[Rappo' Land blog]

niwa coyaって？

桐朋学園前の交差点の角から甲州街道に向う道は、そんなに広くもない通りを車の列が慌ただしく往来している。
先方にQマヨネーズ工場の看板が見えた所で左の小道に曲がると、庭のある住宅が並ぶ静かなエリアとなり、排ガスにまみれて来た自分が匂った！！

道を進んで少しゆくと、目の前にいっぱいの草木小花が風に揺れて咲き乱れる場所に出た。
奥にある家の前庭にあたる自然な緑の中には、ペイントされた数枚の看板と、日傘を差した２人のオバさんと、濃いブルーの車が１台停まっていた。

門の入口あたりを見ると頑丈な造りの木製扉が開いており、白いボードにniwa coya & Openの横文字が書かれてある。平屋建て木造家屋をShop使用の為に手を入れて、リフォームした様子が見受けられる。

家の壁面はブルーに塗られ，窓ガラスのフレーム箇所は真っ白くペイントが施してあり、道から入口の門までのアプローチにはユーズドレンガをフリーなラインで敷き詰めてある。

メインの黒板に書かれた文字を眼で追うと〜玄米ごはん、ドライカレー、スモークチキンのサンドイッチとあり、コーヒー、チャイ、レモネード、よもぎ茶、今週は「ガラスの作品展」の告知がある。

ー駅前の混雑を離れた、隠れ家的なCafe'レストランのタイプと呼ぶのだろうか〜
２人のオバさんは看板の書かれたメニューを見ながら、話し合いは未だ々続いているー

ここは’〜調布市若葉町、丘の道に

白い、らせん階段の家

　

道沿いにクルクルらせん階段が独立して有るように見えたが、それは２階建てのコンクリート住宅の正面に設置してあったのだった。
白いカバーが張られたのはごく最近なのだろうかNewな輝きを見せている。建物本体のコンクリート壁は、そこそこの年月経過を思わせる荒れたうす黒い肌をしているのに！！

白いらせん階段をトントと上がった２階には、こちらに向けて全面透明なガラスが張られてあるのは、一般住宅として思い切った設計だと思ったが、右上に何かの曲線を切り取った板が無造作に吊るしてある事から、何かの制作工房＆アトリエらしいと理解が出来た・・。

住居棟は下階の奥にでもあるのだろうが、道から見上げる上階の様子はOFFICEと思えるし、下からの視線を防ぎガードするように棚やソファーがこちらに背を見せて置かれてある。
音楽を聴くコンポのセットがあり、メインのBOXの裏からスピーカーに連絡するコード類の配線が見えている。

角度を変えて撮ろうと移動すると、看板らしき曲線の板はリュート系の楽器のシルエットだろうと思えた、ここは桐朋学園の校舎から近い事からも間違いないと確信をした。
その昔、楽器を作る知り合いのアトリエを訪ねた時にも、やはりこの曲線の板が数枚あって手に取ると大変に軽いメープルの板だった事を久し振りに思い出した。

ー好物のITALYのパスタにFUSILLI（らせん形）があって〜
アラビアータのソースが良くからんで美味しい好きなフォルムなのだ・・ー

ここは’〜調布市若葉町・丘の道で

白アジサイの咲く家

調布は多くの人が住むエリアでも緑が濃い土地なんだと、最近になって改めてそう思うようになって来た。
白いアジサイの咲く瀟酒な住宅があるのは若葉町で〜
この地名に緑の風土情報がインプットされてあるから、例えこの地に未知な人でも緑あるエリアと想起できるだろう！！

清楚な白のアジサイが庭の柵からこぼれるように咲く家は、濃いレンガ色＆白とのツートンのコントラストが際立つ木造の洋館住宅。屋根へと眼を向けると、洋瓦の上にはレンガで組んだ四角い煙突が見えるから、室内に暖炉があるのだろう。

家の南にあたる車が乗り付けられる開放的な玄関前にも、種々の草花＆花木のグリーンが、豊かなヴォリュームで埋め尽くされている。２階にあるテラスも白く塗られてプランターが置かれているし，何気ない裏木戸（勝手口なのか？）も白くペイントがされて植物のグリーンに包まれている。

崖の斜面が先に見える丘の上の道は、複雑に入り組む所もあり住宅が連なる小道にゆくと、行き惑う事もあるけれど、新しい発見もあるから今年になってからもう何度か来ている。

ーまあ・・物音もあまりしない、静かな午後の住宅地のこの辺りは〜
道を知れば、甲州街道からもそんなに遠くはなく、近い距離にある筈だ・・ー

ここは’〜調布市若葉町の丘の道

石仏とアジサイの小路

洋食店の駐車場がある表通りから横へ曲がると〜
左右両側から雑な草々が足元に触れる曖昧な小路に入る、
この道は推測するとかなり古くからある小路だと思う・・
石仏が角に数体ある辺りには赤青黄紫の花々が咲き乱れていて、
さらに奥へとゆくとS姓の墓石が数１０も立ち並ぶ場所に至る！！

