[Rappo' Land blog]

上野百貨店

上野駅を不忍口から外に出ると、目の前にあるのがこの上野百貨店で、昭和の昔から永きに渡って営業を続けて来たが、つい最近にその幕を閉じて終了している！！

路面店の１階は食料品を主に販売する幾つもの店舗が入った'のれん街’が出来ていて、店頭には田舎へ買って帰る’東京みやげ’が山に積んであった。
上階はレストランじゅらく（食堂）が占領していて、窓からは上野駅前からアメ横入口が見えて、中央通りの交通渋滞のグワーンと唸る騒音と雑多な人出で賑わう風景が一望できるのだった。この写真をよく見ると小さく映っている西郷隆盛の銅像が、この百貨店の屋上に有る事で”東京名所”の一つに数えられている・・。

西郷さんの銅像へと上がる石段の下と言うか横隣りには京成電鉄の上野駅入口が見えている。この上野の山の森林地下を潜って行き、日暮里で地上に出ると、三河島・千住大橋・船橋・稲毛・千葉の方面へと走行してゆく！！

今更あらたまった説明も不要な上野の山には森が有り、花見客が押し寄せるサクラの名所であり、動物園・文化会館・美術館・博物館・・と文化的な施設が多く点在するから、何度来ても廻り切れずに終る事が毎度の事なのだ。

西郷さんの銅像へ上がる石段下の周辺には、昔ながらの似顔絵描きが出ていた〜
他には占いの露店もあったし、靴磨きのオジさん達も居た。

ー自分にとって上野は映画を見に来る場所でもあった〜
上野日活・松竹・スター座・宝塚・セントラル・・今も思い出す映画がいっぱい有る。
そして三本立てのションベン臭が漂う映画館もあったし〜良く通った・・ー

【場所】上野駅近く〜

ガード下の魔力-アメ横

極彩色の商品が店頭を飾る渾沌とした商店の並ぶガード沿いの道をゆく多くの人の流れに、我が身をまかせてブラカラ散策するのは実に楽しい事だとアメ横の賑わいの中で再確認をする。
鮮魚店の前を通りかかると店の兄貴もごま塩頭のオヤジも、私を含めた買い物客の足を止めるべく、独特のダミ声を張りあげると蟹や鮭を手に持ってこちらの購買欲を誘いにくるのだ！！

スーパーやコンビニとは全く違って多店舗の中から店の品揃えを自分の目で確かめてから、売り手と買い手側との直接販売だから値段交渉のやりとりで買物の楽しさがアップするし、欲しい物品を安くゲットできる等の良さも味わえる。

そもそもガード下には魔力があり、統制し切れないアナーキーな空間であるし、人の集まる磁場がそこには存在すると思われるのだ。アメ横の原形は戦後に自然発生した闇市マーケットであり、人々が食料や日用品を求めて集まった歴史がある。
今でもその形跡が残る場所として、神田・有楽町・新橋・新宿などのガード沿線下には人を吸い寄せる魔力があるようで、時代が変わっても相変わらず賑わっているらしい。

ー中央通りからアブアブの角を曲がって昭和通りへとガード下を車が通り抜ける道筋がある〜ガードの入口あたりにアメ横焼き、いそべ焼きなどを売る２・３の屋台店が出ていて客が並んでいた・・ー

【場所】アメ横

お菓子横丁-アメヨコ

上野のアメ横はJR御徒町〜上野駅間のガード沿いにあって・・鮮魚と菓子と衣服と靴・・等の商店が密集する地帯として知られている。
けれども意外と知られていないのがこの摩利支天で、二木の菓子の脇から石段を数段ばかり上ると、高所からアメ横の全景とは言わない迄もJRガード沿いに列に並ぶ店舗と、品選びをしながら通りを流れ行く買い物客の群れが眼下に眺められる！！

この菓子屋の横丁へと入って来る角の店では、大きな松茸が箱入りで店頭にずらり並べて販売されていた。この’秋の実り’が誰かさんの家に買われて行き、食卓を飾るのだろうが〜私の家ではない他所の家の食卓に・・・。

昭和の爆笑王と呼ばれて活躍した林家三平さんが、この菓子メーカーの宣伝をやっていた。
メーカーの名を連呼する、あきれる程のくどいTVコマーシャルの最後に放つ・・
「美味しくて”どうもスイマセン〜」の無垢な笑顔を記憶している。

ー現在は落語家の、こぶ平（林屋正蔵）が二木ゴルフのTV-CMをグダ々やっている〜
最近の噂話では、次男の一平が・・林家三平の二代目を襲名するとか・・ー

【場所】上野アメ屋横丁

代々木上原の乱・・

１０月October-の空は少々不安含みな天気状況の展開で〜
上天気で汗ばむ強い日差しの翌日は、小雨の冷たい朝だったりする。
この夏を過ぎてから初の暖房を使った、肌寒い夜もあったりした！！

今日も朝起きると小雨が降り肌寒い陽気で、昼近くには降り止んだ様に見えても、道路は濡れていたので折りたたみの傘を持って家を出て来た・・。
成城から小田急で代々木上原駅ホームに着き、乗り換えの為に下車をする。
同じホームの隣へと移動すると、千代田線のホームに共に並ぶ人達も皆が皆夫々手に傘を持参している。

千代田線の車内は雨の匂いの湿気が漂い、人の温もりで何か眠気を覚える・・・
そう言えば半年ぐらい代々木上原の街を、坂の入り組む街を、歩いていない事に突然に気付いて・・近い内に是非とも街を巡りたく思った。

夕方の代々木上原ホームはラッシュ時を迎えて大変な混雑になるのが毎度に事〜。
都心からの電車が次々と到着すると、郊外遠方へとさらに行く電車に乗り換える乗客同志がホーム上で行き交い移動するから、この巨大な駅ホームが戦場となるのだ・・。

