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義母が今朝も台所で顔をあわせると、開口一番〜
また今日も30度を越す暑さになるんだって・・と言っていた。
安倍晋三の後任は誰が首相をやるのか・・自民党が揺れている〜
野党も政権交代の好時機とばかりに、可能性の枝先を伸ばして捉えようとしている。
ここ砧の界隈は日差しが路上に夏を呼び戻した様に照りつけている〜
樹木などの緑が多く植わるこの辺りに建つこの家はモルタル造りで、正面玄関の木のドアと横から入る木の門が日常生活の快適さを感じる品の良い明るさを演出している。
そして道沿いには数種類の色んなグリーンや花木が住居を守る様に植えられている・・
そんな花木の中に目ざとく自分の好きなミモザの木を見つけた。
壁面をツタ草が這い伸びていても、この家のは少しの荒廃を感じる事は無く〜
むしろ無表情な壁を意図的に飾る絵画的な美の効果がある様に思われる。
ー義父が盆栽を趣味として、庭に数10の鉢を並べて楽しんでいる・・
その横にある柿の木が枝を拡げて、今年は昨年よりも多くの実をつけている〜
赤く熟れたのを手でもいで食べるのを今から楽しみにしている・・ー
【場所】砧の住宅街あたり〜
この建物は世田谷は砧の、表通りからは離れて落ち着いた街並にある〜
通り抜けする車なども数少ない場所に建っている渋い大人の顔付きをしたマンション！！
外見からしても派手さは何処にも無く、骨太な鉄筋コンクリート建築の四角な三階建てで、多分10には満たない5・6世帯が入居していると思われる。
1〜3階へと微動だにしない重厚な顔付きで、北に向いた道側の面には〜
窓の中央を鉄管が各階を貫通しているがスチーム暖房（セントラルヒーティング）なのか？各窓上の小屋根がその管を支持するDesignになっている。
建物全体には重厚で渋い味を持つ、焼きタイルを使った壁面で仕上てあり・・・
細かな心くばりが見えるのは、空調の室外機を鉄柵で囲んだ配慮に表現されている。
手前の駐車スペースは5〜6台分の面積が確保されてある、写真にはこの時間ホルクスワーゲンが停まっているが、背景の建物と良く似合って・・統一感がある。
以前ワーゲンを使っていたとき、東京郊外の田舎道でダンプと対面して〜
ガツンと横腹を当てられ車体が大きく揺らいだ、砂ボコリを残してダンプが走り去り・・
外に出て箇所を見ると凹は無く擦り傷だけで、頑健な鋼鉄のボディーをその時に体験した。
ーちなみにその車種はワーゲンのセダン（前後が同じ型地をした）だった・・
ワイパーの部品が（多摩ヤナセなどを捜しても・・）入手困難だったので〜
雨の日のドライヴは手動でフロントガラスを拭いて走った思い出がある・・ー
【場所】世田谷区の砧をゆく〜
小田急線の駅前から・・（祖師谷商店街）を南へと行ったあたりは〜
米屋・魚屋・肉屋・電気屋・クリーニング店・古書店・酒場などの・・
小店舗がびっしりと寄り合う様に並ぶ通りで、狭い道幅の何処からか〜
食べ物の匂いが複合してこちらの鼻腔に入り込んで来る。
そんな通りをゆくと、自転車がなぎ倒したように数十台も置かれた行き止まりの横丁があって、一番下に押しつぶされた車輪はサビ溶けて地面に吸収されかかっている。
そしてそこに永い年月を使い込まれた灰色の古ビルアパートが無造作に建っていた。
赤く錆び付いた鉄骨外階段を地面から這い上った雑草のつる植物が〜
階上の錆びた窓枠にも飛び移り、その先端をさらに伸ばしている様子で・・
この古ビルを喰わんとする貪欲な生命力を見せていた。
少し落ち着いた眼で見ると、アパートでは無い事にすぐに気付いた・・・
灰色の外壁にガスの配管やダクトの設備があるので、何かの作業場ビルなんだろう〜
そして自転車はこのビルに通って来る従業員達の足なんだと思う・・。
ーこの商店街に新しく店開きしたのかオープンスタイルな角の焼き鳥屋では・・
店頭で働くスタッフの若い男女がお揃いのエプロンと鉢巻き姿で〜
道行く人達に声をかけていた・・ー
【場所】世、祖師谷大蔵商店街、南〜
この住宅は余分な装飾は無く、構造的（Design）に住む人の動線を考慮した〜
スッキリとしたセンスの遊びが施されて有る・・。
道路側に面して先ず数台の駐車スペースが確保してある・・
正面から見て基本的にはシンメトリーの外観で安定したバランスを提示しながら〜
左・中央・右と役割分担の造りが見て取れるので（兄弟or親子）の二世帯住宅か？？？
