[Rappo' Land blog]

「テープ・パッキン」

　

【台東区西浅草−１】

とにかく店舗を取り囲むカタカナ文字のインパクトがスゴイ！！

Tokyoメトロ銀座線の田原町駅から近く〜食品スパー「AKAFUDADO」店の・・
横並びで角地の場所に建っている。

私は包装に関してあまり知る事は多くないのでこの店舗（以後〜店）の１・２階をぐるり埋めて書かれてある、ダイヤ・テープ・パッキン、が今ひとつどんな用品なのか、分かるようで分からない気持ちでいる！！
年月を感じさせる（４〜５０年の経過）２階の窓辺の手摺の疲労度や、書かれたペンキ文字もカスレが目立っているが、全体として頑張っている様子が伺える。
店の入口前に置かれた２台の自転車は電話注文を受けたら「ハイ〜すぐ届けます！」とその品物を即座に取り出して荷台に積んで、ロープで結び、スタンドを蹴上げて先方へ早速に駆けつける体勢で控えているのでは・・・。

この店は浅草通りの北側にあるが、反対の南側には上野駅前から続く仏壇仏具の店〃がびっしりと軒を連ねて並んでいる。・・・と云う事は四角な仏壇などの発送には絶対に必要で欠かせないのが包装用のテープ・パッキンなんだ〜２台の自転車の活躍はこれからもつづく事でしょう〜。

ー納得したものの、目の奥のスクリーンに染め入ったカタカナ文字が消えない〜
街の明かりが消えた深夜に・・このカタカナ文字達は地上に降りて来て・・
カタカナ人のダンスが始まるダイヤとテープとパッキンがダンス’ダンス’ダンス’ー

「草喰われと黒狛犬の謎」

　

【台東区寿４丁目〜のあたり】

ここは浅草の賑わいが届いて来そうな近くでありながら〜
駒形橋へと向う道の途中の路上にあたる。

この草喰われの家は何か商売をやっているのでしょうか青いテントが玄関の上にある。
そのテントの左下から斜め上に向いツル草が這い伸びている、さらに２階の窓上と家の側面とが結ばれた草喰われ状態になっているが、整理されている様子が伺えて決してむさ苦しい感じを、道行く人に与えはしない。
家の前に町内の掲示板が立っている、そこに意味不明の文字？記号？が白チョークで書かれてある、暗号か呪文か・・なんか不快で嫌悪感を覚えるのは私だけなのか〜。

暗号＆呪文から連想される「謎」ナゾの二文字がこの家の隣りの神社にもあった〜
塀として立つ石柱、石の鳥居、庭石の数々ある全てが墨色をしているのだ？？？
Why〜ナゼ・・目が慣れると石の鳥居に「黒船神社」と書かれた額が出ていた。

ーWhy〜ナゼは庭内の黒い狛犬にもある、右の前足が何か石の固まりを踏んでいる・・
視線を集中して観察すると丸っこい滑らかな形でウサギに見える〜
そうすると狛犬の前足は優しく保護して守る形に見えて来たのだった・・
私は黒船神社の縁起や由来は何も知らないので感じたままをここに記したー

「Cafe' or 工房？」

　

【墨田区東駒形−１】

隅田川の東に川と平行して走る清澄通りでは・・・
車の列が巡礼者のように黙々と続いて流れてゆく〜
左腕の時計の針はすでに午後の４時を過ぎて短針と長針がほぼ重なっている。
ほとんど初めて来たと云ってよいこの街の無愛想な様子に戸惑いを覚えながら・・
ー遠くへ来たと思ったー

街歩きで草臥れたら日影の茶屋かCafe' orデパ地下のジューススタンドなどに寄って・・
小休止をする、これが不案内の街中、場所、街角ではとても必要な事で・・
楽しみでもあるのです一息入れてそこから次へと再スタートが出来るから。

車が疾走する音や排ガスの匂いが流れるこの街は、早や夕暮れの時間を迎えても・・
無音に近い家並が続いている〜突然に背後から「お兄ちゃん〜マッテヨ！」〜
と２台の子供自転車が私の横を素早く追い抜いてゆくと・・
２人の兄弟の声が路上に透明な影として残された。

