[Rappo' Land blog]

グリーンフィールド

気が付くと家に閉じこもりがちな日常のこの頃。
朝食後にスニーカーの紐を結び、公園へと街を横切ってゆく。信号を渡った先のマンションを過ぎれば、行く手にこんもりとした緑の地帯が出現する！！

坂の上から始まる公園の周囲はぐるりと常緑樹で囲まれている。その樹木の間をくぐって侵入すると、そこは目映いばかりの草っ原が広がっている。六月のストレートな日差しを浴びて、黄金色の輝きを見せるグリーンフィールド・・。

グリーンフィールドのゆるい斜面では、CMのポスター撮りなのかカメラマンの指示で、モデルの幼な児をあやしつつ取り囲んだ女性スタッフ達が、一喜一憂の声をあげている。

また樹木の間から見える草原の上には、シンプルな箱型のベビーカーが置かれてある。
草を揺らし吹く風の中で、楽し気な草上の団らん風景を展開する若いカップルの語らいが木陰のここまで聴こえて来る。

若い保母さんに引率されて園児達の姿が元気に現れると、川へと向って下りてゆくのだろう、樹間に蛇行してつくられた道を無邪気な声が飛び跳ねてゆく。

ー祖師谷公園は草の丘を下りてゆき橋を渡った対岸にも公園は続いていて〜
水鳥を眺められる仙川の流れを下流に辿れば、二子玉川で本流の多摩川にそそぐー

【場所】世田谷区上祖師谷-４丁目

08'草喰われの家-2

昨日エントリーした場所からそんなに離れていない所に〜
もう一軒の”草喰われ”物件があるのを発見してしまった！！

大きな邸宅が建ち並ぶ界隈の角地に、この家は緑豊かに建っている。
BSのアンテナがあり大きな屋根を持つ木造の家の全体から、或る種の活気が感じられる。

家の周囲を見ると、花ばかりか家庭菜園も作っている様子が見受けられる〜。
これからの季節には、毎日の食卓を彩るであろう夏野菜の数々の葉やツルの・・・
キュウリやトマトその他の植えた苗が順調に成長しているようだ。

花などを庭に植える事は出来ても、野菜類を育てる手間を面倒に思って〜
いつも実行できないでいる我が家の現状がある・・。

ー自宅では昨年も数十個の収穫があったブラックベリーの花が可憐に咲いて〜
今年は去年以上の数が結実しているのが唯一の楽しみと云える・・。
あと今年になり急に大きな葉を広げて伸びはじめているのが〜
昨年さした茗荷で、その地下茎が数本チョイと地中から顔を出して来ているのもー

【場所】世田谷区成城-５〜

08’草喰われの家-1

花も緑も旺盛な６月の中旬を迎えている。
ここ成城の高級住宅地と云われる街の中にも・・
愛すべき形状の”草喰われの家”を見る事が出来る！！

写真に撮ったこの家は一見は放ったらかしの状態に見えても、そこには意識して緑で自宅の日当りの壁や窓辺を囲うなどした、緑の癒し効果を受容する生活スタイルが伺える。

我が家の事を考えても、草や緑に囲まれていると心安まる気持ちが確かにある。
家の北側に置いた空調の室外機あたりには、数種の蔦植物のおかめ蔦アイビーやプミラを植えているが、今年もまた旺盛な艶を見せて繁っている。

そこに毎年のようにテントウ虫や蝶々やバッタなど昆虫達が今年も同じ顔付きで姿を見せてくれる。なかでもトボケ顔のバッタ君は前年そのままの葉のポイント上に居たりして、今年もまた逢えたね〜と言葉をかけたりする・・・。

ーお風呂場＆勝手口と察する壁面を、煙突が屋根上へと伸びている。
前庭の方から２階へと、蔦草もモルタルの壁を屋根に向って這いのぼっているー

【場所】世田谷区成城五丁目あたり・・

佐竹商店街

いつの頃からこの商店街に活気が消えてしまったのか〜
その昔にあれほど賑わったこの通りが、錆びれているのを見るのはとても哀しい。
屋根のある商店街・・アーケード街としては日本で２番目で、買い物客でいつも混雑していた〜１番目は北陸は金沢の商店街と云われている！！

