで江戸通りに吸収される・・西からは末広町〜鳥越と来る蔵前通りがクロスして隅田川を越えると蔵前橋から先は墨田区に入る。
都電の停留場跡が数箇所あって細長く一段高い、そこに花壇が出来ていたりする。
表通りをゆくと花火問屋の赤や黄色の看板・・装飾用フラワー店の色の氾濫に飲み込まれそうになる。そんな時にハンコ屋の店先で眠る猫に遭遇した、近づくと薄目を開けて「邪魔するな’」と一瞥を咬まされた。　それを機に反対側に渡って横道に侵入すると・・植木鉢で覆われた一体何屋さんなのか判別不能な家を発見した〜隣の床屋さんでは客の髭を剃って営業していた。
ーとにかく少しの間でも立ち止まれない・・X問屋、Y専門店、Z材料卸し会社などが、この一帯に犇めき合っているから狭い道でも車が絶えず走り抜けて行くー

「小春軒」人形町

　

創業が明治45年の老舗店ー味も値段も庶民的な町中の洋食屋さん。
日比谷線（東京メトロ）の人形町駅から出て、ゆっくり歩いて3分で店に着く、途中にはCafe'の「快生軒」や鳥料理の「玉ひで」など老舗の店々が同じ道筋に並んで営業を続けている。
店内に入ると先客の年齢層の高い男女四人組が料理とビールを追加しながら、声高におしゃべりを続けて・・自分たちの世界に夢中だ・・。
若主人が調理場で注文を受けて〜時々カウンターの客と相づちを交わしながら〜黙々と作業をしている、出来上がるとお母さんがテーブル席へ「お待ちどう様！」と運んでくれる。　突然横のカーテンから祭り半纏姿のご主人が現れる〜顔なじみの客と声をかけ合い「これから祭りの集りなんで〜」と出て行く・・。若主人の小学校の男の子が横のテーブルで教科書を開いてお婆ちゃんと勉強を始めた・・。
■文豪の谷崎潤一郎の生家が小春軒のすぐ近くだった、今はその場所に生誕の地の碑が置かれている。細雪、春琴抄などの名作を数多く残した作家で、「陰影礼賛」など古来からの日本人の美意識についての記述も確かな描写で残している。
ー私はフライの盛り合わせ（ひれかつ・小エビ・白身魚・イカ・ポテト）妻はハンバーグを注文して、しじみ汁も付けてもらった。　雑然として居て以前の店と変わらない、この雰囲気が良いのか悪いのか・・私は好きー

「カッパ橋道具街」

　

東京メトロ銀座線の田原町で降りて、父の代からの永い付き合いの「横井メッキ」さんを訪ね、コインのニッケルメッキを依頼した、出来上がる日を約束して辞去。
そして帰り途〜菊屋橋交番の前で信号待ちをする・・この場所はカッパ橋商店街の入り口にあたる。　この通りを北に行くと言問通りを越えて竜泉（樋口一葉の記念館が近い）〜三ノ輪に出る、真反対の南に向かうと春日通りを渡り蔵前に達する。　渡った角のニイミビルでは、全体に足場が組まれ改装工事をやっていた。
高い足場に乗った作業員達が、声を掛け合い軽快な動きで上下〜左右へと小気味よく渡って行く・・カッコイイ〜と見惚れる。
「ニイミ洋食器店」ビルの屋上には巨大な髭のコックさん像が置かれ、カッパ橋商店街のランドマークで、離れた位置からでも目に付き、人を呼ぶ効果は大きい。
約850メートルの両側を埋める様に、食器調理具・店舗用家具・実物そっくりのフードサンプル店・お釜や大鍋が店先にオブジェの様に置かれている〜プロ使用の飲食関係の道具で揃わない物は無いと云われ〜本当に見飽きる事のないこの街。

ー曹源寺（通称カッパ寺）この地域の治水工事で業績のあった、合羽屋喜八の墓の石碑がある・・地名の由来とされ商店街の中程を入った所に有るー

「春雨Kライブラリー」ウォーク

　
図書館の返却日が過ぎてしまった・・。
朝から降る雨が生憎・・午後になっても止んでは呉れない・・。
昼食の済んだ午後、本を詰めたリュツクを肩に、傘を手にウォーキングに出発〜
健康のために日常生活の中で、歩く事を医者にも進言されている〜
桜が散り今はツツジが盛りの成城の街中を、車の飛ばす水シブキに注意して歩く〜
坂を下り仙川に架かる稲荷山橋の手前で、成城学園グランドへと川沿いに曲がる〜
かぶさる桜の枝葉が傘に当たると雨粒がザザッと散って、一瞬甘い匂いが漂った。
学園内の青い小橋を対岸に渡ってさらに、誰も居ない公園をぬけて急坂を登れば、まだまだNewな石造りのK図書館が春雨の中〜行く手に姿を現す・・。
館内は人の体温と雨具の為か・・外よりも一層と濃い雨の匂いがした。
■今回借りた本−5
　　東京人（06,5）松本清張の東京／monoマガ（06,3）モバイルの最前線
　　豆腐の料理本／東京カレンダー（06,4）／群像（06,5）
■CD−2　Jazz violin  Regina Carter [after a dream]
        Jazz  Trio   Enrico  Pieranunzi [The Night Gone By]