左右になっているが全体に明るく清潔なタイルの壁面がシャープなラインに仕上げている。
この建物の特色と面白さは中央に仕掛けたコンクリート階段と、登った入口棟が〜
オーク調の木製の壁面になっている際立ったコントラストにある・・
ここに遊びと実用性を表現した感性が集約されて生かされている。
建物を顔に例えると、鼻にあたる石の階段を登って玄関口に辿るのは楽しき道行き〜
左側の棟の１階部分は半地下のガレージの構造になっている事が伺える。
と言う事はやはり二世帯住宅であり、木壁の中央部は吹き抜け箇所のある等の・・
左右棟の共有スペースで、屋根まで続く四角な窓は明かり取りの小窓か・・。
ー昨日、家の裏口を出た踏み石の上で油蝉が反転して死んでいた・・
羽根がピンとして艶も良く、伏せて置くとまだ生きている様に見えたー
【場所】世田谷区成城の高級住宅街〜
久し振りに草喰われの家をアップする事になるのですが〜
この住まいはバス通り沿いに建っているごく普通の木造住宅の２階屋です・・。
草（オカメヅタ）に家が覆われてはいても、住まう人の精神が反映するのか・・
少しも荒れた感じを受ける事のない佇まいをしています。
門扉に小さな看板ボードが出ていて、絵画／工作の文字が書かれている〜
そう云えば子供の自転車がいつも数台は玄関前にあったりするから・・
近所の子供達が学校を終えて、放課後に集るフリーな絵画教室のようだ。
草（オカメヅタ）は通り側の西壁面を下からびっしり上の２階へと這い伸びている、
前の通りを往来するバス等からの騒音を防御するかのようだ・・そうなんでしょう。
入口近くの門の中から柿の木が大きく枝葉を拡げている〜
良く見ると打ち重なる葉の間から、未だまだ蒼く固そうな実の幾つかが・・
こちらに顔を覗かせていた。
この家は１・２階とも窓は南に向っていて葉の間からガラスがキラリ光る〜
南隣りは農地で、夏野菜の収穫を終えたばかりなのか・・
黒々とした土が息をする様に秋空の下にある、
奥の方には背の高い里芋の緑の葉群れが集結している。
ー思い起こせば・・姪が小学生の頃に通っていたのがこの絵画教室だったのか・・
その彼女も今年の春に成人になっている・・ー
【場所】世田谷区成城８丁目あたり〜
夜の十時〜まだ暑さが続く九月の駅前は何か空虚な風が流れている〜
老若男女の人出はあるもののまばらな客を乗せた空虚なバスが・・
ロータリーを一巡りすると国道２０号へ曲がって彼方へと消えてゆく・・。
駅前で、見上げる窓に大きなポスターを貼った美容院のビルが有る・・
正面の入口ではすでに照明を落として閉店を迎えている。
その隣りで永い年月を堅実な本屋の店だった所が、今年の春からは〜
TSUTAYAのネオンが大きく輝く店舗に取って代わっている。
駅や道路などの大枠が再開発で変化をすると、都心や郊外の関係なく・・
何処の場所でも、その街の店舗の大多数が入れ替わる現象が当然に起きている。
猫の眼のように変わる〜の例えかこんな時代は眼が疲れる・・誰でもが？
ドラッグストアを覗くと、数段の棚に多種類の色んな目薬が売られている〜
閉店作業中の男子店員から、買い置きを切らしていた目薬を手早く購入する。
ーいつもは目薬に限らずビタミン＆サプリメントは決めた店で買っている・・
上野御徒町に出る時には必ず寄って手に入れるのが習慣になっている。
悩みは目薬を上手に注せずに頬を濡らす量が多く・・人より倍の量は必要な事ー
台風も過ぎた今日は夏が戻って来たかの様な、３０度を越える暑さになった〜
京王線の仙川駅は2000年を境として駅周辺が大きく変貌をしている。
甲州街道からダイレクトに入って来る道路が出来たり等して、今までの人の流れが・・
旧商店街とは全く別の新ストリートに次々と新店舗がOPENした影響で完全に変わった。
他にもう一本の甲州街道から渡って来る道が出来ている〜
そこには建築家の安藤忠雄が10年以前から手掛けているSENGAWA TOWNの構想が年々と確実に進行して来て・・コンクリートを多用したその全体像がほぼ見えて来た。
甲州街道から来る２本の新道をつなぐ様に、駅の横から渡って入る線路沿いの細道が以前からある〜角の縄のれんが下がる酒場から入る暗い通りには、洋食レストラン・豚カツ屋・質屋・Bar'などの明かりが軒を連ねて、時を忘れて様に現在でも続いている。
ー暗い細道は人の流れがそれなりに有り、お互い擦れ違って通ってゆく・・
金網越しに見下ろす駅のホームには、待つ乗客の姿を蛍光灯が白く照らしている〜
