[Rappo' Land blog]

「駅のミルクスタンド」

【JR御徒町駅、上野寄り改札を出たところ】

「ミルクスタンド」・・何と懐古的な響きの呼び方なんだろうか〜
JR御徒町駅のガード下の一応は駅の構内と思われる所で営業をしている。
駅前を通過する春日通りの向い側にはアメ横のセンターがあり、今回その壁面に絵画が描かれていた事に初めて気が付いた。
ここから見える辺りは輸入化粧品が山と積まれ、金髪の化け物メイクした女店員が客を勧誘する声が姦しく渦巻く地帯でもある・・そして１０年程前に地下鉄工事（大江戸線）で道路が爆発&陥没して噴煙が舞い上がった恐怖の地域でもある。

近年は日本全域が高温多湿の亜熱帯になったとの声が、気象予報士を始めとして動物学者や植物学者などの各立場からの意見も再三の事に叫ばれている・・。
でも各研究者の認識がずいぶん遅れていると思う、この駅前ガード下はかなり昔の頃から春〜秋と毎年連続して高温高湿な熱帯の状態が続いているのだから・・。
夏場は特にオーブンの窯の中に迷い込んだ様で都内で敬遠している場所のNo１でもある。
現在では自販機もありキオスクや駅の売店で他の飲料水も買う事が出来るのに・・
そんな諸事情もあってこの場所に独立したミルクスタンドが置かれているのかな！！

ー私の記憶が正しければ秋葉原駅の最上階の総武線ホームにも・・
売店の横に少し違った形のコーヒー牛乳＆ミルクが飲める所があった。
アキバを歩いて疲労れて新宿へと電車の到着を待つ間に立ち寄り・・
冷えたミルクを手渡されて喉を潤した・・あれは去年の夏だった・・ー

「田原町ー焼そばの匂い」

　

【台東区西浅草−１】

この店は昔からここにある、浅草国際通りの焼そば屋〜
焼そばソースの匂いが地下鉄から地上に上がる階段へと伝って流れ込み鼻腔をくすぐられると・・浅草の土地に来たと実感されるのです。

浅草へのアクセス（侵入する経路）として幾通りもの方法がありますが〜
メトロTokyo銀座線を使って来る場合には、終点浅草の一つ手前の・・
田原町で下車してソースの匂いの洗礼を受けて誘導されその先へすすみ〜
雷門や仲見世・浅草寺・六区の映画館通りへと気持ちの向くまま歩を進めるのが・・
賢くそして楽しく迷う自分流のコースとして進言致します。

昭和の時代に浅草のランドマーク的な存在のノッポの「仁丹塔」が焼そば屋の並び５０m程の位置に建っていた〜塔のテッペンには仁丹の広告看板が光っていた。

塔の足元のアーケードがかかる周囲にはこの街独特の気流が漂っていた〜
国際通り角の交番と横を曲がった公衆トイレ、そしてアーケード街の赤提灯の酒場やパチンコ店、洋品店、仏具店、中華飯店、砥石屋、刃物店、古道具屋、不動産屋・・等の中に大きな赤い提灯を軒からぶら下げた「ゲテモノ料理屋」があった。
いわゆる増強食と云われる蛇・カエル・スッポンなど爬虫類を主に提供する店で・・特異な飲食店として、その道では人気の有名店だったそうな。
私の父も友人達と連れ立って入り、ワインと蛇の生き血のカクテルを飲んできた〜
とかの話しを何度か聞かされた、入口の止まり木にタカがいて生肉が置かれていた〜
鋭い眼光をして時には羽ばたいて・・歩行者を驚かせていた。

ーランドマークと云えば隅田川を越えた向島に東京タワーより１００メートルも高い
　新東京タワー？？が１０年先に出現する事が決定して居る。
　今の浅草がそれにつれてどのような変化と変貌を見せるのでしょうか・・
　それでも焼そばソースの匂いは街の変化を無視して漂い流れて行くでしょう。
　お稲荷さんと海苔巻きもあり熱々の焼そばとテイクアウトが出来るー