少し疲れた気弱な心が休息を求めている・・その時グッドタイミングな事に、Cafe'らしき店が行く手に見えて来たのがこの店だった、悲しい事にシャッターが閉じていて定休日らしい、でもCafe'の文字は見当たらず軒に「Art !」の文字が書かれたアイアンのパレットが下がり、鉄の吊り手もハンドメイドの様で煙突も付いたここは工房かも知れないと気付かされた！！

ー向こう側にひと際目立つ高層の塔・・総ガラスのビルが建っている〜
スチールが光るブルーを基調にした未だ新しい凸版印刷だと後で知った・・
店前のゴムの木が大きく伸びて紫陽花の濃い紫と路上の緑化に一役買っているー

「建物の気持ち」

　　　

　　　　　

【世田谷区成城７−桜並木で】

いつもの通いなれた路の角地がスッポリと無くなって、工事現場の黄土色のフードに囲まれている、富裕層が多く住まう成城のお屋敷街で立派な住宅が取り壊されて、撤去され跡形も無く消えてしまったと云う事なんだ・・。何か足元をすくわれた感じがするが、今迄ここにどんな家屋敷が有ったのか全く思い出せないでいる。

桜並木の老木の大きな枝が造る輪の中に、まるで額装された城を描いた絵画のように美事に納まっている・・この写真の建物。
隣りの住宅が撤去された事でその奥のクリーム色の洋館の側面の姿が明らかにされて、屋上に小窓の付いた半月形のペントハウスの存在も初めて目に出来た。
今迄は北側の道に面した玄関前からしか見えずに知らなかったが、南方向にこんなに奥行きがある深い建物の構造だった事も知った。

建物はどんな気持ちなんだろう〜
私達人間が生活する為に地上に造られた箱物（人が住む）
国を問わずに、山を崩し、森林を消滅させたり、有史以前から繰り返されて来た事〜
破壊と創造の産物・・今は高層ビルや地下住宅も〜社会は常に変化して行くもの・・
立派な邸宅でも、ちっぽけな小屋でも当初から諦めの表情を浮かべているのかな。

ーいつも思う事の一つが人間の記憶の曖昧な事、不確実さ〜
　その為に人間はこの世にコンピューターを登場させた・・
　これも予想を裏切って作成したファイルが読み出し不可能な状態となり・・
　頭かきむしる程の無念さに泣かされた事が有るのだ・・忘却は苦い果実ー

「草壁のハーブshop」

　

【世田谷区成城６、駅北口〜】

写真で見るとおり成城にあるshopの２階が蔦に覆われた壁になっている〜
店の左手前が駅前スパーの駐車場で、店の右角は銀杏並木の緑に溶け込むかたちにも見えるので、双方の緑の手がそこで結ばれた状態と云える・・。
ハーブshopとしては、ここ成城地区に於いてパイオニア的な存在として知られる店でもあり、銀杏並木側から入る店内では、ハーブティー＆菓子を飲食する事が出来る楽しみもあり、ご婦人方には喜ばれているそうです。

蔦や草に覆われた家と訊くと・・一般に手入れや管理を放棄した荒れた暗さの漂う廃屋か建物のイメージを抱くが・・草の魅力を意識した視線で建物に絡めた場合には、この店の様にとてもオシャレなセンスを感じされるー草の店「ハーブshop」になる！！

ーこの春にこの店の銀杏並木側に当たる角の小庭で咲いていた花〜
　鉢植えのミモザを撮影してblogに投稿をした事を思い出した・・
　その小庭では今この季節に各種のハーブが植わっていて良い香りが漂うー

「そばやー庵」

　

【世田谷区成城駅南口から近く】

カレー南蛮を蕎麦で注文した、初めて入ったこの店で〜
横から「うどんじゃないの〜」と声があったが、私はカレーうどんよりカレー蕎麦が好きなんです・・とそのまま注文を通した。
麺が細くて、舌にざらつく食感と、蕎麦の渋味とカレー味が何とも良いんです。

