隣接する代々木八幡駅(小田急線)と代々木公園駅(千代田線)の商店街通りで、春の暖かさを先取りしたオシャレな花屋さんを見つけて立ち止る。
この場所の裏路地が奇妙に入り組んでいて、迷路の面白い一帯を形成している。
歩を進めて行くと、極細の三角形の2階屋が出現する、両側面を囲う塀の壁面が、絵の具のチューブを強く押し出した子供のパレットのようで、色の混乱模様が目に飛び込んで来た・・近づいて見ると漫画・イラストが気侭に描かれてあった。谷地にあたるこの辺りはドブか小川の形跡が見て取れる、こんな細道を幅一杯に車が現れて走り抜けて行った。
駅前のCafe’でカプチーノを飲んでいると、先刻の迷路での呪縛が解き放たれて行く・・徐々に。 突然踏み切りの音が鳴って、小田急電車が鉄の蛇腹をくねらせて通過する〜暗く深いガードの上は山手通りが新宿〜渋谷の間を繋げて伸びている。
ー踏切りを渡って来た人達が、夕暮れを連れて来たのか、辺り一帯が急に夕暮れ色に染まり始めたー
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