[Rappo' Land blog]

「ちびた鉛筆ではない！」

　　　　

　　　　　

この写真はこの建物を表現するには適切ではなく、失敗かも知れない〜
この日は朝から強烈な陽射しの照射で、午前中に猛暑日の発表があった・・
そんな日照りの中でクラクラして、逆光の位置での撮影になってしまった。

この建物は一般住宅なのかどうか少々判断がむずかしい・・
道路から横にスライドして開く大きな鉄柵を入るとコンクリートの広い空間（５・６台の駐車可）があり、正面には石造りの箱型の建物がストイックなグレーの色調で横たわっている・・。
その建物の横からはコンクリートの外階段があり、奥へと上がり進んだ先に監視塔のような、トンガリ小屋でも、ロケットでもない、例えは悪いが「ちびた鉛筆」が姿を見せているのだ。
ここの場所は成城でも高級住宅地の中心的な位置に属している。
でも何故かここは古くもない建物が取り壊されて、建築が始まる・・再々と。
建替えのサイクルが急な場所で今は「ちびた鉛筆」が建っている。

ー不動産屋の紹介で新興成金が億単位でころがす遊び感覚の建物なのか〜
そんな人種の手から手へと渡される地場なのか・・この辺りは・・
余計な推測は止める、不要な言い方は不適切で自粛する・・ー

「絵本コーナーの窓辺」

　

外部からの来館者達がひんぱんに出入りする１階とは違って、２階はワンクッションの間隔を取った、落ち着いた空気がフロアー全体を満たしている。
このフロアーの最南端に寄った場所に、採光を考慮した大きな窓を配置してあり、置かれた棚やソファーにはキャラクターのヌイグルミやクッションが飾られあり、明るい窓辺に絵本（児童図書）のコーナーが出来ている。

そこでは靴を脱いであがり座ったり横になったりの、寛いだスタイルで好きな絵本を見たり読んだり出来るフリーなスペースが確保されている。
南の窓越しに外を見ると目線の高さの先に、新宿へと疾走する小田急線が望める。

今その場所に父と娘が来てあがり、仲良く会話をしながら絵本を選びはじめた〜
母親と来る子供達の数が多いと思うが・・娘をもつ父親ではない自分の目からは・・
大変にうらやましい光景として映った。
そこから横にずれた西向きの窓ガラスには、連結した汽車ポッポが半透明なシールで作られ、切り抜きされてリズミカルに貼られている。
一本通りを隔てた高層マンション裏の森を越えて、成城大学の建物も見えている。

ー子供達はどんな絵本を楽しく読んでいるのだろうか〜
大人の間でもメディアが便利で多様になってゲームやアニメが盛んらしく・・
この社会現象は子供の世界でも同じく優先するのでしょう。
絵や文字を見て自分が読み解釈する感覚は大切で、そこに創作力が芽生えるはずー

【場所】世田谷区Kライブラリー

「犬の気持ち」

タイトルをつけてから気付いたが、テレビCMで最近見かけるドッグ用品関連の名前と同じになってしまった〜まあそれも良しと自己納得してしまう・・猛暑だから？？。
人の行き交う、もちろん車も往来する表通りにある店の出窓で瞬時にスナップした写真の一枚を・・あらためて見ると、小首を曲げたビクター犬のレプリカが、鉄の貯金箱に作られて置かれている。
蓄音機に耳を傾けるポーズは有名な登録商標でもあり、その由来は聴いた事はあるもののすっかり忘れて記憶の底が抜けている・・・。

本来は犬が好きなのですが今は猫を飼っている、子供の時は家で犬を飼っていて、猫にはぜんぜん触れた事も無かった。その犬が見せる喜びと悲しみの表情で救われた気持ちになった事が何度もあり・・今も切ない思い出として残っている。
東京の下町で2・3年可愛がっていた犬を近所からの苦情で交番から告げられて・・しぶしぶ父が荷台に乗せて鴬谷の陸橋を越えて根岸へ置いて来たが三日で戻って来てしまった、そして再び言問橋を越えた川向こうの土地へ解放しに行った・・・
そんな事があり自分では生涯〜犬を飼う資格が無いと決めている。
やはり子供時代に〜
東大の農学部グランド（現在は地震研究所になっている）で草野球をやっていて、日が暮れて夕日の中を家に帰る時に、実験動物の犬舎から聞こえる何とも云えない悲痛な遠吠えが今も忘れられない。

