路地にはその界隈で暮らす、けっして豊かではないが・・
粋を心情として喜怒哀楽を共有する庶民の息を感じる。
下谷神社から裏へと廻ると、古くからの民家が結集している〜
そこには昭和の時代を踏み越えて来た家々の表情が凝縮されてある!!
車が往来する裏の道には下谷神社裏郵便局があり、前を通るといつも近隣の人達が出入りして忙しそうにしている。大きな封筒を抱えた紺の事務服のお姉さん、膝の抜けた作業服姿の埃りっぽい中年男、手提げを持ち孫を連れた元気なお婆さん・・・などの姿が次々と訪れる様子から、そこには昭和の真っただ中の雰囲気が色濃く漂っている。
トタン張りの看板建築この写真を見る
の角から左へと曲がると、すぐに一本先の道へ抜け出られる路地の細道があり、吸い寄せられるように入ってしまった。
車などが入って来ない家々の背中合わせの路地には、空調の室外機や、自転車&スクーターや、ゴミ箱の類いが整然と置かれてある。また下町風景の定番メニューとなっている、鉢物のグリーンを数多く並べて楽しむ家がここにもあった。
ー二軒長屋の2階の洗濯物が、秋の陽を浴びて風に揺れている〜
午後の路地は静かで猫も姿を見せない・・日が暮れて街に明かりが灯ると・・
子供を呼ぶ声がして、魚を焼く匂いが辺りに漂う・・路地ー
【場所】台東区東上野三丁目あたり
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