[Rappo' Land blog]

とんかつ「井泉」本店

上野は昔から、とんかつの名店が幾つかある土地であった〜
老舗として「双葉」や松坂屋デパート裏の「蓬莱亭」があるし・・
この「井泉」上野本店も、創業が昭和五年という老舗であり、
初代の書体と豚さんマークで営業しているが意外と知らない人がいる。
広小路交差点から湯島へ向って踏み出せば１分の近さにある！！

春日通り＆中央通りから入ったビルの奥の道にある隠れ家的な一軒家で、その昔は芸者衆が踊ったお座敷も残っており、黒塀に柳がなびく粋な風情の横丁だったそうですが、時代は移り変わった今でもその面影はそこここに感じられます・・。

打ち水がしてある前の道から暖簾をくぐって入ると、厨房を囲んだ木のカウンター席に座って〜作りたて、揚げたて、を頂いたのはもう５年ぐらい前で最近はしばらく寄らずにいた。

初代が考案した、とんかつソースで海老フライ、串カツ、海老コロッケ、オムレツ・・と多彩なメニューを、ごく普通の料金で味わえるし、勿論お座敷でも頂ける事が出来るのです。この日は外の掃除も終り、店に明かりが灯ると営業の札が出た・・。

ー「井泉」上野本店と云っても、住所は湯島になります〜
東京メトロ銀座線の上野広小路駅から徒歩で１〜２分ぐらいかな、
千代田線では湯島駅から、ゆっくり歩いて５分もかからないでしょう・・ー

ここは’〜文京区湯島三丁目になる

麗しき黒沢ビル

上野の仲町通りには清楚な白亜のビル建物がある〜
おそらく昭和初期に建てられたビルなのだろうと思うが、
同じ通りにある堺屋酒店ビルは大正時代の建築であり・・
自ブログの２年前にエントリーした迫力は今も変わらずにある！！

黒沢ビルは道沿い１階の壁面は石造りで渋く重厚だが、２〜３階は白に近い淡く明るいペイントで仕上げられてあり、スタイリッシュな容貌をした・・登録文化財なのです。
窓の小屋根を見ると、小人の三角帽か木の実のようで、何ともキュートなカタチをしている。

黒沢ビルは昭和６年の建築で、モダンで古さを感じさせないスタイルを持続している。
ビル入口の表示看板には、地下にクリニック、１階ー眼科、２階ー歯科、３階ー花の教室〜と現役で可動しているビルである事がはっきりと分かる。

ビル正面入口のフレームは鉄材の装飾カバーがされているが、細かく手の込んだデザインが施されている。また屋上から樹木が枝を拡げて緑陰をつくる様式は、現代の屋上緑化の先き取りが、かなり以前から黒沢ビルでは行われていた歴史を知る事になる・・。

ーこの通りは江戸から昭和初期の浮世絵や文学にも描かれた、賑わった界隈であり〜
その名残りは「道明」「薮そば」「蓮玉庵」・・などの店が現存する街なのですー

ここは’〜上野二丁目仲町通り

裏街の抜け道

何となく湯島の方へ行こうと思って不忍通りを渡った〜
天神下交差点へは直進すれば直ちに到達する近さだから・・
街の裏側に入って抜けてゆこうと、小さな花屋の角を曲がった。
夜に目覚める飲食店が軒を並べて密集する午後の裏町景色は、
何故か空虚で物哀しさが漂っている！！

配達用の車が停まった料亭が前後に並ぶこの辺りは、湯島地区だろうか〜
道を抜け出た先には、昌平橋通りが見えているから・・。

春日通りにあるデリー（カレーの名店）から曲がって艶っぽい女性が入って行く小路には、裏街の生活色が伺える。二階の窓辺に洗い物が吊るしてあり、今夜の下仕事を終えたのか、板さんが台に腰かけて届いたばかりの夕刊を見ている姿がある。

