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彼岸花も咲く公園の木陰にゆくと、可愛らしい猫が植え込みから姿を現した。
ここは隅田公園の西岸地域で、木立の間に幾つかのベンチが置かれて・・
読書をしたり、休憩する人達が来ている。
隅田川の両岸は都内でも知られた、江戸時代から続くお花見の名所で・・
毎年の春には、数万の人達が桜を見に、楽しみに訪れる場所になっている。
ここから見える隅田川向こうの東岸にはこの写真を見る
の様に〜
ド派手なビール会社のビルと、墨田区役所が一固まりに建っている。
そして岸辺の高所には、高速６号向島線の帯が何処迄も伸びて行くのが確認出来る。
猫は人に慣れているようで、呼び招くと寄って来る、他にも何匹か園内にいるのを見かけたが物怖じする事もなく、気侭な様子で、この場所に来る人達に可愛がられているのが分かる。
ー我が家の猫のクーは先月までは、ソファーの真ん中で手足を伸ばして寝ていたが・・
今月になって、ソファーの端に重ねたクッションの上で丸くなり寝ている〜
ソロソロ夜は冷えるらしい、公園の猫達が寝る場所は？？ー
【場所】隅田公園西岸あたり〜
浅草の人出でにぎわう街中を歩いて、花やしき遊園地の裏に廻ってみると、駐車場スペースが数ブロック集る淋しげな街の裏側を見せて、ひっそりとしていた。
その１ブロックの金網の奥に、自分好みの草喰われの家を見付けて対面をした。
家はモルタルにトタン張りの外装で、サッシュの窓が嵌っていて、ガラスは秋の空を映していた。
全体から受ける印象は荒廃を感じる事は決して無く、むしろ趣向として男が顔にヒゲをたくわえる様な雰囲気に似ている。
そう云えば草（ヒゲ）の間からT字型煙突（パイプ）が空に向け突き出ている。
住人が意識して、草喰われのスタイルを享受しているのは間違いないと見た。
この２階の西に向いた窓からは、花やしき遊園の空中で回転するゴンドラが見えるし、走るジェツトコースターの姿だって見え、またレールの響きも直近かに聴こえるのだろう。
その昔・・練馬にある遊園地の近くに４年間も住んでいた事があった〜
日曜や祝日のにぎわいと、休園日との空白のギャップ差が大きく・・
周囲の住人にも、多少なり影響を与える独特の住み心地を忘れていない！！
ーここから少しこのまま裏道を行くと言問通りに出る事になる・・・
橋の方向へ進むと２年前に母が入院していた浅草寺病院の敷地がある〜
寒風が吹く１０月末の病院の庭で、ギンナンが多量に落ちて黄色く匂ったー
【場所】浅草花やしき裏、駐車場あたり〜
浅草は松屋デパート前の三角地帯に、何とも不思議な穴（出入り口）がある〜
Tokyoメトロ銀座線の終点駅の改札口からこの穴の階段下まで、地下道が繋がって来ているのです。
実は出入り口の看板が示すように、浅草地下街と名前が付けられているのです。
半分以上は飲食店が入っていて・・四方に伸びる地下街は迷い道を形成しており・・
ビギナーには目的の地上へと抜け出る事はかなり困難で複雑な造りになっている。
巨額を使い制作した、昭和初期の古色を帯びた映画ロケ用のセットではなく〜
そのままの本物がこの地下に存在している、そして時代の生活臭気も登場人物も・・
ちゃんとリアルな動作で生きているのです！！
今この外人男性が出て来た口は、水上バス乗り場に近い場所で、他にも幾つか出口がある。
雷門の近くに向う道〜浅草寺へと続く近道・・そして面白い迷路としては〜
賑やかな新仲見世通りへと抜ける道で、軒を並べる商店の間にポン’と出る所で・・
逆にこの入口を見つける事はむずかしい、プロマイドのマルベル堂が直ぐ近くにある。
浅草は東京のワンダーランド！！
ー地上のこの三角地帯の交差点には、幾つかの道が集って来ている・・
大きな五本の道が数えられ・・浅草通り、雷門通り、馬道通り、江戸通り〜
吾妻橋通りを辿れば隅田川の流れを望む事が出来る・・ー
【場所】浅草松屋デパート前〜
浅草は六区の映画街と、伝法院との間にある裏通りの道が〜
最近は何か賑わっていると、浅草生まれの芸人がTVで話していた・・・。
以前のこの辺りは街灯も少なく、いつも水溜まりがある薄汚いガタガタ道で〜
赤提灯の一杯飲み屋＆屋台が、ビッシリと怪しげに並んでいた。
そして昼間から酔っぱらった男達が、ウロウロして道路に座ったり喧嘩したりの〜
何か危ない空気が流れる地帯だったのを憶えている。
それが数年前からは道路の状態も整理されて、通りに並ぶ店々も奇麗に変貌をして・・