ー西東京のFussaに住んでいた時〜
米軍の飼い犬が野生化して夜の闇に数十の刃のように光る目と唸り声に追われて・・
恐怖を味わった経験がある。その時「犬好きで友達だよ〜」と叫んでも通じなかった？？
次の日に役所へ野犬の通告を入れた、犬の気持ちより人間の気持ちが問われるー

「木もれ日の道」

　　　　

　　　　　

成城の街を南北に通じている桜並木があります〜
夏の午前中の散歩に小犬を連れた男が一人ゆっくりと小犬のペースに合わせて従い・・
木もれ日の降る中を南に向って歩を進めてゆく。

住宅地域でもあるこの道の左右からは桜の古木が被さりあって陰影を作り〜
路面に木もれ日が反映して濃い抽象の影絵を描いている。
このアブストラクトな影絵のつづく道は〜横からの道を無視して駅の近くまでも持続する桜並木のトンネルを形作っていて・・車の数も少なく静かで喧噪とは無縁の道筋として、今年のような猛暑の日中を行く人には何よりも一番の助けとなっているのです。

ー夏の季節に愛犬を連れて散歩する人に注意が出されている〜
と云うのは路面での接する温度がかなりな高温になっていて・・
そこを人間に無理に歩かされ熱中症でやられる犬が続出しているそうですー

場所■世田谷区成城６さくら並木〜

「入口＆階段」

館内ではクールビズを実行しているのでしょうか弱冷房になっていて〜
強い日差しの外部から逃げ込むように館内の入って来ても、吹き出す汗は止らない。

正面から来てゲート（危険予防の？）を抜けると直ぐにある受付テーブルで、２週間を借りていた本達をリックから出して返本を終えた。

来た時から・・帰る時間を考慮して足早に本棚の間をめぐる私とは違って、座席に陣取ってゆったりと閲覧（半分は眠ってる）する人達がいる。

借りる本を決めてから２年ぶりで２階への階段を上がってみた・・
この建物本体が三角の地形に乗ったシャープな・・いわばショートケーキのカタチをしていて、地形の東に向いた一辺ではR曲線を使った１〜２階が吹き抜けの正面玄関として、明るくモダンな構造を見せて来館者を迎えている。

ー今日の収穫は・・三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」文芸春秋社刊
第135回の直木賞受賞作ーでやっと今回手にする事が出来た〜
2000年のデビュー作「格闘する者に○」から注目して追っていた。
他に「私が語りはじめた彼は」「むかしのはなし」「しをんのしおり」があるー

【場所】世田谷区Kライブラリー

「三好野ー和菓子」

　

例えば夏休みの８月〜幼い日を過ごした家の近くでお使いにやらされた、そこの商店街へ行くと白日夢の世界のように無音で無人・・いつもは混雑する通りを誰も歩いていないで・・菓子屋の軒に吊るした氷の暖簾だけが、ひらり揺れて逆さ文字で踊っている。
そんな遠い日の記憶が今ここに現実としてある〜
私鉄沿線の商店街・・駅前からは少し外れた場所に、他の商店と並んで目立たずに小さな和菓子の店「三好野」はある・・。
そしてどこの和菓子店でも売っている団子・大福・最中などのお馴染みのメンバーが並んでいる。もちろんの事に好き嫌いは有るものの、素朴な昔からの味が日本人のおやつの定番として味も値段もちょうど良く、今でも変わらない位置を占めていると思う・・。
夏の冷たい食べ物？飲み物？である氷イチゴ・氷レモン・メロン・ミルク・あずきのサンプルががウィンドーに飾ってあり・・夏限定メニューで店内でいただける。

ー今日の午後のおやつに、水ようかん＆くず桜を選び、包んでもらう〜
冷蔵庫の中で冷たくしてからいただくと、心が和む気がするし・・
なによりも連日の暑気を払ってくれる素朴な味がするでしょう・・ー