数秒前に路地角のコーラの自販機に作業員が補充していった場所は、数多くの飲食店が密集しており、真っすぐ行くと鈴本演芸場の近くに出るから、上野地区になるだろう・・。

ー夏に美味しい、トウモロコシはあの毛の数だけ実がついている〜
この裏街に見えるネオン看板の数だけ、酒場・バー・飲食店がある・・ー

ここは’〜上野（台東区）＆湯島（文京区）のミックス地域

不忍池では、つり禁止

湖水を渡る風を思い描いて不忍池の畔に来たが〜
蓮の葉が広範囲を占めて、かなり鬱陶しい景観だった。そして水面は葉の重なる隙間で細切れとなり光っていた！！

身を乗り出して蓮を引き寄せると、意外とカサカサ乾いた葉の感触が指先に伝わって来た。池の中心辺りに目線を向けると〜特徴のある弁天堂の屋根の甍が、幾千萬もの蓮で埋まる彼方にちょこんとあったから、何だかふぃ’に気分が休まるのを感じた・・。

池周辺の景色を眺めながらボチボチ移動してゆくと、うすぐもりの空を映して輝く水面が見つかったが、そこには「つり禁止ー東京都」の看板が水中から立っていた。

蓮の下から抜け出た喜びなのだろうか鯉の群れが現れると，水面に力強く背びれを見せながら遊泳を始めた。立派な魚体の黒鯉の一団がグルリグルグル水中円舞を繰り返すから〜水面は研磨されて円く膨らみを見せて、徐々にせり上がって来ている・・。

ー子供の頃の夏は・・不忍池や根津神社の池で毎日のように水遊びをしていた、魚釣りを覚えた場所、その頃の事などは全てセピア色の過去のページに納めてある・・ー

ここは’〜台東区上野、池之端です

庭木がボンバ！

偶然に通りかかった私の目には、屋根の下から庭木のグリーンがボンバ〜と暴発でもしたかの様に映った。
この家は大きな三角屋根の傘下に守られるように建っている、いわば山小屋などログハウスに多く見られるタイプの形状だから、アウトドア生活を楽しむように庭先にグリーンを置いたり風通しの良い住み方に適した建築だと思うのだが！！

誰が見たとしても庭木は多すぎるし、伸び過ぎて混み合っていると感じるだろうし、ガマン出来なくなった植物達は外部にと溢れ出し、脱出をはじめている。

かってはカタチ良く植え育てられていた庭木の中で、アジサイは混迷から抜け出すように咲いている。女竹があり、ツツジ、椿、南天もあるようだ，バックで停まる車の周囲ではカボックの木が旺盛に枝葉をビッシリ繁茂しているし、スルリと一際高く伸びるサルスベリ（百日紅）の木も見えている。

ー家の前から離れて道に立って見ると、屋根のTVアンテナが倒れていた〜
すでに不動産会社の管理の手が入っているのかとも思われる・・ー

ここは’〜世田谷区成城の街で・・

09’草喰われの家-5

何と言うか・・何とも美事な草喰われの家である〜
以前から書店とは知っていても通り過ぎるだけだったが、
正面入口の上に幾重にも被さるつる草の間からは・・
鮮やかなブルーの西洋瓦が覗いている！！

この建物は三角屋根の二階家屋であり階下の書店を除いては、全てをスッポリつる草が覆っている現状は迫力ものであり、堂々たる草喰われの家として文句の付けようが無い一級品の物件なのです。

少し離れて眺めると、急勾配の屋根であり、屋根裏の小部屋が充分に造れるサイズがある、窓が幾つかある筈だと視線を向けても，つる草の繁りは深くて，窓らしきフレームさえも確認できないが・・きっとつる草の裏のどこかに有るだろう〜。

この辺りは駅前からは少し離れた場所になるけれど〜小学校から大学までの何校かが近くにあって、毎日のように学生達が前の道を通学している姿を目にする。

ー書店という営利を目的とする現実社会の中に於いては〜
この書店のようにメルヘン調を漂わせる店作りは貴重な存在でしょう・・ー

ここは’〜世田谷区成城−２丁目、バス通り沿い

エッシャー的街景

　

成城にエッシャーの家があったなんて〜
少々早とちりな観察ではと言われるのを承知の上で、
それなりに見えなくもないのではと思ったから・・
カメラを向けシャツターを押した！！

成城駅の南口からバス通りを来ると、道沿いに建設会社のビルが建っている〜
そのビルの角を曲がった裏側にあたる所に、ごく一般的なこのモルタル住宅が数軒ばかり隣り合って建てられていた。

一旦ゆき過ぎてから何かの引力を感じて戻ると、それは左右反転の家が集合した光景であり、エッシャーの画集にある『階段の家」「上昇下降」を思わせる内と外、階段と回廊と無限循環するような家の造りを見るようで、軽度の目眩を覚えた。

