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高温多湿のこの日は、街の上を薄ぐもりの空が覆っていた。
表通り裏通り坂を下って川沿いの道から橋の上に出ると〜
川の音が反響するコンクリート護岸は苔色のペンキを塗ったようだった、
マンション横の坂を駆けあがり図書館に入ると・・・
汗がジドッとわいて粒となり背中をツーッと流れた！！
汗をふき気分を整える為に本棚から奥の窓辺にとゆく。
ブラインドを巻きあげたガラス窓越しに戸外に目線を投げると〜植え込みの向うに１０数階ある巨大なマンションの迫力あるボリュームが・・棚状に屹立して見えた。
図書館にくると借りる本とは別に・・今ここで読みたいと思う本が必ずある。
本棚はジャンル別に整理してあるから希望の本棚から手に取ると〜その場の箱イスに座ってページをめくる・・テーブル席ではなくこのスタイルが自分も好きなのだ・・。
◆ ーどちらも組み換え及び入れ替える事が、楽な共通点があるー
「人の棚」はマンションであり〜数十から数百それ以上の人達が住み暮らす棚状建築物で・・
「本の棚」は文庫や雑誌を含めた書籍などを〜簡便に収納する為に作られている・・◆
ー世田谷区祖師谷三丁目の図書館ー
こんな玄関までのアプローチ画像は、
別に何の意味もないただ通り過ぎる一瞬のスナップだから・・
後追いで考えても、取ってつけた表現を記述する事になる。
とは言っても、この玄関までのスペースの確保は思い切った贅沢ではないでしょうか・・。
隣接する土地との条件もあったりするだろうし、何と言っても高価な土地事情をクリアした結果に、この玄関までがあるのだから・・。
◆表通りからのアプローチの側面を、お隣さんの庭のグリーンが飾っている。
夏を迎えて暑くなるこれからの季節に〜この借景は貴重でしょう・・◆
ー世田谷区砧地区の街角でー
元来この建物は（10年前まで）クイーンズISETANが建てた・・高級食品館だったのだった。 当時は正面ドアを入った左には、立派なガラスケースが並んだ高級パン店（フランス本店）があり〜下のフロアから２階へとゆく壁面を、洋酒類と外国産ワインがずらりと埋めていた事を記憶している・・。
ところでこの日￥１００Shopでは、爪切りを買うのが目的だった。
春に買ったのは、切った爪収納でヤスリ付きタイプだったが・・切れ味が悪くナマクラ刃物だった。今回はステンレス製の武骨なやつを選んで〜ついでにハガキ用紙＆アルバム２冊をも購入した。
￥１００Shopを横の入り口から入った辺りには、クリアファイルの大きい棚があって〜天井部の採光ガラス窓から届く明かりがクリーム、赤、ブルーの各種ファイルを照らしていた。
◆会計カウンター近くの棚に魚の缶詰があって〜サンマ、いわし、鮭＆ツナのシールがキレイだったから次回に買う。・・このビルの上階はマンションだった事を急に思い出した・・◆ー世田谷区成城八丁目ー
この辺りは小田急電車が成城駅から新宿に向ってスタートすると〜間もなく仙川に架かる成城橋を渡る事になるが・・その直後にこの高架橋上をゴォーツと加速を高めて走り抜けて行くのです！！
こんな場所に誰も来ないだろうとコンクリートの支柱に向けてカメラを構えていると〜
ウォーキング姿の中年カップルが何やってるんだの顔をこちらに向けたまま・・
ガード下を抜け出ると、遊歩道のある川辺へと並んで坂を降りていった。
この地点にはかって地上に線路が走っていた時には、黒＆黄色の棒踏み切りがあった。
近隣の人達はケーンケーンの警報音と、走り来る電車の姿を確かめながら・・
砧と成城とを往来していた。
二年前に偶然通りかかって見つけた谷内邸が近くにある〜
彼が絵のモチーフに描いた金魚、電球、少年少女、線路道、花火、街あかり・・と色々ある。
絵本作家だった谷内六郎さんは、踏切りも絵に描いていたから・・・
きっとこの辺りの風景を見て佇んでいただろうと思える・・。
ー砧＆成城を走る小田急線の真下ー
道の角に鬱蒼と雑草が蔓延る土地があった
かってはフェンスを巡らせた美庭だったのだろうか〜
そこにのっそりと立つ緑の化身のような物体の姿があり・・
それは毛むくじゃらの野獣が天に向かい吠えているように見えた！！
それは気になる木なんだ〜
緑の全身タイツを着て尾っぽもあるそれは
人間のようで人では無く動物のようで獣でもない
未確認生物の発見かと見上げて逡巡する私の傍を・・・
右手から子供と二人乗り自転車のヤングママさんが走って来ると・・
左方向へと蜥蜴の素早さで後輪を青光りさせヌルリ消え去っていった〜
気になる木は光りもせず消えもせずのっそり草の中に立っている！！
◆この木の正体は銀杏か杉か桜か松か〜緑の化身となって何の木か判断つかないけれど・・ー世田谷区砧八丁目のあたりー