今の季節はアジサイの花が旬を迎えているから、旺盛な色濃い葉のグリーンを背景にみっしりと従えて、堂々とカラフルな主役を演じている。

この場所が昔は雑木林だった事を物語る、幾つかの切り株が残されている。
ピンクのベコニアの小花が咲きこぼれている切り株は，天然自然なプランターとして使われてあり、根まわりの直径が４０cm以上はある。

雑な草々の間に剣の葉の茗荷がいきおい良く群を成していたり、可憐なサルビアの花がゆらり揺れてその存在をアッピールしているのが、眼に映り込んでくる。

ー石仏はその土地で暮らす人々の、子孫繁栄・豊年満作を願う庶民信仰の一つなのだ〜
住宅地の広がるこの奥にもあるし、表通りを渡った成城側にも裏角に馬頭観音がある、
元々この辺りは、竹林＆雑木林に囲まれた畑で、農作物の収穫地だったのだろう・・ー

ここは’〜調布市入間町のあたり・・

実篤公園の紫陽花

これを文字で表現すれば鬱蒼の２文字になるだろうと〜
丘の濃厚な緑の森に向って近づいてゆくと・・・
実篤公園の入口だった、その溢れるばかりの木々の間からは、
色鮮やかな紫陽花の一群が顔をのぞかせていた！！

【実篤公園】〜カボチャ絵で知られた、武者小路実篤が晩年の２０年間（昭和30〜51年）この地で生活して過ごした邸宅の敷地を公園として無料で公開している。
武蔵野の自然環境が現存する園内は、約５,000平方メートルの広さがある。

園内には水源となる湧水もあって池では鯉の泳ぐ姿が見えているし、また数多くの野鳥達が飛来する光景をも見る事が出来る。季節の花々が〜梅、コブシ、桜、フジ、椿、アジサイ・・と咲いて近隣の住民からは憩いの場所として親しまれている。

【実篤記念館】〜は実篤さんの生涯の記録と生活＆活動とを展示してあり・・有料。
１０年前に下の入口門から訪問しているが、同じ時代の作家達との交友録、絵画＆書、原稿＆手紙、美術工芸品などを所蔵してあって、その活動範囲の広さが浮かびあがってくる。

ー実篤さんの難渋でガンコな容貌の中に憎めない童心を感じる〜
その昔は彼も、この近くの竹林や畑の同じ道を歩いていたのだろうと思うから・・ー

ここは’〜調布市若葉町-１番地

AOSANベーカリーNew'

朝は小雨が降っていて肌寒かったこの日〜
Wクリニックへと午後の診療時間に間に合うように家を出た、
先月の薬を受け取る時に、血液検査を今度やりますからね・・
一ヶ月後に必ず来院するようにとK女医先生との約束だったから！！

注射針が左腕にズブッと刺さって検査用の血液が抜かれるのを見ていたら・・
そうだこれからパンを買いにゆこうと思い立った。

[AOSAN]ベーカリー店
パン喰い人間だから、栄養補給するにはAOSANパンの美味しいやつを食べるのが一番なんだと、桐朋学園前の日差しが強く照っている交差点から渡って一直線で向った。

AOSANは右隣りにあった店を吸収して、早春の寒い日に来た時よりも倍の大きさに拡張されていた。店内は天井の高さもある空間に、テーブル席も設置されてあったが、取りあえずガラスケースに並んだ各種のパンが先客達に取られないようにと願った。

焼きあがった角食パンと、バゲットの白を買って保存袋をもらった。支払いを終えて店内に眼をやると、あらためてパン工房とパン食堂の良い雰囲気が出来上がったと感じた。

ー我が店【テ・ト・テ】に帰ってから、コーヒーを入れてAOSANのパンを頂いた〜
今日は検査の為に昼食を抜いていたから特別に美味しかったが、SKIPPYのピーナッツ・バターが、ビンの底までこれでスッカリ無くなってしまった・・ー

ここは’〜調布市仙川駅の近く

夜中近くのレストラン

腕時計の長針があと一巡りすれば１２時となる頃〜
夜中〜朝まで眠らない２４時間スーパーの帰り道は暗く・・
沿道のマンションの窓明かりは半減し、眠りのイントロにある。
舗道に光りを放出するレストラン前に来ると・・・
店内に客の姿は無く、店のスタッフ達の姿も見当たらないから、
奥の厨房あたりでCLOSEDのミーティング中なんだろう！！