この辺りは旧名を竹町と呼ばれて、清州橋通り沿いにあり春日通りとも接している。昭和の中期以降に都電が廃止される等の交通環境の変化もありで、大きく時代の流れ及び生活様式が変わっていった事があるのも確かと云える。
特に町名の変更は、その街で生活する人達の根を断ち切る行為でもあったと思われる。

地方の出身で東京の大学を出た役人達が、事務作業の短縮と簡易さをのみ考えて、住民不在の行政の元で町名を記号化の方向へ、次々と実行した”街こわし”の結果でもある。
偶然の事に、つい最近私の店に来た客がアキバに接する神田佐久間町の出身とわかり、住んでいた当時は佐竹商店街で買物していたと話していた〜今は横浜に暮らす女性。

ー東上野（その当時は清島町）の母も、元気な頃は夕方の散歩がてら買物に来ていた。
大通りを渡った先の”おかず横丁”は今でも人気があるようでTVに時々登場するー

【場所】台東区台東四丁目〜三丁目

栄久堂-和菓子

春日通り沿いにある「栄久堂」は三筋町の交叉点近くに〜
昔からある和菓子店として知る人ぞ知る・・の店！！

二年ぶりに訪れたが、店の様子には注目するような変化は見られなかった。

この店の、古風と名付けた栗むし羊羹の、栗をまるごと１個使い竹の皮に包まれ蒸された、素朴で優しく甘さを押さえた何とも懐かしい味が気に入っている。
季節のくず桜と豆大福も一緒に購入し包んでもらった・・。

この街の界隈は商売をやっている家々が多く・・一つ道筋をゆくと鳥越神社の地区で〜
さらに進むと蔵前の街並へと続いているのだ。

ー東京の街からかなりの数の町名が消え去って、公園などにその名残りが見られるが〜
ここの三筋町が現在も残されている事と、隣の小島町もあるのが今回わかった。
それだけで何か素直にうれしい気持ちが湧いて来るのだった・・ー

【場所】台東区三筋町交叉点あたり

ペリカンのパン

自分が今１番食べたいと思っているパンが浅草にある。
地下鉄銀座線の田原町駅を出て国際通りを渡った先に〜
見えてくる「パンのペリカン」の看板文字に向い小走りにゆく！！

田原町駅からカッパ橋商店街へと少し戻った所に仕事上の用事があって来るのだが・・
ペリカンを知ってから（約１０年前）どちらがメインで来ているのかと思うぐらい楽しみにしている自分がいる。
上野や御徒町までは来ていても田原町にはなかなか来れないので、ペリカンを訪れた時には必ず数個をまとめ買いして持ち帰り、冷凍保存しておいて大切に食べている。

買った当日は勿論の事、冷凍してからでもモチモチ感に変化は無くバサバサ・ボソボソしたり、味が低下する事がまったく無く美味しく食べられるのです。
他店では味わえないペリカンのパンを、今回は食パンとバターロールをダブルで購入してリックに入れた・・。

ー田原町は浅草の入口にあたる地域で・・。
そんな浅草は映画・オペラ・レビュー・演芸などの大衆文化全般にわたって〜
日本の中心であった過去の歴史がある。その時代から一般大衆を満足させるべく・・
食文化も発達をきわめて、今でもこの土地独特な和洋の味が随所に残されているー

【場所】Tokyoメトロ銀座線、田原町駅から１分

石段の波

打ち寄せる波・・海でも川の水でもなく石段の〜
上野松坂屋デパートとTokyoメトロ銀座線の間にある！！

以前にも「階段恐怖」の名でエントリーしているから今回は２度目になる。
デパート地下１階の食料品フロアーから出ると、目の前に展開するこの石段風景。
写真でも分かるように、更に左と右からの石段の波が打ち寄せ合流して〜
下った先は地下鉄の上野広小路駅の改札口に至るのです。