アトリエで自分が座る所にある窓のフレーム内では、
下半分を占める屋根の連なる街の景色と〜
上半分に広がる空の分量とが毎年変化して・・
空の領分のほうが少しずつ、いやドンドンと削られてゆく！！
空の領分が縮小した地点は家からは東の成城八丁目に当たり〜
昨年と今年にかけて完成した１０階前後のマンション等の集合住宅の幾棟かは・・
周辺の家々を見下ろすように颯爽と聳えている。
白黒ツートンのこのマンションは一足早く新築なった都営成城住宅の隣接地に〜
後を追って建設されて完成しており、販売＆広告宣伝の最中でもある。
道路も新設なっているけれど不況の中で苦戦しているのか〜住人の気配は未だ希薄であって、建築物としての存在だけが高級な表情を浮かべている。
ところで成城郵便局通りの新築なった成城住宅を見ると、上階の６〜９階の窓にはカーテンは無い状態だ。 入居した旧住人の皆さんが下の階で生活する横の空き地では〜第二次工事の鉄骨が組まれていよいよ作動し始めた。
◆六月も中旬を過ぎてから高温と多湿のじめつく陽気が四五日続いて〜ー世田谷区成城８丁目のあたりー
ここは世田谷の環八通りから裏へと曲がって入って来た住宅地域であり〜地元にある大きな島田製粉所の敷地内にある、事務棟の一隅なのです。
黒に近い緑の特徴ある大きな葉形の重なりの間に〜犇めくように黄色の実がビッシリと成っているが・・それは未だ小型で幼いサイズだ。
自分は果実類は皮と種の処理が面倒であり苦手だから〜食べ物としてより置き物として飾って眺めるのが好きなのだ・・この幼い実を宿した枇杷の姿にはとても魅力を感じた。
今回は島田製粉所の自販機では〜好物の麦粉菓子と黄な粉を買ったが・・サラダ菜の一束も追加して買った。
◆枇杷の形状から楽器の琵琶は名付けられている〜その楽器は中近東地域と中国から日本に渡来している・・と云う事は果実も同じ来歴と察する事ができるのでは・・◆
ー世田谷区千歳台２丁目ー
買物に来た祖師谷の食料品スーパー「S」では〜地下のフロアに広い面積の売り場があって・・真上の地上 １階に駐車場のある設計となっている！！
地下のフロアは冷房効果の高いことから〜魚肉などの生鮮食料品類の保管には良いのでしょうが・・野菜＆果物、惣菜類、菓子などの食材すべてが地下でのショッピングになっている。
駐車場からの人や表通りからの人達は〜入口から長いエスカレーターで誘導されると・・眼下の店内を眺めながら降りてくる。 天井の高いフロアは全体に冷房が効いており、写真で見るようにカラフルな食品画像を天井画として貼りつめてある。
街の中のスーパー＆ホームセンター等の大型店ともなると、来店客が往来する周辺の道路事情（アクセス）と・・客を迎える駐車スペースの確保が重要なポイントになる。 現実に道路事情で２年遅れの今年OPENする店がある。
◆今回はお惣菜お弁当コーナーで色々とある中から〜ー祖師谷ウルトラマン商店街でー
買物に寄ったスーパーの駐車場から通りを越えた向いにこの家はあって〜塀をぐるり廻した家の横手から２階へと植物群が繁茂して・・草喰われの状態を見せていた。
車も住む人も出入りする鉄柵ゲートの内側には小庭があって〜数多くの花やグリーンが鉢などから脱出して壁を伝い這いのぼっているのだった。
台所らしい手前角は、勝手口も流しの窓も植物は走って屋根の庇で一度集結して群れると〜上階へと駆け上っている。 鉄骨の外階段が奥にあるけれど・・あがったドアの所にも植物の蔓がしっかり届いている。
◆元々はキレイに植えられていた数種類の花々が〜つる状に育って伸びただけであり・・梅雨の季節の花のある草喰われは、それなりの風情を漂わせていた・・◆ー世田谷区ウルトラマン商店街の奥ー
少々鬱なイメージからの気分転換もあって、一石二鳥とばかりに駅前のパン屋に寄った。
「リトル・マーメイド」の明るい店内で、焼きあがった香りと暖かいバタールに癒される・・
食べる薬として他にも幾つかのパンを選んで購入する。
この日は毎回やる採尿による検査ではなく〜診察室の一角で排尿時の検査を初めて体験した。
コンパクトに設置された装置に向って放出すると・・
ロール用紙に始めから終りまでの状況がリアルにグラフ記入されたのだった。
錠剤は、今までのハルナール（朝１錠）からユリーフ（朝夕２錠）に今回は変わった。
◆駅前広場も、ケヤキの大木も、駅舎も、今朝の雨でじんわりと湿っている・・。
見上げると駅ホームの外壁も雨を吸った暗い色をしているが・・
・・この日も往復は、我がボロ愛車に乗って走った・・ボロロ◆
ー小田急線、喜多見駅南口の景色ー
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