この場所を20分前に通った時には、まだ何組かの客達がテーブル席で向いあう姿を確認したのだが、今は客達も帰ったからなのかこの辺りは一層と夜の濃度が増している。

夜空に大きく枝を広げた、この店の目印でもある欅の大木も・・レストランのフロア＆厨房の全体をカバーする大屋根も・・目では見えていたのに上空の黒い闇にガブリ喰われて没したのか、写真には映らず暗闇と同化してしまったようだ。

今しばらくすれば、明かりをOFFに落とされる寸前のレストランは、周囲を埋める圧倒的な量の闇の中で、一筋のスリット状の黄色な光芒を発している・・。

ーパン屋さんでもあるし、パンをメインにして展開する洋食レストランだから〜
昼間のランチタイムにゆくと、広い駐車場は奥の一般住宅と接するギリギリの所までもが、満車になっている事がある・・ー

ここは’〜「神戸屋ベーカリーキッチン」調布＆成城-９のバス通り店

09’草喰われの家-4

ウルトラマン商店街から曲がって住宅が建ち並ぶ道をゆくと〜
スッキリと整ったスタイリッシュな建物がある事を知った、
正面の玄関サイドから横へと、目線を向けて見ると・・・
道沿いの塀にはビッシリと、つる草植物が繁茂していた！！

塀は何枚かの鉄孔プレートに仕立てられてあり、つる草とあまりにもマッチした統一を見せているから、もしかするとフェイクのつる草植物かと思い手で触れると・・本物の植物だった。

鉄の住居・・私自身もしばらくして気付いたのだが、鉄材を駆使して建築されたとは思えないこの佇まいは、植物を要所々に配置するコンセプトの成功なのだろうと云える。

住居本体の壁面にも、鉄孔プレートをセットしてつる草植物でその間隔を埋めてあるから、この草喰われ物件は他とは違って当初から住居と共存する命令を受けて管理されたNewタイプの草喰われの家と認定する。

ストレートな鉄材の直線で構成された住居と向いあう・・つる草は、成長するグズグズな迷路曲線を描くから、合体する事に寄ってお互いの混血の特性がそこに生じる事になるだろうし、生活する温もりが伝わってくる。

ー鉄材で建てられたスタイリッシュな住宅の容姿と〜
つる草植物とを結ぶように玄関前の角には、大きな自然石がポイントに置かれていたー

ここは’〜世田谷区祖師谷ー４の辺り

09’草喰われの家-3

　

首をのばせば川が望めるここ祖師谷の丘では〜
冬に落葉した木々にミドリ葉がリセットを完了したようで・・
地上と大樹とを結ぶミドリもグンと深まりを見せて来ているから、
傾斜面に建つ家々は濃密なミドリの中に半身を没している！！

空に向ってのびる樹木の胴には「保存樹木・指定」のボードが巻かれてある。
そのような大木が何本もあるこの丘の辺りに建つ家々は、豪邸と呼ぶに相応しい規模であり、特異な傾斜地の高低差を考慮した安全性の設計が成されているのだろう。

そんなミドリ豊かにあふるるこの丘に、手入れの行き届かないつる草の繁茂する家は皆無だろうと思っていた。ところがそんな思いを見事に裏切ってくれた嬉しい誤算の、草喰われの物件が発見できたのだ。

下の車庫から階段状に上へ上へと建造された住居の一番手前の家屋を見ると、壁面がつる草で包囲されており、そのパワーは止まらずに未だ先へと勢力範囲を押し広げている。

大きく四方に枝を広げる大樹の幹にも、つる草は見境無しに巻き付いている〜その幹の出所を目で追い求めると・・何と家屋の屋根の内部から突き抜け出ているのをこの日に目撃した。

ーこの大樹がある住居下の道は、曲り角に位置しているから〜
大きな目玉のようなミラー円盤が、路上に一本足で、立たされてあった・・ー

ここは’〜世田谷区祖師谷−５あたり

図書館の顔面と花

休み明けに駆けつけた午前中の図書館は〜
通常よりも人の出入りが急であり、何か慌ただしさを感じた。
館前の通りを渡った所から、この建物の顔と云うべき〜
正面のデリケートな構造を見せるエントランスを撮影すると・・
ミラーとなった球面の窓ガラスは、少し歪んだ初夏の空を映していた！！

ここの図書館の前は成城地区〜祖師谷エリアを運行する、循環のコミニティーバスに乗車が出来る場所にもなっている。
そしてバスを待つ舗道には季節の草花が春夏秋冬と、途切れる事もなく植えられている。

今日は舗道際に造られた植え込みには、背の高いマリーゴールドの色鮮やかなイエローゴールドが、重厚で無機質な建築物と敷石とを背景として、ゆらゆらと揺れて咲いていた。

ーいつも思うのだが、最近は音楽CDのNew盤がこの館には無いのが淋しい〜
愛読書のMac Fanなども半年前とか１年前の古い号が積まれてあるのだ・・ー

ここは’〜世田谷区立砧図書館前です