[Rappo' Land blog]

「十一山緑地」

　

【世田谷区成城4−20】

名前の由来は知りませんが「十一山緑地」と呼ばれている〜
成城でも西方にあたる国分寺崖線の斜面地域の林間で、近年は世田谷トラスト運動がこの緑ある環境を守っている・・
残念ながら上の方から覗き見ただけで・・この石段を登り下りした事は未だ無い。

■国分寺崖線ー多摩川が武蔵野台地を10数万年以上もかけて〜
削って出来た河岸段丘と云われている。
この崖線は立川市辺りを起点に世田谷地区にも渡って来て・・
崖の高さは10〜20mぐらいで崖の下部には関東ローム層から滲み出た〜
地下水が流れて、湧水として数箇所で活用されてもいる。
現在はボランティア活動による水と緑の保全と管理がされており・・
さらに賛同者の参加を呼びかけています！！

ー10年程前には近くの民家で小料理とお茶を提供する・・
　「十一山茶寮」なる暖簾を掲げていて繁盛していた〜
　当店「手と手」のお客さんの中にも食事に寄るのが楽しみです・・
　と話しをする人が何人も居た・・何処に消えたのか今は見掛けないー

 

「崖の砦」

成城に崖がある〜
それは東京の西部からの国分寺崖線がこの地に来ている事に他ならない。
昨年の6月に調布市入間町の「崖の家」を何回にかに分けて・・
blogに投稿している〜今回はその続編とも云える・・。

■要塞・・もしくは砦との表現が正しいのか〜
この崖地に建つコンクリート打ちの住居の存在は・・
近辺を通る人を思わず立ち止まらせるだけの圧倒的な〜
或る種のインパクトを感じさせるだけの迫力を備えている。
この地域は大きな樹木の緑地も多い自然環境でもあり・・
各界の有名・著名人の巣とも呼ばれ・・幾多の豪邸が控えている。

■昨年の夏過ぎに訪れた時は上からは樹木の枝葉が被さり・・
地面からは目一杯伸びた草木で全面が覆われた崖地に〜
窓付きのコンクリート箱が積み上がり埋め込まれてあったような・・
何故か・・そんな残像だけが焼き付いて・・・

ー崖地中に穴居生活でもしているのかと思っていた？？
　しかし良く見ると堅牢な造作は斜面の崩落を防御するための〜
　前線基地の司令塔のようにも思えて来た・・ー

「きたみふれあい広場」

　　　　

　　

【世田谷区喜多見ふれあい広場】

今朝は良く晴れて西に富士山が見えたとの情報を聴いたので〜
午後は遅くなったがウォーキングに出た。
野川沿いの高台にあるこの公園にぶらり来てみたが・・
冬の夕暮れは幕を引くのが早く一歩進むごとに暗さを増してゆく〜。

■地面や花草木の植え込み、公園の遊具の立体物が〜
明るさの色を失って暗い影がどんどん勝って広がってゆく・・
未だ明るさの残る西方の空の彼方に富士の裾野が墨色に認められる。
私の他にも家を出て来て冬の景色と空気を吸収しにと思われる人が・・
何人か見えるようだ、子供達が暗くなった遊具の間から飛ばす〜
甲高い声が木々を伝って見え隠れして響いて来る。

■階段を下りて日の陰った野川を神明橋の上から覗くと・・
カーンと弾く様な冷たい水面に川沿いの木が黒く張り付き動かずにいる、
数羽の鴨がツゥーと横切って水面に線の筋をキ・ザ・ム〜
水辺から少し離れると急に寒さが襲って来てぶるっと背が震えた。

ーこの公園の高台は小田急電鉄の車輛基地が組み込まれてあり・・
　数年前の夏の夜の事ー暗闇の中を走って光る無人電車が
　ゴーッと列を成して吸い込まれるのを目撃して思わず感動した！！ー

「親子孫亀住居」

【台東区上野三丁目】

JR御徒町駅南口から西に出て少し行った所に〜
駅周辺のビルに囲まれて瓦屋根の民家が昔のまま残って集結している。
この写真の住居は下の道を歩いていては発見出来ないが・・
間隔を置いた反対側の路上から振り向くとこの美事な〜
箱物ブロックをタテヨコウエにと建て増した積み木状の・・
「親子孫亀住居」を目にする事が出来る。