【世田谷区祖師谷ウルトラマン商店街〜】

「さくらばし」

成城学園のグランドに沿って横を流れる仙川〜
そこに架かる青い小橋がこの「さくらばし」で、渡った祖師谷側には成城小学校と幼稚園がある。
と云う事は成城学園の学生や関係者が渡るプライベート使用の橋なのか・・いや私をも含めた近隣の人達が遠慮なく往来出来る橋なんです。
このあたりの川辺では犬を連れた散歩者などが早朝から夕暮れまで数多く見かけます。
その人達はこの「さくらばし」上で小休止してグランドで運動する学生達の姿を目で追ったり、両岸に植わる桜や銀杏などの樹木と少し曲がりくねって流れる川の作り出す〜吹く風や風景を眺めていたりする。
今日はまた昼前に猛暑日になった、でも金網越しで見える学園グランドでは夏の陽光を存分に浴びて元気な声で走り回る学生達の声や足音が「さくらばし」に反響している。

いつもは一気に渡る橋の手前で立ち止ると、何処からか鳩のカップルが飛び現れて・・そして何の怖れもせずにこちらに走り寄って来た・・。

ー「鳩」からの連想で〜画家のパブロ・ピカソ（１８８１〜１９７３）が・・
　　終世にわたり愛したテーマのひとつが「鳩」で多くの作品に描かれている。
　　それに自分の娘にも「パロマ」（鳩の意）と名付けているのですー

「招き猫のいる窓」

今日も「猛暑日」となり、外ではクラクラする暑さが渦を巻いていても・・通りすがりで覗いた窓の中には涼しげな顔で左手をあげた白い招き猫がいた。

でも招き猫は・・何をマネクのだろうか？
幸福をひき招くのだろうか〜
お金をかき招くのだろうか〜
人を呼び招くのだろうか〜

招き猫にかけられた望みや期待は色々あっても、それが実現する可能性はいかがなものか〜縁起物として置かれるのは承知していても、どこかで信じて願う気持ちがある。

その姿や形に意味があるらしく、右手をあげる猫、左手をあげる猫もいる、さらに百万両の小判を抱える猫もいる。
大体は白猫とか三毛猫が一般的に多く見られるが黒い招き猫もいるようだ。

ー招き猫は・・何をマネクのだろうか？
　古くから人間の友達として生きて来た猫さんの姿を借りて・・
　我々は未来検索をお願いしているのかも知れない・・ー

【世田谷区成城８丁目〜バス通り】

「夏窓・・」

出窓のショーウィンドーは夏空に雄大に浮かぶ白い雲を映している〜

東京は今日の午前１１時に３５度の「猛暑日」を記録したとの発表があった。

バス通りでは早朝からすでにかなり強い日差しが、まったく弱る事を知らずに・・
日の暮れるまでも容赦なく直射をつづけて、連日ヒートアップしている。

午後になってからバケツに水を汲んで何度か散水・打ち水をしても車が通過すると・・
せっかく水で黒く濡れた道が直ぐに白く乾いてしまう。

ー夜の木立では蝉が集団でうるさく鳴いていた・・
　　　　　　　近所へ買物に出た・・昨夜の１０時ごろの事ー

「ありふれた場所」

暦では立秋とか・・甲子園の高校野球も始まって〜
これからが夏本番の猛暑を迎える。

幾百の窓から光を放つ高層マンションと、水の流れる濠を巡らした高級老人ホームとの間の暗い桜の並木道を通ってバス通りに抜け出た。
そこはこの地域で夜間には一番明るい場所で、手前のDenny'sと隣りのTSUTAYAが駐車場を相乗り共有して夜に向って建っている。
隣接するテニスクラブのコートには既に人は誰も居なく明かりも落ちている、向い側にある区立の高校のフェンスに囲まれた広いグランドも、道沿いの街路樹と共に闇に沈んでいる。

通りの彼方から光の輪になってバスが見えて来た〜千歳船橋を出発して上祖師谷へ来て、その先は成城学園駅の西口へと向って車体を揺らして走ってゆく・・。

ー現在では何処の街へ行っても見られる、ありふれた場所と風景〜
ファミレスと音・映像のレンタルShopのネオン照明は集魚灯なのか、すると客は魚・・
D店では９時を過ぎて窓越しに見える場面では離れて食事する個人客が多いようで〜
T店の入口では自転車・バイクで乗り付ける若い魚達の姿が目立っていた・・ー

【世田谷区成城−９あたり】