1年以上前のエントリー時点では松坂屋と大丸デパートが合体を発表して、業務提携および全面改装＆改築が行われる動きがあったのは確かで・・・。
この階段あたりが早急にエスカレーターが導入されると思って、この場の風景を記録する意味もあってエントリーしておいたのだった・・。

ー現在でもこの場所が、手を加えられずに残されているので先ず一安心〜
松坂屋デパート館内には、魅力的な石の階段が数箇所あって興味深いのですが・・
階段まわりの壁面の大理石には、ジュラ紀（二億年前）の化石が眠っていたりするー

【場所】上野松坂屋地下出口あたり〜

街の八百屋

子供が学校の宿題で、自分が住む街を絵に描くと〜
八百屋、魚屋，肉屋、花屋さんの通りを買物カゴを手にした母親と・・
一緒に歩く自分が、その絵の中にあった昭和の時代！！

今でもそんなに変わっていないと思っていても、自分が普段に乗り降りする駅の〜
周辺には食料品スーパーが複数店あって、さらにまた家の近くには競合する幾店かのコンビニがあり夜中でも営業していて、ライトが無人の駐車場を青白く照らしている。

写真のような個人商店は減少している、大ざっぱな見方を云えばマンション暮らしの人達は基本的に個人商店での買物はしないようだ。そしてその世代の子供達は買物した事が無いから無関心で、何でこんな店があるのかの顔で店前を通り過ぎてゆく。

ー八百屋さんに限らず個人商店の存続は困難な時代で〜
大量生産〜大量消費で先を急ぐ便利な流れの、人間味の薄い生活状況になっている。
それも多くの人が望んだ結果であつて・・でも何か大きく違っている気が・・ー

【場所】成城駅西口から近く・・

成城駅西口

成城学園前駅の西口が出来てから、もう２年が過ぎたと云うのに〜
人の流れも少なく、何か閑散として映る現状の風景がある！！

それは以前からの成城駅の南と北口を利用する人達が、現在もダンゼン多いと云う事の証拠なんだろうか。そもそも駅前の南と北口の通りは狭くもあり、そこに乗り入れるタクシー＆バスや一般乗用車で身動きが取れない状況だったのだ。
駅の大改築と共に、タクシー＆バスの乗り場が西口に出来るロータリーを使う事になると聴いていたのだが・・・。

駅の周辺を利用する一般客として考えてみると、この西口周辺には飲食する店、買物して歩くShop等がまるで見当たらないような気がする。
駅ビル[CORTY]の２・３・４階に書店、和洋食レストラン、ブティツク、クリニック、インテリアShop等が出店済みでもあり、この西口はロータリーが出来ただけなのだ。

ーただこの西口からは、晴れた日に富士山が真正面に雄美な姿を見せる〜
手前の富士見橋〜不動橋を越えた遥かその先に・・ー

【場所】成城学園前駅西口

新宿駅前ストリート

新宿駅は一日の乗降客数が日本一で、アジア一だとの事。
老若男女と海外からの人や雑多な人々が集まってくる街だから〜
西口のデパート前の通りは平日でも混雑の人波がつづいている！！

駅前ロータリーを都庁側に渡った西口の街を歩きたいし、２・３の店をのぞいて見たりして甲州街道から駅の南口に廻る事も考えたが今日は取りやめにする。

駅への出入り口近くの路上で３・４名の若者が場所さがしの動作をしている。
どうやらアンプBOXやギターを手に持っているから、人の行き交うこの場所で路上ライブの準備をはじめているようだ。

ーここでやるからには人々にアッピールする何かを持つ若者達なのだろうか〜
駅前ストリートを往来する群衆の波が、そんな彼等を飲み込んでゆく・・ー

【場所】新宿駅西口・・