「アキバ・パーツ小路」

【JR秋葉原駅、総武線ガード下】

秋葉原駅のすぐ横にあるゴミゴミとしたガード下へと行ってみる〜この駅アキバの一つ先は衣料品問屋街の浅草橋で、そこを過ぎて隅田川を渡って行くとレールは千葉へと続く、そんな総武線のガード下は又・・日本でも歴史ある貴重な場所でもあるのだ。

昔からその道のマニアや専門家が日本の各地から集って来ている〜
電気・通信・電子部品から・・トグロを巻く各種の電線コード、大〜小までのネジのサイズや特殊な形状の一本まで、端子・切り替えスイッチ・ボリュームツマミの等々が、このガード下の小路に来れば情報を貰えて捜し出す事が出来る。

各店舗のサイズは奥行きが１mぐらいで幅は２m程の極小の空間に一寸の隙間も無く、お宝のパーツ部品がetc・・・所狭しとばかりに並べられている。

今回気付いたが、このガード下に木札が下がっていて珈琲店のある事を発見した。
この狭い階段を上がると云う事は、総武線のレール真下の位置でコーヒーを飲む事になる〜この店での経験は未だ無いがJR神田駅を出た横のCafe'では何度か経験している。
心配する程の通過時の騒音は感じないのが不思議な思いとして残っている・・。

ー渋谷の井の頭線ガード下の１・２階に有った洋食レストランでは壁と天井に・・
　独特の補強用の梁が浮き出ていて面白いDesignとなっていた〜
　現在は駅全体が改築されて、そのレストランは跡形も無く消えてしまったがー

「AKIBA-萌え」

JRで御徒町へと行き2・3の店を廻ってから・・その足で台東区の稲荷町へ向った。
「下谷神社」の祭りが終わったばかりで、これから下町でこの季節には祭りの波紋が次々と広がって行く〜今週の末からは浅草の「三社祭り」が・・いやもう始まっているんだ・・。

東京メトロ銀座線の末広町で降りて、電飾カガヤクアキバの街のステージ上に出る。
ここ2・3年の間に出現した巨大ビルや新交通網とで、更にその規模が拡大されて海外からの客も増加して訪れていると云われているからそうなんだろう・・確かにそんな街の様子で、異文化圏の匂いのするグループが何組もいて街中ですれ違ったりする。

秋葉原の駅前へと行って見ると「メイド喫茶」の客引きなのか、萌えスタイルの少女？がエプロン姿で道行く人に声を掛けている、道案内をする親切な少女もいたが、
決まり言葉の「お帰りなさいませ〜ご主人様・・」が店を訪れる客達を喜ばせるのか〜。
ハヤリモノ（流行）は奇妙な果実（ストレンジフルーツ）の例えが有る如くに、艶を帯びた賞味期限を過ぎると誰も食い付きはしないが・・吹き出物と同じで何処かに薄く跡は残される。

今日は手軽なコンポを捜す目的も有るので駅前の「ラジオ会館」の古いエレベーターで５階まで登り各階を見回りながら出て来た〜が館内には赤・青・黄色・ピンクのフィギュア〜別名オモチャで埋まっていて気持ちが悪くなり早急に退散。

ー改めてアキバの駅を見ると年月を経過して来たサビたグレーの悲色に溢れている、
　壁にあったアキハバラデパートの文字看板も除外されている・・
　改札を入るとスコーンと奥まで見通しのできる広いフロアーが出来ていた。
　進むと等間隔を取った左右には行く先〃の表示板が出ていて・・
　ホームへと登るエスカレーターの足がそこに伸びていたー

「駅舎礼讃」

　

　

【小田急線下北沢駅ホーム】

文豪と呼ばれる谷崎に古都を讃える名著「陰影礼讃」がある〜
その事とは何の繋がりも無いのですが、物言わぬこの駅舎を利用する人間の一人として、現在進行している大規模な工事で地下駅になって消滅する事を約束されている現在の駅は、物静かにその推移を見ている・・。その動かぬ風貌に愛惜を感じてそれに近い思いの言葉を頂いたのです。

