東に向いた二階のアトリエの窓からは、
手前にあるマンションの背後で〜
思いっ切り首を延ばした数本のクレーンが、
夏の終り頃からよく見えている。
毎日それらは〜
お互いに何か語り合うような親密な動作で工事を進めている!!
工事が終了したであろう夜に、近くまで行って撮った写真がこの2枚・・。
コンクリートの外塀が残っているこの場所は、某企業の建物とテニスコートが何面かあった敷地であり、それが全面撤去されて、現在は数棟のマンション建設が進行中というところなのだ。
建築現場内に設置されたライトで、クレーンが夜空に浮かびあがるその姿は巨大であり・・隣接して建っている個人住宅の家々は個性を失った無力な見物客のようで・・割り当てられたその場に微動だにせずに並んでいる。
アトリエの窓からのクレーンはゆったりとスローモーに見えても、近距離で接すると十数メートルの鉄骨物体が迫力のある振り幅で、鉄等の建築資材をワイヤーで吊り運ぶ場面は、部外者でも何か心惹かれる情景がそこには確かに存在している。
ークレーンのその姿は昆虫のナナフシを思わせる長い手足と関節から出来ている。
それは地上から伸びる垂直に立つ主軸と、中央部で大きく分割されるが〜
上部を見ると更に・・何節か伸縮もしくは曲折する仕組みがあるようだ・・ー
【場所】世田谷区成城8丁目あたり
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