ー千代田線はここから地下に潜行して次の代々木公園・明治神宮前・表参道と〜
魅力的な街の駅ホームを巡って行く事になる・・ー

【場所】小田急線、代々木上原駅ホーム

レンガの郵便受け

季節の好みは人それぞれ〜自分は秋であり今一番好きな季節を迎えて歩く楽しさをストレートに感受している。
秋の陽光が陰りはじめた午後に、自宅から近い崖の上の道を行くのはとても気持ちが良い事だ・・青空は高く拡げたその懐に白い雲を幾つも浮かべて連れている。
崖下の方から湿り気を帯びた風が、吹き上がって来て樹々の葉にぶつかると、くすぐる様な揺さぶりをかけて通り過ぎてゆく！！

崖上の道をゆくと見た事もない石の倉があると思ったら、未だ新しさの残るレンガ造りの住宅だった。玄関には堅牢なタイプで深紅の木製ドアが使われていて、新古の落ち着いた住まいを演出している。玄関口のフレームと二階と横にある窓のフレームも白で清潔感を持たせて、石造りの建物を軽快に見せている。

ところでレンガの郵便受けに・・先ず目が向いて魅せられたのが今日のウォーキングでの一番の収穫だったのだ。玄関前の道沿いに設置されたポストだけの役目ばかりか、そのユーズドレンガの風合いがこの家全体を優しくガードする役目も立派に果たしている。

ーこの家の左隣りにはプライバシーを優先する個性的なマンションが、崖地を階段状に使い建っている。そこへ道から降りる階段には屋根としての藤棚が出来ている。
ここに先年までオシャレで話し好きな函館生まれの某大学教授が住んでいた・・ー

【場所】調布市入間町、崖沿いの道で

もう来る頃〜

　　　　

　　　

人と逢う約束をして、その待ち合せの場所へ間違わずに行ける事〜
そして時間を守って遅れずに行く事、そんな当たり前な事が・・
食い違って起きてしまうズレが世の中にはママある事で、
交通機関のトラブルも時々あるし〜
悪気はないけどついつい遅れるズボラな人・・
地図音痴でそこに行き着けずにウロウロする奴、もいる！！

「わたし待つわ〜いつまでも待つわ〜たとえあなたが現れなくても・・・」
こんな流行歌がヒットした時代があったが、今はもう誰もがケイタイ電話を持っている時代だから、お互いを確認し合いながら約束したその場所へ行き着く事が出来る。

どんな友人であれ、仲間であれ、男女であれ、親子であったとしても、時間と場所を決めて人と待ち合わせて逢う事は、日々の暮らしの中でスリリングなトキメキをお互いが同時に体験する出来事なんだ。

表参道駅中の地上へと出られる改札のフロアでもあるし、また半蔵門線及び銀座線から千代田線への乗り換えの連絡が出来るニュートラルなフロアには、太い柱が何本も立っている。
この場を利用する人達はそんな空間を切るように通り過ぎてゆく〜。

ー女子中学生と思われる少女が人待ち顔で柱に寄りかかり立っている、
柱に貼られたファツションメーカーの広告写真から見つめる男性モデルが・・
「もう来る頃だよ〜」となぐさめの言葉が聴こえるよう・・・ー

【場所】Tokyoメトロ表参道駅中

猫色

　　　　

　　　　

猫さん達は実に様々で色々な毛皮を着ている〜
まあその種類別によっても特徴的な毛質の色があるものの・・
ミックス・・いわゆる雑種の中には〜
ユーモラスな斑点模様を身体にペイントされて、
この世に生まれ出て来た猫さんもいる！！

つい最近の事・・店に来た女性客から、歯に衣を着せぬ言い方で〜
「お宅の猫ちゃんて、床板と同じ色をしているのねっ〜」と声をかけられた。
普段から我が家では猫の空が床の上に寝そべっていると、見分けが出来ないで分からないから踏んじゃうぞ〜と冗談をかましている。

猫好きなお客さんが何人も店を訪れて、自分の猫さん自慢をしてゆく〜
顔見知りのお客が、空ちゃん〜と呼んでも応対に出て来ない空が・・・
猫脚の小机の下に居て、机の上に木彫りの猫（インドネシア）が狙いのポーズでいる。

ーまあ何れにしても猫さんにとっては失礼で迷惑な話しであり〜
猫の色や模様は神様からの拝領であり、好き嫌いは人間の勝手なのだ・・ー

【場所】craft/salon「TE TO'TE」seijo　フロア

浅草まで・・

東京メトロ銀座線の車輌が上野駅ホームに停車している〜東京の北の玄関口に例えられる上野駅に到着すると乗客の大半は下車してゆき・・車内は客数がグンと減って空席が出来ている！！

上野は・・同じく銀座線上にある赤坂や銀座や日本橋を走行する区間の駅とは、どこか性格の違った緊張感の解けたリラックスムードが乗客の態度や表情にあらわれている。それは勿論・・同じ電車でも通勤の為か、買物なのか・・等の乗客の利用目的の相違から伝染した空気が車内を変えるのだろう〜。

どうやら一つ手前の広小路駅から乗って来たらしいこの親父さんは、どっかりと座席に腰を下ろして、懐から大きな虫メガネを取り出すと新聞をひろげて記事を読みはじめた・・銀座線はドアを閉じてギュルルと震えて終点の浅草へと出発する。

ー浅草までの残りの駅は稲荷町と田原町の二つだけだ〜
終点の浅草駅ホームに到着して行くのは雷門〜仲見世〜観音様コースなのか・・
吾妻橋から隅田川を眺める、「秋の水景」をおすすめする・・ー

【場所】地下鉄上野駅ホーム