今では観光客や若い人達が集って来るようになった。
店先で焼き鳥の煙りが流れ、煮込みを食べさせる商売は昔の面影が残っている〜
近頃ではこの場所を面白がってデートスポットに若者達が使っているので・・
「煮込みストリート」の愛称で呼ばれているそうだ・・・。
ーこの浅草六区界隈は、何処の小道を歩いても酒場にぶつかる・・・
そして何処の通りを渡っても、食べ物の匂いが追って流れて来る・・・
だって、良くも悪くも日本に於いての一大娯楽地帯なんだから・・ー
【場所】浅草、伝法院裏通り〜
まさに偶然で、このビルの前を通りかかると、どこかで見た事が有るような男が〜
和太鼓を打つ姿の写真に思わず足を止めてしまった・・。
そしてオリンピックの女子レスリング選手、浜口京子の実の父親である・・
アニマル浜口（元プロレスラー）が主催する道場が、このビルに有る事を知った。
プロレス時代の浜口はダーティーファイターで悪役に徹していた。
それが娘の京子さんがまだ可愛い盛りの十代でレスリングを始めてからは〜
熱烈な娘愛を見せてTVで茶の間に登場すると、渇入れの〜気合いだっ！気合いだっ！
の大声パーフォーマンスをして、親馬鹿をものともしないアッピールで良く知られるようになった。
ここは言問通りから曲がった一本裏の道であり、先日エントリーした〜
甘味の「梅むら」さんとは同じ道筋にある。
ー年月の過ぎ行くのは早く・・あの少女だった浜口京子は29才・・
素直な態度で一生懸命レスリングをやる姿は、痛々しくも感じる事がある
ぜひ次回の北京オリンピックに出場して良い成績を自分の為に掴んでほしい・・ー
【場所】台東区浅草三丁目〜
雷門の賑わう前から通りを渡れば直ぐに行ける場所〜
江戸の蕎麦の味覚を今に伝える名店として、この並木薮蕎麦があり、蕎麦喰い達の人気を集めている。
「江戸前の辛汁」この薮のつゆは今も伝統を守って・・
東京で一番辛いつゆを出す蕎麦屋として良く知られているのです、蕎麦好きには堪らない味として・・。
辛口と言っても程の良い甘さを含んでいる、かえしの割合が多く入った、濃度の高いつゆの事を言う。
「かえし」とは醤油・味醂・砂糖を煮て熟成させた汁の事なのです。
古来より「つゆは蕎麦の裾を、軽く浸して手繰るべし・・」と言われている。
この言葉は、蕎麦が良くからむ辛口つゆの食べ方を的確に表現している。
この店に来るのは久し振りで、いらっしゃいませ〜と女店員さん達の声に迎えられる。
店内の左半分はあがり座敷になっていて、靴を脱いで落ち着ける雰囲気になっている〜
でも今日はテーブル席に座って早速ざるを注文する。
座敷で正座する外人この写真を見る
が彼女と楽しげな様子で微笑ましく映る。
出された蕎麦は間違いの無い美味しさで、また来て頂きたいと切に思った。
運ばれた土瓶の蕎麦湯でつゆを割って飲むのが、こんなに美味しいと初めて感じた。
ー作家の池波正太郎さんが、生前この店が好きで通っていた事は知られている・・
「鬼平犯科帳」等の時代小説をはじめ、食べある記など、自作のイラストを使った〜
洒落た本を数多く残している。台東区図書館にその書斎が実現してある・・ー
【場所】台東区雷門の前をゆく〜
この門の正式な名称は風神雷神門なのですが、皆がカミナリ門と呼ぶから雷門！！
老若男女を問わず東京に出て来て浅草に来れば、必ずこの雷門の辺りに立ち寄るのが〜
自然な流れで無駄の無い行動パターンと言えると思う。
赤い巨大な提灯の下を通って仲見世通りを浅草寺本堂へと、雑多な店を覗くのも良し〜
門の左には雷オコシの常磐堂が客を集めている、門の右からは江戸前天ぷら店など・・
また吾妻橋へ向う角には、アンティークな煉瓦ビルの神谷バーが昔からそこに建っている。
門前には夏を過ぎた事もあるのでしょうか、待合せの女性達や若いカップルが目立つ〜
また観光に訪れましたのシールを表情に貼付けたオジさんオバさん達グループ等も・・
ベルトコンベアで運ばれて来るのかと思う程、途切れる事なく次々とやって来る。
アジア諸国の人達は日本人と見分け出来ないが多く来ているし、白人系の国々からも・・
多くの人達が浅草を楽しんでいる光景があちこちで見られる。
ー今回浅草の街を廻って見ると、人力車の台数が急激に増えたように思える・・
それも5・6年前迄はオジさん連中の車引きだったが、今の車引きは茶髪だったりの〜
若い連中が多くなり、若い女性客などがキヤッキャ’〜と乗っているー
【場所】台東区浅草〜
雷門から直通で来る吾妻橋の上からは〜