成城駅南口から通りを一本越えて銀行の角を曲がり少し歩けば届く〜
そんな近い場所にあって、バス停に並ぶ人達を見下ろす窓辺の席に座を占める。
「庵」は２階にあります階下の入口で暖簾をくぐり階段をトントン上がって入ります、店内はスッキリとした空間に落ち着いた調度が配置してある、隣りとの席の間がゆったりと取ってあり、出された蕎麦茶を口に運ぶとJazzの押さえた音が静かに流れてくる。

美味しかったです！！初めての店で食べるその期待感は裏切られなかった、和風ダシのカレーの中に、一口大の鶏肉が幾つも入っている、食べ応えもある満足な味でした。
蕎麦の世界ではとても有名な師匠の元で修行を終えてこの店を開業されたようで・・
外の入口にその事のボードが出ていた、店内にも免許と云うか許可書の額があった。

偶然にも私はその昔に目白通りにあった、その師匠の店で何度か食していた〜
その後に長野の山腹で店を開き他県からも客の集る有名店になり、そば打ちを後進に指導する場を作ったり、何箇所かに店を移動していると聞いている。

ー昨年の成城駅が完成した頃に、この店も出現したと記憶していたのだが〜
　でも何故か今まで寄れずにいた、これから又食べに来ます・・
　次回には・・天せいろうを頂きたいと思うー

「柳橋ウォーク」

柳橋の地域はそんなに大きくはなくて・・
神田川と隅田川に守られた１丁目〜２丁目しかない・・
でも隣り合う蔵前や浅草橋にも負けない商業エリアとして問屋の街でもあるし〜
その反面に独特の艶を帯びた、街の雰囲気を併せ持っているのです。

自分とすればJR浅草橋に来ると駅前から江戸通りを渡って・・付き合いの永いN商会に寄って（必要な素材やパーツを手に入れる）事もあるし、また表通りの「シモジマ」ではパッケージに関する包装紙＆箱類とシーズンの飾り物その他を求めに１〜２ヶ月に１度は訪れる街・・その際両方の街を行き来するのは毎度の事で楽しいウォーク。

絵になる橋場の風景として柳橋が再三とドラマ等に登場する事が多い〜
TVを見ていてあっ’と思う・・船が浮かび、川辺に植わる柳の枝が風に揺れてヒラリ〜
橋の手前にある「小松屋」の建物が現れるとそれでもう舞台装置は満点となる。

■数年前にTVドラマで人形町のレストランを舞台にした『ランチの女王』があった〜
竹内結子と妻夫木聡が主演で私も見ていたソコソコ人気のドラマだった。
ドラマの１シーンで店前の道をポンと渡ったら、二人が柳橋の欄干にもたれて話しをしている・・オイ’ちょっとばかり早過ぎるぞと思わず声を出してしまった。
八百屋の娘役で伊東美咲が出演していてその後に「電車男」で人気が急上昇した。

ー表の江戸通りに面してでは久月・秀月などの人形問屋が一般に良く知られている・・
横に入ったり奥へと行くとこの土地の歴史ある和菓子の「梅花亭」を始めとして〜
食事処では和洋などの軒が並ぶし、お座敷での天ぷら屋・洋食屋があったりもする。
人気の「にんきや」は粋な甘味処だが、骨董の家具や陶器がびっしり店内を埋める・・
Jazzの珈琲店には・・最近ご無沙汰してるので次回に寄る事を楽しみにー

「船着き場ー柳橋」

【台東区柳橋−１丁目】

東から両国橋を渡って来ると隅田川の西岸には靖国通りが待っている〜下流の南は日本橋の浜町河岸が、北には柳橋と、靖国通りを挟んだ左右に日本情緒が豊かな粋な町名の街が・・もの静かに秘っそりとあるのです。

