[Rappo' Land blog]

「８月最終クリニック行」

今朝早くに起きると夏とは思えない涼しさで季節の移ろいを感じる・・・
２階の窓から見える赤茶色の屋根瓦を小雨が柔らかく濡らしていた。

８月最後の朝食メニューは〜
フランスパンの胴切り10cm＋豆乳仕立てのカフェオレ＋無糖ヨーグルトだけで・・
サラダを控えて食べなかったのは、昨日の夕食時に胃を中心とした腹部が膨張感を持ち、説明が出来ないぐらい体調が悪かったから。

診察を受けに仙川にあるWKBクリニック（９：30受付）に早速出掛けて行った。
ドアを開けるともう既に満員状態で困ったが、ガマンをして素直に順番を待った・・
顔なじみの女医さんに状態を話してから、診察と注意を受けた。

WKBクリニックの横並びにある薬局から持ち帰った、これから飲む薬の２週間分を〜
窓辺に取り出して撮影した・・漢方薬が含まれてあり、ぬるま湯で溶いて飲んだら強烈でムムムのム〜何かのゲームで飲まされる・・罰ゲームジュース？？？

ー気分の悪さを持続するのは辛い・・速く軽減して消去したいと思うが・・
　明日・次の日・今度と後送りして、日常生活を優先してしまう〜
　　　　　　　　　・・・今日で猛暑の８月が終了する・・ー

【場所】調布市桐朋学園前・・近く

「巨きな松と２軒の家」

世田谷区内のK図書館から近く〜
小田急線の高架橋下を抜け出ると、この巨大な松の木が頭上から被さるように行く手に登場する。

この巨きな松の木は、左右にある２軒の住宅を小脇に抱えるように・・枝の百手を拡げて立っている。

左手前にある水色を基調とした３階建て住宅は、道路に面した１階を駐車スペースとした設計で・・目算で見ても屋根までは約１0mの高さがある。
松を挟んだ右隣りの淡いベージュ色の住宅も、ほぼ同じ規模で建てられているから、親属の仲良し同志ではないかと推察される。

この２つの建物を楽々と抱える松だから15〜20mの高さは有ると思う〜砧・成城地域にはこのクラスの巨木が未だまだ存在している。

ーそう云えば小松・中松さんは知っていても大松さんの名前を知らない〜と思ったら東京オリンピックで女子バレー監督の大松さんがいたのを思い出した〜現在は大阪で世界陸上が開催されていて最終日には女子マラソンがある〜北京オリンピックがいよいよ来年に迫って来たー

「あじさいのなつ」

　　　　　

　　　　　　

あじさいの花が咲いていた〜
猛暑の8月があと2日で終ろうとしている真昼に〜
大きな敷地を所有する世田谷の農家この写真を見る の脇道で・・・。

雑木が4・5本並んで繁ったその根元に農家の納屋がある〜
横には農地を削ってコンクリートを流し、金網で囲んだ駐車場が出来ている〜
その間の道端に、はじき出された状態で、この一群れの紫陽花が咲き残っている。

咲き終った全ての花が茶黒くドライに乾燥した死相を見せる中で・・
三・四の大輪の紫陽花が青紫の疲労色で夏の陽光を浴びている。

これは異常気象による狂い咲きなのか・・・
納屋の屋根下に置かれた肥料袋からの養分が効いたのか〜
もともとこの場所が農地であった為なのか・・・。

ー道の反対側の母屋の庭から巨大な樹木が夏空へと頭を伸ばしている・・
この農家の周辺は小ギレイな住宅街を形成している場所でもある。
荷台に竹かごと農具を積んだ水色の小型トラックが・・・
ブルブル走って来ると納屋の入口でエンジンを切りガタンと停まった・・ー

【場所】世田谷区成城８丁目あたり〜

 

「隠れ家レストラン」

　

この街に初めて訪れた10数年前には、すでにこの洋食レストランは存在していた。

駅前に犇めく数々の店舗が隣り合いせめぎあう喧噪からは遠く離れて、幾筋かの道を渡り来た住宅街の中に、このアットホームな面影を滲ませた、洋食レストランはある。
今夜は少し遅い時間になったが、未だ道端にオレンジ色の明かりの環を灯している。