■一年前に黒門町の「うさぎや」へ和菓子を買いに行く途中に〜
見付けてはいたが・・それが何処だったかを忘れていた。
今回あらためてこの場所に立ち写真に収めたが近くに寄ると・・
上部の孫部屋が写らないし離れると立体の量感が薄れるので・・
立ち位置に気を使った、駅に至近でもあり細い道でも人と車がくる。
（対象に向ってカメラを構えると必ず前を横切る邪魔物が現れる）
背後と横のビルとで高さを比較するとこの孫亀住宅は5階が最上階〜
との確認が出来る、1年後には孫曾孫亀住宅になっているかも・・。

ー大通りに出て末広町からアキバ（今年まだ行っていない）へと
　近距離なのでぶらり足を伸ばしたいが〜次回に行く事に・・ー

「自然派ボートハウス？」

　

【世田谷区成城4丁目】

ここら辺りは成城でも野川の川辺に近く〜
国分寺崖線の斜面を降りた下の道で、新興住宅が建ち並ぶ地域にあたる。
花や野菜などを植えた緑地面も木立もあったりの自然環境がある〜。

■日が陰り始めた冬のこの時間に歩いて来て・・
まばらな木立を過ぎると〜この建物の場所に出た。
全ての部屋が南に向いた2階屋に設計され下の駐車スペースの上部には〜
ウッドデッキが作られている・・。
・・と云う事は西の上流から辿って来る野川に向いていて〜
川音も聴こえそして野鳥観察も自宅のデッキと部屋から楽々できる・・
恵みを享受する日常生活を送る目的でここに居を定めたわけだ。

ー今年の冬は暖かな陽気がここのところ続いている〜
　ご近所の庭から黒い曲がり枝の先端に・・・
　白梅がぽっぽと咲きはじめたのを見た・・一昨日の事ー

「屋台ぐるま」

　

前回の元浅草二丁目の場所から都立白鴎高校へと少し歩くと〜
寺の塀の外に駐車？・・らーめん屋台車が午後の冬の日の下で・・
どちらも年期の入った2台が隣り合って置かれていた。

■あたりに目を向けると、この通りにも幾世の時代を潜って来た〜
長屋の建物が隣り同志に並んで同じテンポで呼吸をしている・・
南に向いた二階の物干では割烹着が日光浴してる・・。

■隣接する家の間が黒く抜けている部分が見えるのは〜
お互いの背中を寄せ合わした地べたの空間が奥に存在する証しだ。
みそ醤油の貸し借りはモチロンの事で食事中に上がり込んで来て〜
TVを見てゴロ寝して・・明日から二三日留守にするからヨロシク・・
猫のエサも適当にやっといてくれ〜などの勝手を云って帰ってゆく。

ー屋台にまつわる話しの内容は又の機会にするとして1つ2つー

 〜上野赤札堂の横に出た・・おでん屋台（オカマさんの集合所）
　〜高田馬場駅のガード下・・ラーメン屋（ヤクザの親父と舎弟分）
　〜豊島園裏の石神井川沿い・・おでん屋（オドオドした会社員？）
　〜荻窪駅北口を出た所の・・焼き鳥屋（いつも混み合う人気店）
　〜成城駅北口に時々現れた・・天ぷらうどん屋台（本格的な味）

　　〜そんな屋台の存在が不思議だったな〜と思う今日この頃〜

 

「さびトタン長屋」

　

【台東区元浅草2丁目あたり】

Tokyoメトロ銀座線の稲荷町駅を外に出て〜
足の向くまま無指向に歩き進むと「下町風俗資料館ー入館料300円」
などで見学するよりも・・昭和初期の東京下町の生活ぶりが〜
色濃く染み込んだ長屋などの建物が現存する街並に・・・
何の抵抗も無くスルリと入り込む事が出来る。

■波板トタン張りの建物全体が風化したサビで覆われている〜
三軒長屋のこの家も・・清洲橋通りからチョイと入った場所にある、
2階に出ている錆び付いた看板の文字は年月で溶け流されて・・
・・商店だけが判読出来る程度に残っている。

■側面１階の窓も完全に塞がって明かり取りの役目を放棄して〜
その形状だけが遺跡化して付着している・・。
さらに裏の出入り口あたりの造作を見ると先端を失った煙突が〜
外をうかがう玩具の潜望鏡のように出ている小屋根がある・・
多分シロウト大工で継ぎ足した洗い場でもあるのでしょう。