浅草の繁華街の喧噪がそのまま伝わって来るのです。
渡った東岸の川向こうにはフィリップ・スタルクの金塊が輝くビール会社や、区役所のビルが立ちはだかり何処からでも視線を捉えて来る！！
昭和６年に造られた「鋼アーチ橋」全長１５０m
この橋は鋼鉄製だが石材・レンガ・木材・コンクリート等の素材が使われている。
永い歴史を持った工法だけに、世界的には多様な形状が数多く見受けられる。
古代ローマ時代の水道や、長崎のメガネ橋などの名橋が良く知られている。
「水上バス発着所」東京都観光汽船ー運賃は片道￥760（小学生半額）
橋詰は江戸以来より住民の通行の拠点として重要なポイントであったのです。
現在では橋脚を赤く塗られた、この吾妻橋の袂にある水上バス発着所から〜
乗船して隅田川の数々ある名橋をめぐって、日の出桟橋まで至るラインが人気で・・
平日でも船内はかなり混みあっている様子だ。
水上からの眺めはダイナミックで、陸路とは又一味違った新鮮な体験を呼んでいる！！
橋を越えて下流から上って来た船が大きく向きを変えて船着き場に近づくと、川の水が撹拌されてグラリ波立ち、橋上までもその濃い川水の匂いが漂って来た。
ーごく近い未来の２０１１年に完成予定とされる、超大物がこの近所に登場する”
それは吾妻橋を渡った業平橋の際に建つ、６１０mの新東京タワーなのです・・
現東京タワーの約２倍の高さから浅草の街や隅田川は勿論の事、東京全域も可能〜
空の高見からはどんな光景が望めるのか〜消えた過去の東京の姿も見えるかも・・ー
【場所】隅田川ー台東区・墨田区・・
お経のように永い名前を付けられたこの橋は〜
列車専用橋であり、人や自動車が渡る事は出来ない！！
松屋デパート内の浅草駅を電車が出発する、この橋から隅田川の東岸に渡って〜
次の駅である業平橋に到着すると、向島の市街を走り抜けて北千住へ・・
さらに西新井大師を通過し、向う先は日光までも伸びてゆく旅のラインでもある。
昭和６年に造られた「鋼トラス橋」全長約１５０m
三角形の安定性ある構造で、単純トラス、連続トラス橋などの形式がある・・
またアーチ橋や桁橋などの箇所にトラス構造が合体して用いられるなどの〜
複合したDesignの橋のスタイルも多く見られる。
利用する乗客の事を思って隅田川の流れを見て楽しめるように・・
橋上のトラス構造の位置を考察したDesignが採用されているのです。
松屋デパート２階に東武線の浅草駅はある、水辺のテラスから見上げていると〜
今この橋をゆっくりした速度で列車が川面を揺らしてシズシズと渡って来る・・。
岸辺の防波堤で羽根を休める都鳥も、飛び立ちもせずキョロリ目玉を向けるだけ。
ー浅草松屋はデパート屋上遊園のパイオニアなのです・・
隅田川と眼下の橋々を望むパノラマは大変な人気で全国に影響を与えたと聞く〜
毎年行う夏過ぎのイヴェントに数年間、参加して上階の社員食堂を利用した・・
その時に往事の面影を数箇所で確認した、時代の流れは急で現在では・・
電化製品のチェーン店やユニクロが館内に出来ている・・ー
【場所】隅田川ー台東区・墨田区・・
何も言うまい言問橋の〜と昭和のヒット歌謡にも唄われた橋・・
西＆東の両岸には隅田公園の巨大緑地帯が造られて憩いの場所になっている。その緑をつなぐ景観を考慮したのでしょう、あえて橋上には構造体を置かない平面的な見通しの良いDesignとなっている。
昭和３年に造られた「鋼桁橋」で全長１５０m
川などの両側に橋台を造りその上に桁を渡した、もっとも多く見られる構造で、数メートルの小橋から〜東京湾アクアラインのような大規模な橋に迄も適用されている工法なのです。
歴史的に見ると〜大正１２年の関東大震災で焼け野原になった東京に〜
震災復興事業として、災害時に都民の避難場所としても使える三大公園が計画された。
そしてこの言問橋の隅田公園と錦糸公園、浜町公園が造られたのです！！
橋の袂は元々、古来より水路と陸路をつなぐ交通の要所として重要な場所であり〜
今は樹木が多く植えられ緑と水のネットワークとして、人の集う安らぎの空間になっている。
ー子供の頃は根津の街からバスで言問橋を渡って亀戸天神の横に出ると〜
錦糸町駅を抜けて小松川〜今井橋・浦安の街・・今のディズニーランド近く迄も・・
魚釣りに何度も行っていた、帰りは夕暮れの言問橋から浅草の灯が輝いて見えたー
【場所】隅田川ー台東区・墨田区〜
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