通りに面した正面の入口を埋めるように飾って置かれた品々が、隠れ家的な癒しの雰囲気をたっぷりと店前に放出している。
値段をはっきりと記したメニューボードがある、木製の円型時計も置かれている〜
小テーブルには本日の料理サンプル（ケチャップがかかるオムライス）が乗った皿がある、それらを幾つかのランプの明かりが優しく浮上させている、何か童話の世界の導入部に立っているような気がしてくる・・・。

ー入口のテントから夜空を見上げると２階の壁にはびっしりアイビーが覆っている・・
そんな建物の全貌が、ここ成城にあって、まるで隠れ家のようだとの・・
形容がしたくなる要因になっている・・・ー

【場所】世田谷区成城、駅北口から〜

「夜の砦」

　　　　　

　　　　　

「砦」とは・・・
主君が住む本城とは別の場所に・・要所を守るべく築かれた城の意味。

バスが通る表通りでは大型のマンションがここ数年の間だけでも、目立って増加する傾向を見せている・・。
この夜はバス通りからは離れて、奥に入ってゆくとコンクリートを多用した石造りのマンション・・この砦のような建物がライトアップされて、雄然と前方に姿を現した。

昼間の全体風景は2006.2.22この写真を見る に撮影してあるのを見ると・・
現在でもそんなに目立った変化は見られないでいる〜。
建物の外部を見ると、上下階を行き来する段差を持った回廊が巡らせてある〜
そんな立体的なDesignが、堅牢さをさらにこの建物に加味され砦風に見えるのだ。
この砦の背面に当たる西側の土地（幾らか縮小されている）では、今も畑地が存在していて、地元の新鮮野菜が生産されている。

ー今の今、日本の砦と云うべき国会では一度築城に失敗した主君の安倍晋三が・・
砦を守る要人の内閣人事に迷走している、有能なランナーはいるのか？？ー

【場所】世田谷区上祖師谷4丁目あたり〜

「夜の青いブティツク」

　　　　

　　　　　

駅前のバス通りから花屋の角を曲がって一本裏道をゆくと（普段はめったに通らない）蕎麦屋・雑貨店・美容院などは明かりも消えてシャッターを下ろして、本日終了閉店の意志を示している。
さらに進むと右手にあるコンビニからの照明が、明々と道を照らしている。
コンビニの照明が道を渡って、この青いブティツク（本日終了）を浮上させている。
入口上の店名の赤英字とガラス面を除いた全てを青く染められた店〜ショーウィンドーのマネキンの衣装も、店内の棚に飾られた商品なども、道から鮮明に透視が出来る。
青は自分が好きな色でもあり、目線が引き寄せられる・・・。
その昔に住んでいたHOUSEの部屋を、普通の青色にペイントした事があった〜
四方の壁面と天井の青が光を吸収して・・一つの窓から射し込む光だけでは量的に不足で朝から夜っぽく・・晴れた日中でも暗かった事を記憶している。

ーその時に同時にペイントした青い洋服ダンスが今もある・・
くもらずキズも無い鏡が付いているのでアトリエに置いて〜
毎日のひげ剃りに重宝して使っている・・ー

[Station 10:pm]

　

昨年につづいて今年も楽しみに見ていた甲子園の高校野球も、九州の佐賀北高校の逆転満塁ホームランと云う、願っても無い感動シーンと爽やかな清涼感を、我々全国の観客に与えて幕を閉じた・・・。

多摩川の花火大会も終ったり、夏の行事が次々と行き過ぎても・・
猛暑は未だ々簡単には去ってくれない〜日中は出歩くのを控えて、夜の訪れを待ってから家を出ると幾らか気温は下がっていて・・成城駅前へとやってきた。

駅西口のロータリーから駅ビルの外階段を上がって[CORTY]の2階フロアにと入るが、すでに10時を過ぎて、レストラン・雑貨店・インテリアshop・ブティツクでは申し合わせたようにCLOSEDのボードをドア前に下げている。
覗いてみたかった三省堂書店では未だ照明が灯る店内で、女店員達が閉店後の作業をテキパキと進めている。
回廊式の設計になっている2階のフロアを一巡りしてから、エスカレーターで階下に降りて行くと真正面に駅改札口が見える、南と北口とを通り抜ける駅構内のセンターホールも1・2時間前迄の人の混雑が嘘のように今は閑散としていた。