ーふと・・この家の玄関に訪れた事があった様な気がして来た〜
彫り師の野沢さんの家族が住んでいて何度か銭湯で一緒になった事も？？？
いや野沢家はもっと稲荷町駅に近く・・江戸釣り竿「東作」の裏に当たる〜
三軒長屋で子供は男ばかりの３兄弟が暮らしていたんだ・・思い出したー

「本みる〜よむ姿」

　

　

　【世田谷Kライブラリー】

無くて七癖・・図書館に来る人達にも各人各様の〜
本の見方、読書スタイルがある・・そんな女性の姿に注目した。

＊長いジーンズの足を深く組んで本棚に密着したポーズで・・
　首を垂れ、膝に乗せた本を読んでいる若い女性〜
　時々目の前に来る髪の毛を手でかきあげる・・
＊少し背の低い文庫本の棚の前で全身を黒できめた・・
　パンツスタイルの彼女はショルダーバッグを肩に〜
　機敏なフットワークで読みたい本捜しに熱中の様子・・
＊何か専門書で調べものをしているのか・・
　それとも抜き差しならぬ問題を抱えて解決法を捜しているのか〜
　狭い通路の場所で不動の姿勢で本と向き合っている中年女性・・
＊ニット帽、柔らかな軽いモヘアのスェーターで窓辺の近く・・
　優雅な雰囲気を漂わせて趣味の本でも拡げているのでしょうか〜
　冬の日差しが明るい場所を自分の温度で満たすシルバー世代・・

ーこの女性達と比べると男達の読書態度は反省すべきで・・
　乱雑な動作が目につくし、突っ伏して寝ている人が居たりするー

「透視の並木」

　　

【成城大学前銀杏並木通り】

フェイドイン〜フェイドアウト・・洋の東西を問わずに・・
映画の世界では効果的に使われる事の多い・・「並木道」

冬のくすんだネズミ色の空に針の裸木が
人体の神経図の様に伸びている。

■昨年の晩秋に同じくこの位置からの紅葉の並木を投稿している〜
その時はシャツ＆ジャケットの姿でこの並木に来たが・・
今日はハーフコート＆手袋にマフラーを首に巻いた姿で・・
成城駅に出て来て近辺を一巡り〜そして帰路にこの場所に立った。

■幾重にも密に繁る銀杏の葉で隠されていた道沿いの建物が・・
この季節に姿を現して改めて知る建物もあったりする〜
走る車の音がいつまでも尾を引いて耳奥に残って・・
モチロン防寒防暑の効果は知るが・・防音効果を再確認する〜
黄葉の散り降る晩秋の夜に抱擁する男女の場としての並木もある・・。

ー学習塾の帰りなのか男の子が一人立ち止まり並木の高所を見上げている〜
冬の冷たい風が枝を揺らして吹き抜ける音が掠れたBGMで流れる・・
何かの決心でも出来たのかコン！と咳をして並木道を突っ切って行ったー

「ヒマラヤスギの洋館」

　
【世田谷区成城3−6−20】

天を突くヒマラヤ杉の大木3本が目印ー
成城駅の南口から徒歩で6分〜小田急線に架かる不動橋の近くで・・
この3本の大木が見付かれば迷わずにこの洋館に辿り着ける。
「（財）世田谷トラストまちづくり」 が現在は建物と洋風庭園を〜
ボランティアの参加もあって維持管理を行っている。
「成城三丁目こもれびの庭」と呼ばれている、宅地開発等で急速に都市化が進んで緑地の環境が減少するのを配慮した結果・・ボランティアの協力もあって四季の花を育て楽しむエコガーデンとして一般公開されている。

■何も知らずにヒマラヤ杉の姿に誘われて立ち寄り、このアンティークな西洋建築に出会った〜石の門柱に志村姓の陶板表札が出ていたので個人住宅と思い・・その古色を帯びた風貌に惹かれた。

■シロウトの判断ではスペイン様式ではないかとの感想を抱くが〜
正面のゲート柵、玄関の扉、窓の鉄枠などの・・装飾金物の使われ方〜
瓦と屋根の形状に異国の趣を覚えるし、外見からの部屋の構造と・・
二階の部屋のバランスにも欧風色が漂っている。

ーどんな地位のどんな感性の人物がこの洋館で人生を過ごしたのか〜
　その点に一番の興味をそそられるのですか・・ー