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【世田谷、祖師谷公園ー宮沢さんの家】
枯葉も散り2006年12月も中旬を過ぎたー
街中ではクリスマスの明かりが一見華やかに冷たい夜に咲いてはいる・・・
街の形状も流行の移り変わりもめまぐるしい此の時代に有って〜6年前に起きた無惨な宮沢さん一家殺人事件が・・忘れ去られようとしている。つい先日の事、警察と地元の人達の集りがありTV報道されたが〜犯人逮捕につながる新情報は無いに等しい事に変わりはないーもちろん外野席からの感想です。
■日の暮れる前に川沿いの道を鞍橋から上流の宮沢さんの家側へと渡って向った〜人が住まない、淋しい、生活反応がない、荒廃した姿で、それはただ取り残された殺人事件現場としてのみ、その家は存在していた。
今回は警察関係の車輛もパトロールする姿も見えなかった。
川へ出る塀の囲いの崩壊箇所がこの事件の捜査の後手々と脆さの崩れにも重なって感じてしまう・・。
次の橋の袂にある神明神社に出ると・・イチョウの落葉が真っ黄色に敷き積まれたS坂をゆっくり踏みしめてのぼり・・留学生会館の裏を廻って暮れ急ぐ冬の道を家に戻つて来た。
ーそこには冷たい風が吹いていたー
【下北沢駅南口商店街】
同じ下北沢南口のさほど離れていない場所に「DORAMA」系列のビディオ店・CDショップ・マンガ雑誌店と、このBOOK店がある・・。
古書店でも店内は明るく書籍の区分けも見易く配置がされている〜
難点は本棚間の通路が狭く、棚の下の本捜しがしずらいところだ。
店前は駅からの人の流れが途切れる事がない道筋で・・外のワゴンの100円均一本をギター抱えた金髪カップルが立ち止ってめくってゆく・・。
このワゴンで立ち読みしていると背中合わせの位置にある・・
ウナギの名店「野田岩」から美味しい匂いが漂って来たりする。
■今回選んだ2冊は・・小川洋子「まぶた」ー8つの短編集
川上弘美「センセイの鞄」2001年度の谷崎賞ー受賞作
はからずも両方とも女流作家の作品になったが良い本が買えた！
小川洋子の作品世界が描き出す独特の感性と面白さと・・
不思議ワールドに毎回々魅了されてしまう。
ー小田急沿線つながりの祖師ケ谷大蔵にも「DORAMA」があり〜
そこはBOOK・ビディオ・CD・ゲームが合体する店で・・
ウルトラマン商店街で買い物の途中に立ち寄る事が多いー
【SEIJO CORTY 1F アンデルセン】
・・とにかくパン好きなので一日も欠かせない、だからパン屋が増える事は歓迎ですが〜それにしても成城駅の周囲にはタクサンの店が集結した。
駅北口には「成城パン」「KIRIのパン」南には「神戸屋のパン」駅には
「GIOのパン」「トロワグロのパン」「アンデルセンのパン」と・・・
半径50mの範囲内に出店して・・現在それぞれが営業をしている。
ー北口交番横の道を入った所にあり永年親しんだ「ボーラ」が今年の夏の終わりに閉店した〜地元に愛された証拠に閉店日には人が集って店の棚やステンのシェルフ、パン篭、テーブル、等の備品をすべてフリーマーケットで消化した、駅ホームを眺めてCafe'できるユニークな店だったー
■「アンデルセン」ー
ボーラが同系列の店だったので駅ビルCORTYに移動したと思えば何の事は無い〜全面ガラスで見通しの良いスマートなパン店として、客の受けは上々と見える・・バゲットの外が固く中肉のふっくら弾力な焼き加減が〜
好きですし、小型角食の葡萄パンもお気に入りです！！
ー菓子パン・・最近は何処の店も皆美味しくて不味いのが無い・・