ーエスカレーターの真下から入る駅スーパー店内では、買い物客はそこそこ居て、
カートを押す姿が見えている、多様で自由な生活を送る都会の夜では・・
時間帯が変わると人の流れも又入れ替わる・・・Station  10:pm夏ー

【場所】小田急線、成城学園前駅構内・・

「ここは何処・・」

　　　　　

　　　　　　

ここは何処・・と問われても、
昨年まで近所にあった集合住宅の跡地としか答えようが無い。
昨年の2006.7.6に「名残りのぶどう」で投稿したこの写真を見る ・・
と同じ立ち位置での定点観測としての現場写真で〜関心の無い人には何ら面白味の湧かないのは当然の事です。

今年の春から取り壊しが始まると連日作業がつづき、その結果は瓦礫の山が築かれた。
初夏から横を通るだけでホコリっぽい臭気が漂っていたが、最近になって全部が撤去されたようで、工事用のフェンスも手薄くなった。

そして近隣の見透しが良くなり成城郵便局と横並びのマンションなどが一望出来る。
個々に事情を抱える住人の人達は各々に大変な思いをされた事でしょう、これからは10階建ての住宅建設が地盤の基礎工事から、いよいよ開始されるのを待つばかりの状態なんだろう。

ー知人のM様は次回に取り壊される予定の旧住宅の4階へ移動したものの・・
ご主人の通院もあり、この夏の暑さの中、階段の上下往復の大変さを語っていたー

【場所】世田谷区成城8住宅〜跡地

「並木の時間」

並木の時間とは云っても、特別そこだけに限定した時間がある訳ではなく、何処とも同じく一分一秒が刻まれている〜誰もがその人なりの時を過ごす事が出来る場所の意味のレトリック。
でもその場に訪れた人だけが体得できる、秘密の空気がそこには流れているんです！！

ここ毎日のごとく猛暑日がつづく今年の夏でも、銀杏並木にふと立ち寄り、通過をするだけで、清浄な涼しさを実感するのは確かな事なんです。

一抱え以上もあるイチョウの黒い列柱を、遠くまでスライドして見渡していると、視線が洗われてリニューアルされた気持ちがしてくる・・。
見上げれば、幾重にも緑の層を成すイチョウ葉の天幕が、夏の陽光を遮断し濾過をして〜地上に絞りたての空気の粒つぶを吐き出し吐き出して、燦々と降らしつづけている。

ー前をゆく小犬を連れた男性が、並木の交差点から道を渡ろうとしている〜
でも小犬は足を踏ん張って抵抗の様子で、ロープがぴんと伸びる・・
もう少し並木の時間の中に居たいのだろうね・・きっとー

【場所】世田谷区成城大学前いちょう並木〜

「眠気・・」

　　　

この季節・・都会では夜になっても気温が下がらないので〜
なかなか寝付かれずに寝不足をうったえる人達が多くいる。

図書館に来て本捜しに夢中になり、息抜きに窓辺の近くに身を寄せると〜
窓にかかるブラインドの筋が、まつ毛にも見えて何故か眠気を帯びた気分を感じさせる。
西に向い平行して並ぶ２つの窓がある〜
左はブラインドの窓越しに外部からのまばゆい光が透過して・・
窓外の植え込みで清楚に咲く芙蓉の花が見えている。
横並びで右にある洋書コーナーの窓辺では、本を手にした男の後ろ姿が・・
動かずに、足を踏ん張った、黒いシルエットで、立っている。

少しばかり以前の話しになるが〜
東北の夏祭り「青森ねぶた」を見物に青森市（母方の親類が住んでいる）へ行った事があった。
日中は祭りの熱気も加わって、予想以上の強烈な夏の暑さを味わった。
それが夕方からは急に涼風が流れ込んで来て、長袖シャツが必要になった。
日暮れ時に青森港の海辺にゆくと腕に鳥肌・寒イボが立った。
市内から車で10分の丘の家に泊まったら、夜間にはリビングでストーブを焚いた。

ー眠気は・・思い出とつながり地平に湧き出るカゲロウのようで・・
不安定におぼろに揺れて、ふいに立ち昇る現象なんだろうか・・ー