【エッシャー】２０世紀のオランダが生んだ鬼才の版画家として知られている。
不可能な構造や、無限を有限としたり、エネルギーの法則をくつがえす等の不思議を描いた画家。また「だまし絵」の手法で、鳥や花の実像と影が入れ替わったり、内と外の変容を得意とした。

ー１つの設計デザインをコピー＆ペーストして反転させ、幾つか並べ誕生させたのは〜
住宅販売会社がコストを考えた結果の産物だろう。１つの物が連続して増殖する概念は、エッシャー的でもあり、現代社会その物でもあると言えるのでは・・ー

ここは’〜世田谷区成城−２丁目

松坂屋前交差点

松坂屋デパート前の広小路交差点に来ると〜
くもり空から薄日が差しはじめ初夏らしい街景になった・・
子供の頃は上野から銀座へ都電が次々と走る大都会の十字路だった。ここは自分が東京で一番数多く渡った交差点であり，東京で一番好きな十字路と言える！！

この交差点はアジアで初めて地下鉄が通った場所であり、現に今も東京メトロ銀座線は走っており、また近年は都営大江戸線も通って来てこの地下でクロスしてからは、Tokyoのウォーターフロントに向うのです。

地上では春日通りと中央通りが交わる十字路からは〜西は（本郷＆湯島）東は（アメ横＆御徒町）南は（アキバ＆神田）北は（上野公園＆池之端）・・などの場所があり、どちらの方角に進んでも、季節を問わず賑わいを見せる街がそこには広がっている。

ー自分にとってこの十字路は忘却の年月を再び呼び寄せてくれる〜
その昔の事〜お中元のシーズンは、母のお供で松坂屋に根津から都電で来たし・・
実妹は地元の女子校を出ると，２階のネクタイ売り場に就職して通っていた・・ー

ここは’〜上野広小路の十字路

「みはし」松坂屋店

半年ぶりとなるデパ地下の「みはし」甘味店に寄った〜
エスカレーターで地下１階食品街から更に地下２階へと降りる・・
降りた直ぐ横のタコ焼き店から漂うソースの匂いが堪らない！！

暖簾をくぐって入った店内はそこそこ混んでいて、中央に置かれたサーフボードの形状をした横長い木のテーブル席に座る事が出来た・・。

注文を取りに来た店員のお姉さんが置いていったお茶を頂くが、相席だから未知の中年女性二人と向い合わせとなる空間は、何ともスリリングで・・・。

私は、みつ豆の寒天と豆が主役にフルーツがのった、さっぱりした甘味を久し振りに口にしたが、カミさんは１サイズ大鉢の、ソフトクリームがトッピングされた、あんみつを注文していた。

ー上野界隈に於いては老舗の「みはし」を知る人は多いから〜
デパ地下の２階の少し不便でもあるこの店を人は次々と訪れている・・ー

ここは’〜上野広小路、松坂屋地下２

「S'」パール店

小雨の煙るジュエリータウン（御徒町）を〜
サファイヤ通りの角からヒスイ通りへと曲がると・・
湯島の方向に見える山手線ガードは薄くかすんでいた！！

「S'」パール店はヒスイ通りにあり、通りに向いた全面ガラスのウィンドーからは店内がよく見える。窓際にレイアウトされた新商品の展示から、店内の様子なども透視が出来る店舗設計になっている。

店内に入るとパールを使ったネックレス＆ブレス・・等がテーブル上に並び、ガラスのケース内も製品が埋まり、壁に造られた展示棚をも多種多様な品が並べてある。
今年はパールのロングネックが「TETO'TE」成城店でも人気があります。
最近はパールのカラー＆サイズも豊富で、色珠をバランス良く使ったマルチカラー等は見るだけでも楽しさが伝わってくる。

天然石の種類も「S'」さんでは品数が多く揃ってあり、広い店内の壁面をグルリ使った展示がなされ手に取って選べる形式で〜迷った時は店員さんが何かと相談にのってくれる。

ーパールを求めるなら今年が狙い目でしよう〜
いまは世界からパールが集まって来て、相場は全般的に下落している・・
質の良いパールでも値下がりしている現状と言えるから・・・ー

ここは’〜おかちまちじゅえりーたうん。