結局は好き嫌いの差でしかないと思えるのだが〜
食べ飽きたような状態の自分を感じるのは私だけ・・ー
ご近所に住む西田さんが愛猫のラッキーを・・
初めて「teto'te」に連れて来てくれた！
明るい毛並みのアメショーで育ちの良さがそうさせるのか〜
初めての店内でも多少のビビリはあるものの落ち着いている。
一方迎える「teto'te」の家猫Qoo'は店で顔合わせの直後から〜
2階に上がる鉄階段の定番位置に陣取って距離を置いた状態で、
じっと様子を伺っている・・。
■家猫のQoo'は元々ミックスの野良育ちで、エサを与えて可愛がってくれた人が・・手土産を添えて当店に連れて来てくれたのです。
それから早や5年の月日が流れて〜
最近では貫禄が出て来たと云う人もいるぐらい・・。
ーお客さんでネコ好きな人が逢いに来てクゥーちゃんと呼んでも、
階段の上から渋々顔を出してスグに隠れてしまったり〜
ネコに全然関心の無いお客さんに降りて来てスリ寄ったり・・
まったく・・ネコの気持ちは分からない？？ー
【SEIJO CORTY 4F名代とんかつ店】
都心からの帰りに何処へも寄らずに成城に戻って来たー
改札を出て駅ビルCORTYの4階へとガラス箱のエレベーターで登る、
和の渋い拵えのとんかつ屋の暖簾をくぐり待受けていた女店員の・・
案内で席に着き「とんかつ膳」のコースを注文する。
■係の女性の説明をうけて出された擂り鉢で胡麻を当たり、
卓上のソース壷の好みを選び加えて自分流に調合する〜
その間に出された漬け物を摘む、京都からの出店の味だ・・
冬の京都の漬け物はホント身に染む甘さと酸味で・・大好物です！！
■陶の大皿に姿良くレイアウトされて運ばれてくる〜
メインの豚カツは口当たりが柔らかく軽い食感のヒレ肉で、
悪く云えば噛み答えがない・・山盛りのキャベツの千切りと、
選んだ肉じゃがコロッケが添えられている。
油物の臭みやしっこさは全然なく品良く揚がっている。
ーおひつで出される麦の混ざったご飯と豚汁は・・
お代わり出来るそうですが私は出された分で満足でした。
店内の落ち着ける照明と席の配置が、高級感を持った庶民的・・
とでも云うのでしようか好印象を与えているー
【JR山手線五反田駅〜東急池上線ホーム下】
五反田駅ガード下から目黒川へと行く道沿いはアーケードのある商店〜鳥肉屋・洋品店・金券ショツプ・中華の店・酒店などが軒を並べる〜まさに昭和からのサビ色の風景だった！
その一帯に建築計画の看板が立てられ〜或る日スッポリ何も無くなって空地になった、やがて背の高いカバーがされてダンプ・ミキサー車の出入りがつづいて、しばしの時が過ぎたと思ったらドーンとビルが出来上がり出現した。
■それから一年は過ぎてしまったが今回駅前から道を渡ってビルの・・
裏側に何の気無しに行ってみた〜池上線のホームの真下でもあり、高層ビルに日差しを遮られた路地は、薄暗くじめついた匂いが漂う飲み屋の一帯が以前のままに残されていた。
■明るさを求めて西に歩くと目黒川にぶつかり大崎橋の袂に出た、
黒い川に架かる鉄橋をゴトゴト池上線の車体が次の大崎広小路に向かい〜
いびつに重なるビルの陰に隠れて消えた。
■人と車の往来が激しい橋の中央に立って、対岸を見ると薄墨色の昭和の風景がそこに眠ったように存在している〜古い旅館の様な家はトンカツ割烹のネオン看板が出ていて、その上にはソープランドの文字も読める、昔の五反田は三業地と呼ばれていたが、何やらそれを証明する現場がここに有るようだった。
ー橋を渡った先にはスタバを始めとしてCafe'が幾つも有って・・
ラーメン店も北海道〜九州と各地の味が揃ってあり〜