青梅線のFussaに住んでいた約20年間は毎週末に渋谷に出向いていた。
その道程として中央線の吉祥寺駅から井の頭線で〜下北沢〜終点渋谷駅のコースを使っていた・・それは下北沢を中心としたこのコースが好きだったからに他ならない。
その後は小田急の沿線に移転して来てからの17年間にわたり下北沢を利用している、そして更に愛着は増すばかりで、この街の雑多なエネルギーに惹かれている。

駅のボディー＆骨格も永年の勤務に頑張りを見せているが、かなりのガタが進んでいる。支えの鉄骨も柱もホームから上がる階段部分も疲労度はかなり高いレベルと見受けられる。小田急と京王井の頭線の乗り換え連絡通路も狭くて、毎回人詰まりの立ち止りを見せる現状にある。日中は未だしも夕方から夜には駅構内の混雑ラッシュ時になって、乗降客が犇めく狭いホームは日々危険をはらんでいる。

ー駅の再開発は利用客側からのニーズも有るだろうし、駅および私鉄を運用する小田急＆京王各線が、安全運行と先行投資としての事業の戦略を見据えての、必要性ある工事と納得は出来る。問題はそれに伴う駅周辺の工事計画が住民側を無視する状態で進められ〜役所の人を見ない行政の態度にあるのでは・・「街壊し」・・
街こわし・・は何処の部署の誰が希望するのか？教えてほしい・・ー

「シモキタ北口駅前」

　

【小田急線下北沢駅北口】

シモキタ駅北口の「ピーコック」３階の「三省堂」を覗いてから、２階へと降りる踊り場に立って〜ガラス窓外の下方へとカメラを向けた。

上から見下ろす駅の出入り口は絶えず人の流れがある〜目の前にある薬局の屋根の上ではかなり草喰われの状態が進行を早めている。
「駅前食品市場」の表示が出ているマーケットの仄暗い口からも人の出入りはあり・・北〜南へと往来する人達が踏切りへと向う通路になっている。
そして昨年１２月末に「下北沢マーケット迷宮行」 をブログに投稿した状態が未だにそのままにマーケットは存在している。

この位置からは市場の屋根上の全容が眺められる〜サビの浮いた継ぎ接ぎされたトタン屋根が幾重にも連なっている・・そのトタン屋根の波の上に冷暖房の室外機が数多く置かれていて・・嵐で難破した船からの漂流物の類にも見えてくる。

現在の下北沢一帯には巨大な工事の嵐と荒波が襲来している真っ最中で〜
地面をもひっくりかえした嵐が通り過ぎた街には、荒波の被害を知らない人達が闊歩して道を行き、何処からか流れ来た人々が生活の日常を送り始めるのだ・・。

ー階下の「ドンク」が焼立ての香ばしい匂いを漂わせて客を招いている・・
食事用のバケットやコーンブレッドは買った、横にクロワッサン＆甘食のミニが美味しそうに並んでいる、100g単位の量り売りで買って２袋を手に「ピーコック」を出たー

「シモキタ南口駅前の変」

　

【小田急線下北沢駅南口】

下北沢へ行こうと思い立って家を出る時に窓から世田谷の方を伺うと、上空に大きな黒い雲のベレー帽が乗っていたので、折り畳み傘を鞄の底に入れて向った〜。
小田急線の駅から降りた階段下には、美容院と酒場のティツシュ配りがウロチョロと目障りで、間を抜けて外に出ると雨は降っていなく・・まずは安心した。

いつもの南口駅前に溢れるガチャガチャと五月蝿くたむろす若い遊民達の姿が少ないようだ〜何の事はない駅下に連なる店舗が消え失せて、工事現場と化していたのだ・・。
ガムを買った「売店」が、何度か入った「ドトール」が、この辺のマンションとかの部屋代は幾らかと横目で盗み見た「不動産屋」も無くなっている。
線路際の道へと曲がる角の「パン屋」（新宿駅を始め小田急沿線に何店舗もある）も当然の如くに姿を消して跡形もなくなって工事用のカバーで周囲を覆われていた。