船着き場〜などの言葉を今の日常生活ではめったに使わないが、神田川に架かる柳橋の袂に、舟をつないだ木製の乗り場があり、何とも素敵な風景なので写真に一枚納めた。

神田川に浮かぶ船（遊覧）の数はここ柳橋から上流の浅草橋にも〜さらに上流の美倉橋あたりの水辺にも３艘・４艘と何箇所かに分散してそれぞれ集合している。
それぞれに名前を掲げた船宿が川辺にはあって、納涼・宴会・釣り・遊覧・その他・・
などの筆文字が暖簾や提灯に記されてある、また立て看板の幾つかが置かれてもあり、
しっかり商売が成り立っている現状の様子が見られる。

ー神田川の源は東京の西域を初めとして〜下落合〜早稲田〜飯田橋〜水道橋〜万世橋〜と都の中心部を流れて来て、この柳橋下を最後に通過するとスグに隅田川と合流をして両国橋を初めとする、又幾つかの橋下を辿り、流れて、東京湾へと注いでゆく・・ー

「両国橋水辺」

　

橋上の轟音を逃れて・・隅田川東岸のテラスに降りて水辺に立つと〜
対岸の浜町河岸を往く・・人も車も何かゆったりとした動きで見えている。

この両国橋あたり迄も首都高速６号向島線の回廊が頭上を走って来ているが〜
下流方向に目を向けると、千葉〜錦糸町を通って来た高速７号小松川線がその先で合流して二重の帯になり、大きくカーヴを描いて隅田川上に全身を乗り出して渡ると、浜町公園からその先の日本橋方面に更にまた伸びて行って、都心の複雑に交差するラインに組み込まれてゆく・・・。

東京湾での一日の仕事を終えたのか、お互いをロープで連結した２艘の作業船が下流から流れに逆らって波を蹴り上流を目指して懸命にやって来る・・。
その飛沫なのか少しの塩分を含んだ川風がこちらに吹き流れて・・届けられる。
橋下の水辺ではどこよりも夕刻の訪れが早いようで、対岸からの影が黒く伸びて渡って来る・・陽射しの勢いは少しダウンしても、揺れて上下する波が照り返す角度はシャープに飛んで来て、細めた目蓋の奥までも波光が侵入して来る。

子供の頃に悪ガキ同志ではるばる月島へ釣りに行っていた・・その時に作業船に乗せてもらった事があった、その時の男達の汗と海臭さが時を越えて甦るようだ〜

ーその時のアクセス・・都電で根津・千駄木から３７番に乗り日比谷に出る〜
　乗りかえて、銀座四丁目を通り勝鬨橋を渡り終点の月島で下車する。
　釣具店でエサのゴカイを買って海岸まで歩いて行った・・・遠い日ー

「両国橋往来〜」

　

いやいやこの橋上は各種車輛の数も多く、轟音を起てて激しく流れてゆく〜それもそのはず東京の大動脈の靖国通りと京葉道路（国道１４号）が合体する橋なのだから・・。
西岸は中央区東日本橋２丁目と〜東岸は墨田区両国１丁目が結ばれている、西岸の近くには神田川が来ていて隅田川との合流して出来る波頭が白く見えている。

「両国橋」
寛永元年に西側の武蔵の国と東側の下総の国の２つの国に跨がって架けられた事から両国橋との俗名で呼ばれていた・・。
当初は木橋で現在より下流に位置していたと文献に記されてある〜この橋は水害での流失や、焼落、破損などによってその度に何度も架け替えられた。
木橋としては明治三十年の花火大会の最中に集った群衆の重みで崩落をして以来・・
使われる事は無くなり〜１９０４年（明治３７年）に鉄橋として生まれ変わった。
関東大震災もあったりして、その後も復旧工事を重ねて現在へとつながる橋に架け替えられている〜現在の橋は（昭和７年１１月）に竣工されているー施行は「間組」

ーこの際に撤去された鉄骨がそのまま中央区八丁堀の近くを流れる〜
　亀島川の南高橋に移されて、今も使われている都内では最古の鉄橋・・
　その姿を実際に見る事が出来るし、渡る事も出来るー