イタリア・タイ・インド料理の看板も目立つ現在の・・
街中を流れる目黒川は黒く濁ってドブの匂いが鼻を突くー
これは或る日の小田急線内の風景ー
始発の新宿駅ホームから乗車したものの既に満席で、
真ん中の通路に立って車体の揺れに身を任せる・・。
外はもう暗く通過する駅を目で追って意味なくカウントする・・
下北沢は過ぎた・・吊り革にぶら下がり目を軽くつぶる。
経堂あたりで薄目をあけると、前に座る安眠状態に近い・・
女性の寝顔に思わずそっとシヤッターを押してしまった〜
何の意図もございません事を・・断っておきます・・。
ー乗り越しにご注意を〜私は次の停車駅で消えますので・・ー
【小田急線成城学園前駅ー構内】
駅の改札口を出た横にこのCafe'はあるー
都心からの帰りに一寸寄りたくな〜る・・
入ってすぐにオーガニックの珈琲豆、紅茶、ジャム、ジュース飲料・・
などが棚に陳列されている、もちろん焼立ての各種の香ばしい〜
パン・パン・パンもバスケットに展示され〜買われてゆく・・。
注文カウンターの先は見通しの良い明るいカフェラウンジになっている。
一番奥がドアで仕切られた喫煙室で、ガラス壁からは駅内を行き来する人の流れが見えて〜10台のパソコンが置かれて目下・・使用中だ。
席に座ってカプチーノの白い泡をすすると気分が落ち着いた。
隣の席の眼鏡の中学生がサラダを食べながら教科書・ノートを・・
テーブルに拡げて勉強を始めた・・ここで出来るのか？？
ガラス箱のパン工房の中で若い２人が作業をしながら笑い合っている、
楽しそうだ〜いいな〜幸せそうで〜いいな〜お給料も貰えて〜いいな
手前のクリスマスの飾りは２人の為にあるのかよ？？？
・・そんな親父の嫉妬は全然届かない！！
【世、成城2丁目ーカトリック成城教会】
12月に入ったばかりの2（土）は天気が良いものの吹く風は冷たい！
成城学園前駅の南口から徒歩2分と近い所にあるカトリック教会の、
ミサに夫婦して出席する事になった。
店のドアに準備中の手書きの張り紙をしてタクシーで駆けつける、
教会の正面には足場が組まれ、シートが張られて補修工事中だった。
■この教会は（1955年の建築と記憶する）早稲田の建築科の、
今井教授（この教室から多くの建築家が育った）の設計で建てられた。
当時はコンクリート造りの教会として注目されたそうで・・
今でも教え子で現在活躍中の建築家が時々訪れて来るそうです。
■マリアテレジア 薫さんー追悼ミサ
薫さんが「テトテ」にはご主人の和夫さんの運転する車で、
愛犬のカナちゃんと連れ立って来るのがいつものスタイルで・・
天性の明るさで楽しく会話をしながら好きな物を選び買物をしてくれた。
数年に渡る付き合いなのに今年になって初めて、日本の各アルプスや、
海外はヒマラヤ登山、ネパール、シルクロード自転車行、などと・・
女性冒険家の一面を知らされて驚かされた〜。
今年の春過ぎに韓国へ行かれ、体調を悪くされた事を聴き心配だった・・
それでも夏に一度・・教会の帰りに写真を持参して韓国の話しを、
心配させないように明るくして・・帰って行かれました・・。
午後の教会は薫さんを惜しむ沢山の人で一杯に満たされました、
冬の日差しが西の窓から強く優しく降り注いでいましたー安らかに。
〜薫さんは旅立ったのだ〜
何処迄も永遠に吹き流れて変容してゆく千の風になって・・・
時々は私達の近くに降りて来て風の声で囁いて下さい・・
天性の微笑みを浮かべて！！
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