一目で分かる待合せで立っている人も何か心細さの表情を浮かべて足踏みをしている。
立場と云う岸辺を持たない・・不安で透明な川が・・駅前一帯を流れているのだ。

ー現在も進行中の下北沢界隈の大規模な工事は、ここを訪れる人達よりも〜
　この地で住み暮らす人達にとっては、本当に重要な問題を抱えているに違いない。
　住環境の変化に戸惑う人達への救済はあるのか・・それはどの様に償われるのかー

「新宿の女」

　　　　

　　　　

東京の都知事選挙は大方の予想どおりに石原慎太郎が勝利〜
110万票の大差をつけて・・第三期目の続投が決定となった。

ここは新宿西口で都庁のビルからも近く、地下ロータリーのタクシー乗り場あたり、円く抜けた上空からの届く光は思ったよりも強くて、石柱横に佇んでケイタイする女の頭部はすっぽりと黒く濃い影の領域に没している。

メモリーカードから読み込んでiPhotoで見ていると、何の脈略も無く「新宿の女」と曲名が浮かんだ・・現代の歌姫と呼ばれる「宇多田ヒカル」の母「藤圭子」が若き日に唄った「うらみ節」と云われた演歌のフレーズが口を突いて出る・・
（私が男になれたなら、私は女を捨てないは、ネオン暮らしの蝶々には〜とつづく・・）切り揃えた黒髪で、じっと直立のスタイルで、低音の声で・・。

東京は石の都ー新宿は石の街ー高層ビル群から〜地下タウン街と〜原石ボード・人造石・流し固めたコンクリート石で隙間無く埋めて出来上がっている。
そんな春の街中を、未だまだサナギの女学生が大声で通る〜孵化して香水を匂わせる蝶女達もブーツの細いヒールで石の床をキックして舞い・・去る。

ー別に聴きたくもないのに耳から入った曲が、何年もの間忘れる事無く刷り込まれているんだ〜勉強して憶えておきたい事は覚えられず忘れてしまうのに？？
どうでも良い事が貯まり過ぎているんだな・・脳内のスパムメールの処理をー

 

「駅中スナップ」

　

【JR新宿駅南口ー改札内】

駅中の店と云っても少し前までは「キオスク」に新聞・週刊誌〜飴・ガムの菓子や飲料水とハンカチ・マスクの日用品が山と積まれてあった風景が記憶されている・・現在も有るにはあるものの〜乗降客数が日本一のここでは独立した店が、何ら街中の商店街と変わりなく（本屋・コーヒー店・ケーキshop・花屋・レストラン・弁当屋・化粧品店・スーパーetc・・）とある、カフェなどは常時混んでいる。

写真の本屋も電車が着いてホームから人が上がって来ると店前が黒山になる・・
携帯の時代でも電話のコーナーが設置されてあり、学校帰りのランドセルが２つ並んで会話中だ・・この場所に来て安心の顔で携帯している女性も見かける。

ー未だまだ駅中の店舗が増殖して行く傾向にあるようだ〜
　それにしても何処からこんなに人が集って来るのかと思う〜
　が・・私もその・・ひとりかー

「改札の壁」

　

【JR新宿駅南口改札〜】

　　　「3月18日から、JRと私鉄の壁が無くなる！」

■[PASMO]　首都圏の私鉄・バス共通のIC乗車券
　　　　　　このカード一枚で各線の乗り継ぎがスムーズになる。
　　　　　　加盟店での買い物も出来る。
　[SUICA]　JR東日本鉄道との総合利用が出来て・・
　　　　　　首都圏すべての公共交通機関をカバーする事が出来る。

　　　「電子マネーの連合！」

■[PASMO]　で買い物決算は先行する[SUICA]のシステムを利用するので・・
　　　　　　JR東日本側に一定の手数料金が入る仕組みとの事・・。

 毎回の事に小田急線から新宿に来てJRにゆく改札口を通過する時に〜
　2枚のカードを提示するが、時々は不具合を生じる事があり不安になる〜
　その度に一旦外に出て入り直す事になり二度手間を強いられている。
　人の流れが多い場所だけに、少々恥ずかしい気持ちにもなる・・
　それが解消されるとは〜誠に歓迎します！！