ゴォーツと新宿からの電車が谷間の駅を揺らして光と共に走り込んで来た・・ー
【場所】京王線、仙川駅の近辺〜
バス通りから猫ジャラシやつゆ草などの夏草の繁る小道に入って行くと〜
ピンク、紫、ブルー、白＆黄色の花々が咲き乱れる迷い道かと思われる場所があった。
Y字路とS字路とが絡み合ったような、グズガタグズの土と砂利の細道で・・
奥へと抜けると静かでスタイリッシュな住宅がバランス良く建っている地域でもある。
そんな迷い道の左右にゲートと見られる位置に〜
ベコニア＆ブルーサルビアが植え込まれた子供の背の高さ位はある鉢？・・
木の根？ではなく切り株と言うのが適当なのかもしれない物がある。
ガーデニングに於いては・・究極の花鉢・・とでも形容が出来る造形だ！！
地面に置いたのではなく、地中から生えているのだから〜それが・・
年月に晒されて白木化しているが、松か杉の木なんでしょう。
誰もが楽しんで作れるガーデニングではあっても〜
このような天然素材を使用しての造作はなかなか出来はしない。
ー東京を襲った台風９号が北海道方面へと去って行った〜
ここら辺りでも風雨が強く吹き荒れたが、地に根を張った花鉢は無傷で・・
数枚のベコニアの花ビラが散っただけだった・・ー
【場所】調布市、三船プロ近くのあたり〜
「駅」 山手線の目黒駅と大崎駅の中間にあるのがこの五反田駅〜
駅西側の出入り口では現在〜改築工事が進行中で、防腐剤が赤く塗られた鉄骨が・・
大きな曲線の構造で頭上に組み立てられてあり、その下を通り抜けた。
山手線ホームから池上線へと連絡するガード辺りの景色は相変わらずで・・
ごちゃごちゃした不揃いな空間を、それなりに保っている。
ガードを東へと八っ山通りに向うと、ソニーグループのビル群があり・・
西へと歩を進めると都内の商店街の中でも人気の高い、戸越銀座へと辿る事が出来る。
「街」 この界隈は品川区で、大通り沿いには高層ビルが林立している〜
山手通りと第二京浜とが出会う交差点でしばし信号待ちをする・・。
すでに５時を過ぎてビルが翳りはじめた薄暮の街に、勤務を終えた人達が〜
一日分の疲労と道連れで、駅を目指してこの白線が引かれた角に立つている。
その流れに逆らって北欧系の少年が一人金髪をなびかせて目の前を横切って行く。
「川」 目黒川に架かる五反田大橋に立つと下流の大崎橋がすぐ近くに望める〜
この辺りは表通りから横丁と路地にも、飲食店が密集する地域と言える。
この川の上流を少し遡ると、おおよそ池尻大橋から〜目黒〜品川区に入って五反田〜
大崎〜天王州に流れてゆき東京港で海と交わっている。
ー駅・街・川が好き〜川の流れる朝昼夜〜と時の移ろう街の景色が好き・・
水面はそこの街を映し出すモニター、鏡、スクリーン〜絶対に汚してはいけないー
【場所】品川区西五反田の路上〜
[TOC]ビルの玄関前に停まったシャトルバスから次々に人が降りて来ると〜
時間差もなく駅へと向う人達が入れ替わってバスに乗り駅へとまた運ばれてゆく・・。
どれだけの人達が何処からか、このビルを訪れて来て、商売の取り引き（商品の売買、仕入れ契約・・）等の仕事を完結して・・またビルを後にして去ってゆくのか〜。
「ハロウィン」〜ビル９階のUMZ商会の店内ではカボチャが飾られてある。
海外やアメリカ等では秋の収穫祭を祝うハロウィンの行事が昔からあるが・・
日本でも最近は定着した様な現状が見受けられる。夏が過ぎてX'masまでの間を埋めるように意図された、商業色が濃厚なイヴェントに思われるのだが・・・。
本来はカボチャを代表として芋や稲や豆やその他の・・農作物を飾るのがあるべき姿でも、現在ではフェイクな模造品が多種多様に売られて、使われている。
次の日から各階では、秋のセールが開催されるので各店ではその準備をしていた〜
そんなの関係ない’こちらはこちらの事情で商品の選択を終えて階下に降りた。
１階のCafe'はほぼ満席だった、今日の仕事を成し終えて息抜きの表情を浮かべた人達が、てんでにリラックスの時を過ごしていた。
ーその昔〜Fussaの米軍ハウスに住んでいた或る秋の事・・
顔見知りの米軍の子供達がハロウィンの扮装でワァーッとやって来て〜
ストックしてあったスナック菓子類を強引に持って行かれた事があった、
習慣の違いに戸惑いびっくりしてしまった・・可愛い出来事ー
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